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凰建設 株式会社

netatmoって何なん?

凰建設の森です。

本日はお引き渡し。
昨日は冷えてましたが
今日は日射のあるいい天気。

さて、家は暖かいかな??

弊社のモデルハウスである
パッシブハウスプラスの家、
昨夜、今シーズンの
暖房をつけ始めました。

人が住んでおらず、内部発熱が
殆ど無い状態なのですが
日射取得熱だけでどの程度
無暖房がいけるかなと
やっておりましたが、
さすがに昨日の天気予報を見て
諦めて薪ストーブを点火。

モデルハウスではありますが、
これで弊社は無暖房チャレンジから
脱落でございます。

うちはまだ暖房付けていないよ
という方がおられましたら
是非教えてくださいませ。

本日は質問箱からです
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/io0q3zOWajG9EU

まさしく先ほどのリンク先画像が
netatmoの表示ですね。

こちらはフランス製の測定器です。
switchbotと似たような感じですが、
一番の違いが、CO2濃度を
測れることになります。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/2hkqPbMFCWnKD6

なぜnetatmoをお勧めしているか、
というよりも、なぜCO2濃度を
計測することをお勧めしているか。

それは、換気空調を適切に
コントロールする為です。

今は法律で家中の空気が
2時間に1回、入れ替わることが
義務付けられております。

いえ、もう少し具体的に
お話をさせていただくと、
2時間に1回以上空気を入れ替える
能力を持った設備の設置が
義務付けられております。

換気設備が付いてさえいれば、
それを止めてしまう事は
法律違反では無いという事。

換気を止めると余計な
熱の逃げが無くなりますので
家の中が冷えにくくなります。

折角加湿した空気を外に
逃がさない為、家の中の
湿度を高く保てます。

え?じゃあ、換気なんて
止めたほうがいいじゃない。

寒さや潤いだけを考えれば
その通りですが、そもそも
なぜ換気設備の設置が
義務付けられたか。

1980年代から90年代にかけて
建材から揮発するVOC等による
シックハウスというのが
社会問題になりました。

VOCの濃度が高くなりすぎない
為には換気をすることが大事。

日中は家の窓を開ける事も
出来ますが、問題は夜。

人間が最も家を使うのは夜。
就寝中、2時間に1回起床し、
5分間の窓開け換気を
行うのであれば、VOC濃度は
適切に保てるのですが、
そんな事、誰もやりません。

じゃあ、機械換気ですよね。

という事で、2003年以降の
建物には、24時間回りっ放しの
換気扇を取り付ける事が
法律で決まったわけですね。

法律を決めるって、すごく
慎重にならざるを得ません。

換気量を制定したは良いけど、
万が一、それでやっぱり足りず
シックハウスが無くならなかったら
国民から、何やってんの?と
怒られてしまいます。

どんな地域の、どんな習熟度の
建築会社さんが家を建てても、
どんな大きさ、どんな間取りで
家を建てたとしても
シックハウスを起こさない換気量。

それが制定されているわけです。

つまり、かなり過大な換気量が
設定されているわけですね。

最も人が沢山いる夜に合わせて
換気量が設定されてるので、
人がいない昼間は、必要量の
数倍の換気量にも上ります。

そりゃもったいない。という事で
熱交換換気等がある訳ですが、
換気から逃げていく熱量は、
換気量×(1-熱交換率)で決まります。

換気量を変えずに、
熱交換率が50%の設備を入れると
換気から逃げていく熱は半分に。

しかし、熱交換換気は入れずに
換気量を半分にしても、やはり
換気から逃げていく熱は半分。

どうせ日中は家を殆ど使ってないんだから
使っていない12時間は換気量25%、
使っている12時間は換気量75%
そういう設定であればやはり
換気から逃げていく熱は半分。

そういう換気の制御を
デマンドコントロールと
言ったりします。

必要な時に必要な分だけ
換気をすればいいじゃない、
という考え方ですね。

じゃあ、その必要な量ってのを
どうやって確認するのか?

法律では、空気の中に混じる
各種の物質の濃度についても
指針値が示されています。

一酸化炭素であったり
浮遊粉塵量であったり
二酸化炭素であったり

換気量を絞るに当たっては、
やりすぎているのかどうかを
確認しない事には、
そもそも換気をする目的である
人にとって有害な物質の
濃度を下げる事が達成できない。

スピードメーターの付いていない
車なんて怖くて乗れない
みたいなものだと思います。

という事で、私が設計する家は
あなたの家庭がどの程度
換気量を絞っても良いかを
確認させていただくために、
二酸化炭素濃度をモニタリング
させていただく事を
お勧めしており、そのための
計測器として、netatmoを
ご紹介しているわけですね。

購入されるかどうかは、
それぞれのお施主様の自由。

netatmoが無いのであれば
余裕を見た換気量の
設定に致します。

だけど、netatmoを
置いてくださるのであれば、
CO2濃度を見ながら、
より必要最低限に近い
換気量にすることができるため
より暖かく潤った暮らしが
出来るようになります。

イメージ的には、血圧や体温、
脈拍を測れるスマートウォッチの
データがかかりつけのお医者さんに
リアルタイムで共有されている
みたいなものかと思います。

異常値があれば、すぐにわかるし
異常の原因も特定しやすい。

温湿度だけであれば、
switchbotの方がコスパがいい。

勿論switchbotのデータからでも
分かることは色々あります。

しかし、換気の設定で
温湿度だけを見ていると、
絞りすぎてしまいがち。

ブレーキを踏むタイミングを
教えてくれるのがCO2濃度です。

netatomo+デマンドコントロール
された第三種換気だと、

第一種熱交換換気よりも
遥かに安く済みます。

換気メーカーに設計を
おまかせ丸投げどーん、の
第一種熱交換換気であれば、
私が設計する前者の仕組みで
ほぼ同じ効果を出せる自信がある。

同じ効果なら導入コストが
安い方が良くないですか?

だから、弊社のお施主様には
netatmoの設置を、ゆるく
お勧めしているわけですね。

参考になさってくださればと。

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