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株式会社あすなろ建築工房

マイホームの予算の組み立て方

こんばんは。

あすなろ建築工房の関尾です。

シルバーウィーク後半ですが、
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

コロナ感染防止もあるので、
お出かけできずにお家にいる方も
多いことと思います。

私も仕事もあるので、
出かけることはせずに、
家で仕事してしまっています。

シルバーウィーク前半の初日だった
18日(土)は、
「ぷらてあハウス」の完成見学会でした。

あいにく台風の通過と同じ時間となり、
交通機関の乱れなどもあり、
ご予約いただいていたのだけど
とても残念ではございますが、
お越しいただくことが叶わなかった方も
いらっしゃいました。

お足元のお悪い中に、お越しいただいた皆様、
ありがとうございました。

7月に開催した「ゆうはうす」の
見学会も台風直撃だったので、
なぜか今年は見学会と台風が重なりがちです。

次回は、10月9日(土)に
川崎市川崎区で完成見学会を予定しています。
(見学会の申し込みについては、
後日このメルマガでお知らせします)

台風が来ないことを祈るばかりです。

シルバーウィーク前半の20日の敬老の日は、
お休みを頂いて家族サービスしてきました。

子供たちの「釣りがしたい」との
リクエストに応えて、
東京湾でアジ釣りしてきました。

年に一度は家族で何かしらの
釣りに行っているのですが、
もう長女も来年には高校生になるので、
家族で釣りをするのも今年が最後かもしれません。

そう思うと寂しいものですね。

今週はウッドショックや
建材ショックの新しい情報はありません。

価格が上がる情報も新しいものはなく、
下がる情報はいまのところ
耳には入ってこない状況です。

ということで、今週は早速本題です。

本日は「マイホームの予算の組み立て方」
の話をしたいと思います。

「マイホーム」の検討を始めると、
まずは予算を考えることと思います。

皆さんは予算をどのように
決めていますでしょうか。

・年収の5倍

・ローンの返済負担率を30%にして計算

・仕事の同僚がマイホーム建設にかかった額と同じ

・近所の建売住宅が〇〇万円だったからそれに500万円足した額

お話を聞いてみると、
皆様いろいろです。

ではどれが正しい
「マイホームの予算」なのか?

答えとしては、
「どれも間違っている」と言えます。

別のメルマガやyoutubeでも
お伝えしていますが、
まずは「どんな暮らしがしたいのか?」
によって予算の建て方も変わってきます。

なぜ、こんな話をするのかといいますと、
それは長年この仕事をしてきて感じることは、
「家づくりの予算を正しく
把握されている方が少ない」ということです。

「予算を低く見すぎている」方が
とても多いと感じています。

給与が増えずに、自然災害も多く、
コロナのような予期せぬ事象も
起こる時代ですから、
リスクを考えて
「出来るだけお金を掛けたくない」と
思うことも仕方のないことと思います。

そんな理由で「予算を出来るだけ
少なくして予算内で建てたい」という方が
とても多いのです。

その結果が、世の中にあふれている
「予算通り」で建てた家です。

究極が「建売住宅」と
言えるかもしれません。

実際に建設すること自体では
「予算に収める」ことは
それほど難しいことではありません。

見えないところを削ってしまえば、
なんとでもなります。

法に触れない範囲で
ギリギリまで攻めることも出来ます。

おかげで「安く作ることを目的とした家」
が乱立してしまっています。

夏が暑くても、冬が寒くても、
居心地が悪くても、
ランニングコストがかかろうとも、
修繕費が莫大になろうとも、
「いかに安く建てるか」ということが
第一優先で建てられてしまっています。

建売住宅は極点な例として、
注文住宅でも根本は同じです。

根拠のない「出来るだけ少なくした予算」
で家づくりをしてしまっては、結果的に
「冷暖房費がかさむ」
「夏は暑くて、冬は寒い」
「落ち着く場所がない」
「家事が大変」
など、『暮らしにくい』家での
生活を余儀なくされる可能性が高くなります。

決してそのような建て方をした家では
「理想の暮らし」を得るこことは出来ません。

「予算通りに家を建てるのが仕事でしょ」
と言われる方もいらっしゃいますが、
限度を超えてしまった
「予算通り」だと、上記のような問題が
起こる可能性があることから、
あすなろ建築工房では
お伝えいただいた通りの
「予算通り」に家を建てることを
してはいません。

というのも、あすなろ建築工房では
単なる「家を建てるだけ」を
仕事と考えておらず、
「暮らしを考える」ことを
お手伝いさせて頂くことが
仕事と考えています。

ですので、「暮らしにかかる費用」
を確認し、「家づくりに必要となる予算」
を組み立てるところから
お手伝いさせて頂いています。

大事な家族とともに
過ごすお家ですので、
トータルで考えた上で、
適切な予算を立てて、
間違いのない家づくりを
行っていただきたいと考えています。

ではその「適切な予算」を立てるには
どうしたらよいのか?

そのためには、
まずは「頑張ったらどこまで
住宅の費用として出せるのか?」
を検討する必要があります。

「MAXの予算」です。

それは下記の合計金額を
算出します。

・夫婦の貯金の総額

・有価証券など現金に変えることが
 可能なものの金額

・親からの援助

・配偶者の将来の収入

・住宅ローンの最大限度額

まず「夫婦の貯金の総額」ですが、
貯金は「独身時代に貯めたもの」
「夫婦で貯めたもの」
「親からもらったもの」
などいろいろあるかと思いますが、
まずは一度全部足してみます。

お互いに内緒のヘソクリも
あるかとは思いますが、
家づくりをしていくためには、
内緒ごとは最小限にして、
まずは一つの目標に向けて
協力体制を作ってください。

「有価証券など現金に変えることが
可能なものの金額」ですが、
株や生命保険など、
現金に変えることが出来るものを
一度「現金にした場合」の額を
算出してみます。

現金にする必要がありません。

「もしも」の時に現金化できる
モノであれば、まずは試算してみます。

解約返戻金の産出が必要となる場合もあり、
その額が分からなければ
ザックリとした額でも構いません。

積み立てしている生命保険や
学資保険なども参入します。

「それは将来のために
積み立てているので
住宅には使えません」
となりますが、それは大丈夫です。

安心してください。

それらの支出については
後ほどちゃんと考えますから。(^^;

自分たちの「総資産」を
把握しておくことはとっても大事なことです。

次に「親からの援助」についてです。

「親からの援助」を当てにしていない方も
多いのですが、
「いつか」は相続する可能性が
あるのであれば、その額を
考えておくことはとても大事です。

子育てが終わり、住宅ローンが終わった頃に
大きな金額が入ってくることがあるのですが、
それが入ってくるのが
マイホーム建設前なのか
30年後なのかでは、
ありがたみが全く違います。

ダメもとで「家づくりを考えているのだけど」
とご両親様にさりげなく聞いてみてみるのも
大事なことです。

自分たちでは当てにしていなくても、
親としては「家づくりの際に
使ってもらう予定で」と
準備してくれている場合もあります。

実はこの話はよくある話で、
設計中はギリギリの予算で
設計していたのに、
いざ工事に入ったら
「あれもやりたい」と
追加要望を頂くことがあります。

お話をお伺いしてみたら
「上棟式に両親にも出席してもらったら
『お祝い金』として援助をもらえた」
ってことで、予算に
余裕が出来たとのことでした。

過大な期待をすることはいけませんが、
「念のため聞いてみる」ことは
やっておくべきことと感じています。

その額が少しであっても、
家づくりにおいては
かなり重要な額にもなってきます。

是非、ご両親様には
ご相談をしてみていただければと思います。

そして「配偶者の将来の収入」
について考えてみます。

実はこの「配偶者の将来の収入」
が侮れないものになります。

もしも奥様が子育て中で
現在は仕事をしていない場合は、
子育てが落ち着いた後の
お仕事の可能性について、
考えてみて欲しいのです。

「そこはまだ分からないので、
予算にはいれないでおく」
という方も多いのですが、
実はこの金額が家づくりにおいて
大きく関わってきます。

まだお子様が小さい間は、
子育てで大変で
「仕事なんてとんでもない」
という感じだとは思いますが、
お子様が小学校に入るようになると、
時間が出来るようになってきます。

お子様が小学校に行っている時間の
4時間ほどでも、
少しお仕事するとかなりの金額になります。

神奈川県の最低賃金の1040円の時給で
一日4時間、週に5日働いたとすると、
83,200円になります。

現在30歳で、5年後から働いたとして、
65歳までには30年もあります。

この期間を全く働かないのも
もったいないと思ってしまいます。

83,200円が30年間、毎月で考えると、
それだけで3000万円になります。

もしも「薬剤師」や「看護師」や
「保育士」や「美容師」などの
資格を持っている場合は、さらに違ってきます。

資格のおかげで、
時給が1500円になったりすると、
4300万円です。

子供が中学校に入ると、
もっともっと時間が出来るので、
フルタイムで正社員で
働くこともあると思います。

そう考えると、
最初の6年は83,200円で、
その後の24年は
月収30万円で考えることも出来ると思います。

そうなると30年後は、
9,240万円になります。

「マイホームの予算に
少し入れても良いかな」と思いませんか?

配偶者の収入を予算に入れずに、
予算を限ってしまって
いろいろとご要望を諦めた家に
住むくらいなら、
しっかりと検討して、
少しでも予算を上げて、
家事がしやすくて暮らしやすく、
光熱費がかからない家に住んでもらいたいと
思ってしまいます。

そして肝心なのが
「住宅ローンの最大限度額」です。

これは、結論的には融資してくれる
銀行との相談で決まる額となります。

「年収」「お仕事の内容」
「銀行口座の残額」「年齢」
「健康状態」などによって
大きく変わってきます。

仮に年収が800万円だった場合で、
35年の就労が可能な年齢の場合は、
8000万円くらいは
借りることが可能となります。

もちろん最大限度額まで
借りる必要はまったくありません。

予算として、その限度額を
知っておくことが大事です。

以上の金額を全部足し合わせて、
まずは「頑張ったらどこまで住宅の
費用として出せるのか?」を出してみます。

もちろん「その額」で
家づくりをすることはお勧めしてはいません。

まずは「頑張ったらどこまで
住宅の費用として出せるのか?」
を出してみて、
そこに今後の生活の変化やリスクを考えて、
「実際にこれくらいなら
支出しても問題ない」
という金額を算出していきます。

そのためには、
ファイナンシャルプラン(FP)が
どうしても必要となります。

FPは、毎月の生活費だけでなく、
教育費用、税金、生命保険、
各種保険、医療費、
老後の生活費などを予想して、
あらゆる可能性を
シミュレーションしてみるものです。

生命保険や学資保険に
入っている場合は、毎月の支出は
ここで計算に入れます。

子供の学校の入学金や車の買い替え費用など
将来にかかると想定される費用は
シミュレーションに入力します。

家族の旅行や、毎月のレジャーの
費用なども見込んでおきます。

ご両親へのお誕生日プレゼントや
病気になった時の医療費なども
想定していきます。

額が大きくなる入院費用などは保険に
入ることも大事です。

保険に入るのであれば、
その費用は算出から外します。

「こんなことが起こるかも」
ということも
実際にかかりそうな金額を想定して、
シミュレーションしていきます。

ここで大事なことは
具体的な金額で
シミュレーションすることです。

「何が起こるか分からないので」と、
漠然と貯金を取っておく方が
いらっしゃいますが、それでは
豊かな暮らしは出来ないと感じています。

しっかりと具体的な額を想定して
リスクに備えておくことで、
お金を有効に使っていただけるものと思います。

FPは、ご自分でも行うことは可能です。

「お金のセミナー」で
その方法についてはお伝えしています。

とはいっても、自分たちだけでは
「漏れがないか」と
不安に思われることもあると思います。

そのためにはやはり
プロに見てもらうのがよいと思います。

ファイナンシャルプランナーの
資格を持った方です。

生命保険会社や住宅会社や銀行などの
相談会などで
ファイナンシャルプランナーさんの
無料の相談会なども行われています。

ただそのような「無料の相談会」は
あまりお勧めしていません。

生命保険会社が主催の場合は
「生命保険に入る」方向で、
住宅会社が主催の場合は
「家にお金を掛けさせる」方向で、
銀行が主催の場合は
「自社の住宅ローンに
有利なローンになる」方向に
誘導されてしまいます。

一番有効なFPの方法は、
お金を払ってFP相談することです。

ネットで検索していただければ、
ご自宅近くにもフリーの
ファイナンシャルプランナーさんは
たくさんいらっしゃいます。

ファイナンシャルプランナーさんは、
過去の経歴は生命保険会社だったり、
銀行だったりといろいろですが、
有料での相談の場合は、
依頼者の利益が最大になるように
プラン頂けるものと思います。

そしてファイナンシャルプランナーさんに
試算していただいた後に
是非自分たちでも
そのシミュレーションを
触ってみていただきたいと思います。

先にお話しした親からの援助や
配偶者の収入の有無の違いが
どれだけインパクトがあるのか
分かるものと思います。

そして、将来のリスクの見方で
そのシミュレーション結果も変わってきます。

金利の上昇率、物価の上昇率、
給与の上昇率、などなど、
そのリスクの考え方で
かなり変わることが分かると思います。

自分たちの将来ですから、
ここは他人に任せたり、
他人の意見で決めることなく、
面倒でも一度はしっかりと
検討してみていただきたいと思います。

本日は「マイホームの予算の組み立て方」
のお話でした。

VOICYも
週に3回~4回程度配信しています。
https://asunaro-studio.jp/l/m/jjnHV3WDzcUwzU

内容的にはメルマガの内容と
リンクするお話も多いと思います。

こちらも是非聞いてみてください。

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