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凰建設 株式会社

古い会社も2分化

凰建設の森です。

本日もお引き渡し。
雪の残る中、家の中の
暖かい環境で、
ゆっくり引き渡しを
することができました。

お引越しはもう少し先に
なるそうですが、できれば
寒いうちに、、

どうぞよろしくお願いします。

午後からは打ち合わせ。
図面の打ち合わせが大詰め。

すごくいい感じになりそうです。
まだだいぶ先ですが、
今から完成が楽しみです。

さて、本日の話題になります。

建築会社選びの際、
会社の歴史については、
どのように判断されますでしょうか。

弊社は比較的古い会社の部類に
入ってくるかと思いますが、
地元で愛され50年みたいな
会社も結構2極化してきているなと
感じる事があります。

それぞれの建築会社で、
家づくりの考え方において
大きな差が出てくるなと
思っているのが、長期目線。

今の日本において、
住宅のサイクルは大体
30年程度になってきます。

会社の歴史として、
自社が建てた住宅が
壊された経験があるかどうか、
自社が建てた家が
世代交代をしたことが
あるかどうか。

この経験は、家づくりの価値観に
結構な影響を及ぼすなぁと
感じたりしております。

自社が建てた家が壊される。
30年も40年も経ってるなら
十分に天寿を全うしたと
考える人もいるでしょう。

でも、本来そうあるべきではない。
なぜ、その家を壊さなくては
ならなかったのか。

特に、そのまま建て替えになる場合
なぜそのまま住み続けられなかったか。

先代のお施主さんからもお金を頂き
今の代のお施主さんからもお金を頂く。

ありがたい事に会社は助かる。

だけど、今の代のお施主さんは、
建て替えずにそのまま住めるのであれば
住宅ローン分、楽な暮らしができたはず。

毎月10万円程度、余分に使える
お金が増えるのであれば、
生活はすっごく楽になります。

建築会社としてはありがたいけど
先代のお施主さんが使われたお金は
何の資産になることもなく、
先代のお施主さんと一緒に
空に還っていった事に。

会社が長いと、そういう経験を
することが出てきたりします。

建て替えを決める際の理由は色々。
そもそも建て替えられる経済力が
あるという事が前提ではありますが、
耐震が心配。寒い。設備が古い。
改修しようとしたら新築と
変わらないくらいの見積が出てきた。

なぜ、そういう事になるんだろう。

答えは割とシンプルで、
日本の家の多くは絶対的に性能不足。
耐震も断熱もいいかげん。
防湿などの耐久性に関わる部分も
なかなかにいいかげん。
後は、耐久性の違うものがごっちゃに
施工されているから、メンテ費が
ものすごくかかるんです。

昔、使い捨てのホッチキス
という商品がありました。

(探したらメルカリで売ってました)
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/KhkyCghFUrtnDK

100発くらいの針を使い切ったら
本体ごと捨てる感じのやつです。

本体の機構は100発程度では
壊れたりしませんが、
針は100発で終わり。

針の交換ができないので、結局
針の切れ目が縁の切れ目みたいに。

誰がどう考えても、勿体ない商品。
どこにニーズがあったのか、
わたしも未だによくわかりません。

規模は違えど日本の家って
使い捨てホッチキスみたいなもの。

木造の骨組みは全然まだ使える。
載っている瓦もまだまだ使える。
しかし、なかなか構造と分離して
改修のしにくい設備部分が壊れたら
家ごと壊してしまいます。

それが本当にもったいない。

建築会社として
勿体ないと心の底から思うなら、
今度は壊されない建物にしようと
提案するはずだと私は思います。

ラッキー、またお金がもらえる。
と思うなら、また次の世代で
建て替えたくなる家を建てる。

建て替えサイクルが短くなるほど
建築会社は儲かります。
そして国民のお金を溶かします。

どうせ建て替えるのだからと、
法律に抵触しないギリギリの
仕様で家を建てていきます。

経費削減の為に、ホッチキスを
使い捨てにしましょう!

と会社に提案するとたぶん
あほかと言われるでしょう。

でも、家づくりではその稟議が通る。

会社に針の無くなった使い捨て
ホッチキスの山ができるように
社会に使えそうで使えない
家の残骸が増えて行っております。

古い会社こそ、そういう
現実を目の当たりにする
機会が多いはずなんです。

創業が古いのに、激安な家を
作っている会社さんは、
何を思ってそういう家を
作っているのかなと、
不思議になることも。

2極化だなぁと
感じております。

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