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輝建設 株式会社

古材っぽく塗装できるのか?

こんにちは。
輝建設のコハラです。

====
古い板がもつ、
あのなんともいえない雰囲気。

みんな、大好き、雰囲気キラー。
英語では、PATINAというらしいです。

古材を生け取りしたりするのも
あの雰囲気が好きなので。

====
で、実際使う段になっての
よくある問題は枚数が揃わない。

どうしても、
生け取りする数はまちまち。

必要な枚数が必要な場所に
揃うことがほぼないです。

====
古民家の仕事で
よく古材を使うのですが、

枚数揃わないのは
結構しくはくします。

古材じゃなくても
新築でも

古材みたいな感じにしたいという
お客さんからのリクエストも多く。

で、

「新しい板でも、
こんな感じにでけへんのかなと」

ということがあります。

====
で、これがなかなか難しい。

塗装や加工で
なんとか古い板の雰囲気を
出せないものかと、

うちでもあれこれ
長年試しています。

====
ひとつは、
ワイヤーブラシで
木の繊維方向に目荒らし。

木の表面を荒らして、
道管を剥き出しにして、

顔料が染み込む場所を
増やします。

そこへ、
ベンガラを焼酎で溶いて塗装。

そのあと、
オイルステインのクリアーで
目止めします。

オイルステインでは調色しない。

テカリというか
顔料の感じが違う感じがします。

ベンガラといえば
昔ながらの色粉。

特にメインの粉体となる
松煤が軽すぎるので

水だと溶けにくいので
アルコールの方が溶けやすい。

これは塗装屋さんに
教えてもらいました。

アルコールベンガラ塗った後は

柿渋で上から抑える
(=定着させる)

というのは
昔からありますが、

これだと、
あんまり止まらないと実感。

私の育った
南河内で主流だったという

ベンガラの抑えは
菜種油もありますが、

これはこれで、
なかなか乾かないので
埃がひっつく。

====
昔ながらの材料だから
昔のようになる、

というほど単純でも
ないんですよね。

複数回するとか
むらっけあるところが

日々の雑巾掛けなので
いい具合に濃淡がありつつ

厚みは均一化するというか。

時間は偉大です、ハイ。

で、その方法でやったものがこちら
↓↓↓
https://m.terukensetsu.jp/l/m/lA18TlHyEDBzcn

が、すでに15年近く経っているので
エイジングが入っていますが。。。

こちらももうひとつ。
↓↓↓
https://m.terukensetsu.jp/l/m/EtXU6sOXgq9X0R

====
もうひとつは、
もっと時間任せ。

新しい板を
数ヶ月、外に放置します。

雨に打たれて、
日に焼かれて、

表面が傷んで
少し毛羽立ってくる。

同じように
塗装してみます。

染み込む染み込む。

でも、なんか染み込みが
深いだけのような気がします。

====
そして、最近人気の
「ラフソーン仕上げ」。

なんだか
おしゃれな名前ですが、

要はただの帯鋸の
鋸の目を残した仕上げ。

機械で板を挽いたときの
鋸目がそのまま

表面に残っている感じです。

ツルツルに仕上げず、

鋸目を残した状態は
一番最初の

ワイヤーブラシをかけたのと
同じ状態ですが。

より、ワイルドだろうってことで
染み込みも多い。

これもワイヤーブラシのときと
同じように塗装する。

これも、
きれいに製材された板とは
違った表情になりますが、

やっぱり、染み込みが多くて

雰囲気は綺麗な製材に塗装よりも
雰囲気ですが、

やっぱりまだまだ若い感じで
なんか違うなと。

ちなみに
ラフソーンは

ROUGH=荒く
SAWN=挽かれた

ということです
(いや、ほんとにちなみに的ですみません)

====
さらにさらに、
板に色入れ大勢注目なのは

最近、おしゃれ工務店界隈では
鉄媒染という

木を染める方法も
でてきました。

木に含まれる成分と
鉄を反応させて、

塗料の色を
表面にのせるというより、

木そのものを
発色させるような方法です。

これもまた、
普通に茶色や黒の塗料を
塗ったものとは違うので

きれいなのですが、

ここでもとめているのは
単に綺麗なのではなく

年月を経たPATINA…

この再現はなかなか難しいなと。

====
とまあ、
あれこれ試しているのですが、

結局のところ
まだまだ思ったものはできません。

「的なもの」はできるけど、
あくまでも「的なもの」。

的なものでいいところと
そうでないところがあるので

この技術、
なんとか会得したいのですが

まだまだ道半ばです。

====
塗装がかかった古い板や、
長年、日に焼けた板にある、

あの適度な濃淡。

あれをなんとか
新しい板でも
出したいわけです。

表面を削ったり、
荒らしたりすることで、

塗料の入り方に差をつくって、

濃いところ、
薄いところを
つくろうとするのですが……

そもそもの古材は
削ったりなんやりで

表面をいじめているわけではないので

なかなか、
あんなふうにはなりません。

きれいに製材された
板や柱に、
オイルステインを塗る。

多少、木目は見えます。

でも、
どうしても均一に
オイルが入ってしまう。

古い板にある、

ここは濃い。
ここは薄い。

ここは擦れている。
ここは焼けている。

という、

なんともいえない
濃淡の違いが出ない。

====
考えてみれば、
当たり前なのかもしれません。

何十年、
場合によっては百年以上、

日に当たったり、
雨に濡れたり、

人が触ったり、
物が当たったり、

擦れたり、
汚れたり、

そんなことが
繰り返されてできた表面です。

古材の表情というのは、

単純に「色」の問題では
ないんでしょうね。

木の表面そのものが、

長い時間をかけて
場所ごとに違う状態に
なっている。

それが結果として、

あのなんともいえない
濃淡になっている。

む、むずかしい。

古材っぽい色を
つくろうとしているのですが、

どうやら、
色だけの問題ではないのは
わかるのですが、

このあたりは、
まだまだ研究の余地が
ありそうです。

また何か、

「これは!」

という方法が
見つかったら
ご報告します。

ということで、また次回。

====
追
今週末の完成見学会のお知らせです。

10月10日(土)・11日(日)、
大阪府柏原市にて、

古民家フルリノベーションの
完成見学会を開催します。

昭和初期に建てられた
小ぶりな古民家を、

古民家らしいところは残しつつ、

これからの暮らしに合わせて
全面改修しました。

写真ではなかなかわからない、
古いものと新しいものの
馴染ませ方なんかも、

実物を見ていただくと
参考になると思います。

古民家再生をお考えの方、
新築かリノベかで
迷われている方もぜひ。

予約制です。
詳細・お申し込みはこちら。

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この記事を書いた人

小原 響

輝建設株式会社(大阪府東大阪市)

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