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大和ハウスの事業撤退について

こんにちは。こんばんわ。
タカハシ工務店へようこそ!!
高橋真悟です。

先日、住宅業界にとって
非常に大きなニュースが
発表されました。

大和ハウス工業が、
2027年4月から
全国23道県において、
新築戸建住宅の
新規販売から撤退します。

撤退する23道県では、
注文住宅などの
新規受注を取りやめ、
東京や大阪などの都市部へ
人員や経営資源を
集中させる方針です。

対象となる23道県は、
次の地域です。

北海道。
青森県、岩手県、宮城県、
秋田県、福島県。
新潟県、山梨県、長野県。
富山県、石川県、福井県。
和歌山県。
鳥取県、島根県、山口県。
徳島県、高知県。
佐賀県、長崎県、大分県、
宮崎県、鹿児島県です。

ただし石川県については、
通常の新築戸建住宅から
撤退する一方で、
復興住宅に限って
対応を続ける予定です。

能登半島地震によって、
住まいの再建を必要とする方が
今も多くおられます。

復興住宅に対応することは、
被災された方の暮らしを
取り戻すために必要であり、
大切なことだと思います。

しかし私は、
北陸地方から撤退しながら、
復興需要のある石川県だけで
事業を続けるという方針に、
疑問を感じています。

需要のある地域で
仕事を続けることは、
会社を守る経営判断として
理解できないわけではありません。

ただ、復興住宅の需要が
落ち着いた後も、
本当に石川県に
残り続けるのでしょうか。

もちろん、大和ハウスが
復興後に石川県から撤退すると
発表したわけではありません。

それでも通常の新築事業から
撤退することが
決まっている以上、
将来の地域での対応を
心配するのは当然だと思います。

家は建てて終わりではなく、
そこから何十年にもわたり、
家族の暮らしを支えるものです。

10年後や20年後に、
点検や修理が必要になった時、
地域に担当者や協力業者がいて、
迅速に対応してもらえるのか。

石川県でこれから
家を建てる方にとっては、
非常に重要な問題です。

復興需要がある今だけでなく、
復興が落ち着いた後も、
建てた家とそこで暮らす方を
地域で支え続けるのか。

住宅会社には、
その覚悟と将来の体制まで
明確に示してほしいと思います。

将来、地域からの撤退が
想像できてしまう会社に、
自分の大切な財産を
安心して預けられるのか。

石川県で家を建てる方には、
価格や性能だけではなく、
建てた後も地域に残り、
誰が家を守ってくれるのかを
確認してほしいと思います。

大和ハウスは人口減少や
建築費の高騰などを背景に、
需要が見込める都市部へ
経営資源を集中させます。

また自由設計の注文住宅は、
建物価格5,000万円未満の仕事を
原則受注しない方針です。

私は以前から、性能や
デザインを価格と比較すると、
割高な住宅だと感じていました。

それでも建物だけで
5,000万円以上の住宅に
絞っていくことには驚きます。

5,000万円以上をかけるなら、
それに見合う住宅性能や
デザイン性だけではなく、
建てた後の維持費まで
抑えられてほしいものです。

しかし外壁や屋根、
目地や防水などの修繕を
まとめて行う場合には、
数百万円規模になります。

さらに多くのハウスメーカーでは、
長期保証を継続するために、
メーカー指定のメンテナンス工事を
行うことが条件となっています。

そして他社で工事を行った場合は、
保証の対象外になります。

そのため、お客様は
保証を継続するために、
メーカーが提案する工事を
選ばざるを得ません。

しかし、その工事金額は、
一般的な専門業者と比べて
かなり高額になることがあり、
場合によっては約2倍近い
金額になることもあります。

私は、この仕組みに
以前から違和感を感じています。

保証は本来、お客様に
安心して暮らしていただくための
仕組みのはずです。

ところが現実には、
保証を維持するために
高額なメンテナンス工事を
受注する仕組みのようにも
見えてしまいます。

もちろんこれは、
大和ハウスだけの話ではありません。
多くのハウスメーカーで
見られる仕組みですが、
私は以前から疑問を感じています。

住宅会社が本当に考えるべきことは、
保証を理由に工事を受注することではなく、
お客様が適正な価格で
安心して家を維持できることでは
ないでしょうか。

建てるときの金額だけでなく、
10年後、20年後にかかる
修繕費まで考えなければ、
本当の住宅価格は分かりません。

会社を守るために、
採算性の高い地域や商品へ
集中するという判断は、
同じ経営者として
理解できます。

会社が継続できなければ、
社員さんや協力業者さん、
お客様を守ることも
できなくなるからです。

ただ、今回の発表を知り、
私は正直なところ、
大きな疑問を感じました。

利益が見込める仕事へ
経営資源を集中させることは、
経営として合理的な
判断なのかもしれません。

しかし、その選別から
外れる地域で暮らす方や、
すでに家を建てられた方は、
どのように感じるでしょうか。
家は建てて終わりではなく、
何十年も住み続ける
大切な財産です。

建てた会社が
地域から姿を消した後、
災害や大きな不具合が
起きたときに、
迅速に対応してもらえるのか。

遠方の拠点からでも、
これまでと同じように
点検や修理へ来てくれるのか。

正式な保証の範囲外でも、
困っているお客様に
寄り添ってくれるのか。
私は、そこまで対応して初めて、
本当のアフターサービスだと
考えています。

今から8年ほど前、
関西に大きな台風が
相次いだことがありました。
その際、ハウスメーカーで
家を建てられた方から、
タカハシ工務店へ
お電話をいただきました。
建てたハウスメーカーへ
修理を依頼されたものの、
対応できないので、
地元の工務店へ依頼してほしいと
言われたとのことでした。

自分たちが建てた家なのに、
災害による修理については、
地元の工務店へ任せるという
対応だったそうです。

そのお話を聞いた時、
私は本当に驚きました。
私たちは、その時期に
数百件の修理依頼へ
対応させていただきました。

数百件も修理をしたのなら、
かなり儲かったのではないかと
思われるかもしれません。

しかし実際には、
その年の売上は下がったと
記憶しています。

災害対応を優先したため、
予定していた新築工事を
思うように進めることが
できなかったからです。

さらに修理の中には、
ほんの少しの工事で直る
小さな修理も数多くありました。

現場を確認するために伺い、
必要な材料を用意して、
職人さんに動いてもらえば、
決して利益の大きな仕事では
ありませんでした。

それでも困っている方がいれば、
できる限り早く伺うことが、
地域の工務店の役割だと
私たちは考えていました。

利益だけを優先するのであれば、
小さな修理を後回しにして、
新築工事を進めた方が
経営としては効率的です。

しかし、お客様が本当に
困っている時に動けなければ、
何のための工務店なのかと
私は思います。

家を建てる会社の本当の姿は、
契約する時だけではなく、
災害や不具合が起きた時に
見えてくるものだと思います。

大手企業には大手企業の
技術力や組織力があります。

一方、地元の工務店には、
地域を離れず、すぐに動ける
距離の近さがあります。

どちらが良いかだけではなく、
自分の家に何かあった時、
誰が最後まで向き合うのか。

家を建てる会社を選ぶ時は、
価格や性能だけではなく、
その点まで確かめてほしいと
私は強く思います。

今回の大和ハウスの判断が、
会社を守るための
経営判断であることは
理解できます。

しかし、家を建てる地域や
受注する価格帯を絞り込み、
採算性の高い仕事へ
集中していく姿勢を見ると、
私は素直に共感できません。

今だけ、金だけ、自分だけ。

そのような考え方に基づく
企業体質ではないのかと、
疑問を感じてしまいます。

そのような会社へ
自分の大切な財産を預け、
何十年先まで安心して
暮らしていけるのでしょうか。

災害や重大な不具合が
起きた時に、本当に
助けてもらえるのでしょうか。

会社が発表した方針だけでなく、
実際に困った時に
どのように動いてくれるのか。

私は、その行動こそが
最も大切だと思います。

家は商品ではありません。
家族の暮らしを守り、
何十年も住み継いでいく
大切な生活の土台です。

だからこそ私たちは、
今だけ、金だけ、自分だけの
仕事にならないように、
地域のお客様と向き合い続ける
工務店でありたいと思います。

建てる時だけではなく、
建てた後も責任を持ち、
困った時には
頼ってもらえる。

そんな当たり前のことを、
これからも大切にしながら、
家づくりを続けていきます。

今日はここまで。

それでは素敵なお家造りを
していきましょう。(^O^)

2026.9.9(水)�499
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この記事を書いた人

高橋 真吾

株式会社高橋工務店(京都府京都市)

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