水戸工務店代表の小林弘典です。
今週の水曜木曜と、気心の知れた工務店仲間たち30名ほどで、
福島県・裏磐梯の「ホテリ・アアルト(HOTELLI aalto)」を訪ねました。
https://m-mitok.jp/l/m/lePKmiy5RDNvYA
今回は仲の良い建築仲間の団体、KKBによる企画。
KKBは工務店による工務店のための勉強会、の略称です。
この宿は、築40年の山荘を建築家の益子義弘氏が設計した、
リノベーション建築の傑作です。
アアルトの名を冠するように、アルヴァ・アアルトのスツールをはじめ、
いたるところに北欧の名作チェアがたくさんあります。
今回はなんと、「宿を丸ごと貸し切り」というスペシャルなプラン。
家づくりが大好きな工務店主が集まって名作と名高いこの建築を占拠するという、
なんとも贅沢な滞在となりました。
各部屋それぞれ設えが違っており、私が泊まった部屋には
なんと本物のエッグチェアがありました。
↓コレです↓
https://m-mitok.jp/l/m/DHRDVDplwGAqnG
この仲間での集まりは、いつも興味があることをひたすら学びます。
しかしながら、名建築を見るとなると、気分は遠足のようなもの。
チェックインした瞬間から、一同の視線はもう仕事を超えた趣味の域です。
この収まりはどうなっているんだ?、この素材はなんだ、ここの意味は?、
徘徊が止まりません。
普通の宿泊客なら見ないようなディテールを覗き込み、感心し、かたる。
変な人たちの集団かもしれません。
この宿の心地よさは何といっても空間としての心地よさ。
あちこちにある北欧の名作チェアに深く身を委ね、
計算し尽くされた窓からの景色を眺める。
人の部屋に勝手に入っては、自由に過ごしてきました(笑)
食事も素晴らしいのですが、同時に美味しいお酒が入っても、
話題は結局、どこまでも「建築」が大半。
「なぜこの天井高が、これほど落ち着くのか」
「名作家具が、なぜこれほどまでに空間に溶け込むのか」
「この心地よさはどうやって創るのか」
貸し切りだからこそ、誰に気兼ねすることもなく、
深夜まで熱く、深く、建築談義に花を咲かせることができました。
プロをも虜にするアアルトの包容力と、志を同じくする仲間との対話。
そんな濃密な時間の中で、私自身、家づくりへの情熱を再確認した気がします。
今回の滞在がより特別なものになったのは、この宿の施工と運営を手掛ける、
郡山の「八光建設」の社長と取締役から直接お話を伺えたことです。
なぜ、この場所にこの宿を作ったのか。
施工時の苦労や、今だから言える仕事の裏話、
運営まで自社で行うことで見えてきた「本当の心地よさ」の定義など、
表側だけでは分からない成り立ちや意味をたくさん教えていただきました。
作るだけでなく、その後の時間まで自分たちで責任を持って育んでいく。
その「覚悟」に触れたことで、この空間が放つ包容力の正体が少しだけ分かった気がします。
この場所で浴びた刺激を、これからの設計や現場に
たっぷりと注ぎ込んでいきたいと思います。
ホテリ・アアルト、本当に素晴らしい宿で、
ホスピタリティも抜群でした。
ご興味ある方は行かれてみてはいかがでしょうか。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
それでは!
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