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有限会社 水戸工務店

その工法、本当に大丈夫?

水戸工務店代表の小林弘典です。

3連休は風が強い日もあって、寒かったですね。

このあたりでは心配された雪もなく、
街で見かけた新成人たちは楽しそうで、
いい思い出になったことでしょう。

さて、今日の話題は年末年始に読んだこの本から。
https://m-mitok.jp/l/m/PksILFh8ul4DDc

アマゾンでベストセラーになっているプロ向けの本です。

タイトル通り、高断熱住宅における
結露やカビの事例とその対策が載っています。

このうちの一事例の改修を弊社が請け負った物件でした。

簡単に言えば、新築で建てた家が、引き渡して半月でカビだらけになったのですが、
建てた建築会社はのらりくらりとなにもしないので、
施主が温熱改修のコンサルも行う、住まい環境プランニングの古川代表に調査を依頼、
https://m-mitok.jp/l/m/xnrUpa5dpdgQcR

改修を進めるにあたって、この地域で高断熱高気密に詳しい施工者はいないか、と聞いた相手が、
構造塾塾長も務める、株式会社M’s構造設計 佐藤代表でした。
https://m-mitok.jp/l/m/jVOnU7iQBVZl9s
そして、佐藤さんより紹介いただいたのが弊社で、改修工事を請け負いました。

以下がそのページ。
https://m-mitok.jp/l/m/UlkfHRLanD6MSM

なぜそうなったのか結論を言えば、
その建築会社オリジナルの工法にあります。

見積りのために現地で説明と調査をしたときにまず思ったことは、
うわ、これはダメだ、でした。

断熱をした空間に、わざわざ穴をあけて、
その穴から空気を取り込み、床下を通してリビングに供給していました。
床下は本来は断熱空間で、空気が密閉していなければならないのに、
わざわざ外気を通していました。

さらに逆ベタ基礎、と言われる、床下に隙間が数センチしかないので
人間が入れず、中を覗くことも出来ない方法をとっています。

逆ベタは基礎は床下空間を取らない店舗などではメリットはありますが、
住宅の場合はメリットはまずない。

点検が出来ないだけでも問題なのに、何も手を出せない空間に、
生の外気を流せば、不具合が起こることなど当たり前に想像できます。

小さい子供が考える、ぼくがかんがえたさいきょうのわざ、みたいな方法でした。

記事を見てもらえばわかりますが、カビの被害が本当にひどい。
なのに、その住宅会社は契約書、図面通りに作ったのだから、
瑕疵(欠陥)はない!と言ったそうです。

築半月でカビが生え、2年間協議を重ねても根本的な改修はしない。
やったのは数万円程度でできる誤魔化しのような補修工事だけ。

施主は致し方なく自費で改修を決意しました。
快適なはずの新築を建てたのに、2年後にさらに650万円をかけて
改修を依頼する羽目になるなんて、本当につらかったと思います。

初めて会った時の施主は疲れ切った状態でしたが、
改修が終わった後にお会いしたときは晴れやかなお顔になっていました。

世の中には、いわゆる「とんでも工法」はいくつも存在します。
中気密中断熱、なんて言葉もありましたが、そんな定義は存在しない。

ちなみにこの家を建てた会社は、改修工事をしているときは存在していましたが、
いまは倒産して存在しません。
そんな状態だったので、お金をかけることが出来なかったのかも。

だからと言って、欠陥を放置していい訳はありませんが。

どんなことも、まず大事なのは基本。
基本を理解してそれを応用するのが実技。
理解が深まっていれば、まやかしの工法など思いつくはずもないのに。

魔法のような工法なんてありません。
基本に忠実に、一歩一歩確実が一番。

変な思い付きで台無しにされないように、
くれぐれも注意をしてくださいね。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします。

それでは!

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