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株式会社 菊池組

大事なお知らせとやばい話

いつもありがとうございます。
菊池組・キクチです。

最後に大事なお知らせ的なものもあるので、
ぜひ最後まで読んでください!

熊本地震からちょうど9年目の月曜日(と翌日)。
90kmほど離れた十和田市に木構造の勉強に行っておりました。

全12回の日程のうち、この日が3回目と4回目にあたります。

わたしは1、2回目は現場の工程的に参加できませんでしたので、今回から初参加となりました。

この勉強会の講師は、村上木構造デザイン室の村上淳史氏。

以前このメルマガでも話をした事があると思いますが、
私が日頃よく話をしている、

[100件の木造住宅を無作為に抽出して構造計算してみたら、全部の物件でエラーが出た(構造計算上では、建築基準法で求める最低限の耐震性能をクリアしている物件が1つもなかった)]

という研究・調査をされた方です!(国土交通省補助事業)

他には、「壁直下率」「柱直下率」
世の中がこの言葉を用いるようになったのにも関わっており、

建築CAD「アーキトレンド」において、自動一括作成などをする画面や、「チェック」の画面で表示される「壁直下率」「柱直下率」が導入された事にも関わっていらっしゃいます。

私も熊本地震をきっかけに構造塾(M’s構造設計)に通うようになり、許容応力度計算での耐震等級3を全棟取得しておりますが、まだまだ構造設計の知識、技術を高めたく、この構造道場に通う事にしました。

世の中、やばい構造の建物は皆さんが思っている以上にたくさんあり、
建てている会社はそれがヤバいと知らずに建てているケースがほとんどです。
なにかの分野で少し名前が知れている会社でも普通にヤバい構造はあります。
特に奇抜な空間や、目を惹くような大空間を作ろうとするとヤバくなりやすいです。

木造だとSE工法などのような特別な工法でないとできないはずの大スパン空間や
水平力の伝達ができていないスキップフロア、
やばめのオーバーハングなど、図面を見るまでもなく、施工写真だけでヤバいと思うものもあります。

設計事務所、建築家のカッコよくてアクロバティックな設計は、構造事務所が関わってなんとか実現させている場合がほとんどであり、工務店がそういうぶっとんだ設計をする場合は、簡易な構造検討(壁量計算など)だけでやろうとするから起こるんですね。

簡易な構造検討(壁量計算など)は2025年以降、ちゃんと審査されるようになりましたが、それだけで安全な家が約束される訳ではない、という事を肝に命じる必要がありますね。


この日の講義の中で「長期優良住宅で耐震等級2を取得しているのに倒壊してしまった」という事例の図面(そのまま出すと多少問題があるため編集されたもの)を拝見しました。

熊本地震後の日経ホームビルダー誌などでも現行法に適合する住宅でも倒壊したという建物の平面図や伏図は見ていたし、倒壊している家は直下率と水平構面が悪い家が多いという話は聞いていましたが、

耐震等級2なのに倒壊してしまった建物も許容応力度計算はされずに品確法の計算であったことや、
2階の乗りが悪いこと、梁の掛け方が適切でない事がわかり、改めて構造計画の重要性と許容応力度計算の重要性を痛感しました。

私たち設計者は、世の中に建物を生み出す親であるといえます。

できるだけ壊れない建物をつくりたい。
長く愛されて壊されない建物をつくってすまい手や世の中の幸せに貢献してほしい。
そう思うのです。

(↓超久しぶりにこんなものを書きました。↓中ごろに前述の研究の話も出ています↓)
https://kikuchigumi-mutsu.com/l/m/hAjJVpAK4VxeMi


最後にお知らせ、というかアンケート的な話ですが、
今後、弊社の完成見学会みたいなものがあったら参加したい、
という方、メルマガ読者の中でどの位いらっしゃるでしょう?

既に設計予約されている方も含めて。

参加したいという人が多ければ考えるかもしれません。
↓リアクションはこちらの質問・感想フォームからお願いします↓
https://kikuchigumi-mutsu.com/l/m/zSwFA9qBW3JXVT

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