こんにちは。
輝建設のコハラです。
今日も打ち合わせ2本。
OBさんの古民家の
プチ改修と
古民家を購入された方の
相談でした。
どちらもお仕事で
使われるということで
住宅とはまた違う観点からの
工事がありますが、
それもまた、
うちの古民家再生が
斬新なデザインをいれずに
昔の形にもどす、
維持するということを
まずは考える、、、、、、
というところを
いいと思っての工事の
ご相談なのでありがたいです。
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こんなふうに戻したいんです。。。的な
昭和、平成に取り付けられたものを
取り外してどうするか。
取り外しつつ、
寒くなくしたり、
耐震的な要素を加味したりするも
それらもオリジナルの意匠の
なかに滑り込ませる。
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地味な感じですが、
そんなんをしたかったんですと
いわれるとうれしいなと。
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となると、
できるだけ新品に見えないような
建材、特に木材=古材?が
いいなーと言われる方が
増えます。
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古材はなかなか
数が揃わないので、
そうなると
そろそろジェネリック古材でないですが、
なにかそのように見えるような加工なのか、
着色なのかを
既存の方法で探すのか、
開発しないといけないかなと。
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特に黒光りした床板を
所望される方が多いのですが、
古材で同寸法で
一部屋、ふた部屋分揃えるとなると
なかなか見つかりません。
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幾星霜のなかで
ある意味育てられてきた
黒光りの板。
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長い板を通して張る。
短い板を継いで、継いで乱に張る。
張り方などの工夫で
凌げるかもしれません。
例えば、これ。
↓↓↓
https://m.terukensetsu.jp/l/m/y27mnuiBom4C1L
朝鮮張りという張り方です。
この写真は、私のマイフェイバリット古民家3選にはいる
京都の河井寛次郎記念館のものです。
河井寛次郎記念館
↓↓↓
https://m.terukensetsu.jp/l/m/Hffbs72Xy79Idf
行かれたことがない方は、ぜひ!
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閑話休題。
そう、朝鮮張りは、
杉や桧が豊富や日本のように
まっすぐな長い板材がとれない
朝鮮半島でよくみられる
まがりくねった松から取った
短い板を貼ったものです。
この方法は戦前に
民藝運動で有名な河井寛次郎が
柳宗悦と共に朝鮮半島や
中国本土をみてまわったときに見て
持って帰ってきたらしいです。
(ちなみに寛次郎記念館は寛次郎自身の設計)
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と、まあまだまだ
一般的には知られていない
古民家ならではの技法を探し当てて
昔ながらの古民家が
ずっと住宅設計の
本流でのこっていたら
こんなであったろうなーという
夢想しながらそんな納め方を
お施主さんと探していけたらと
思います。
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ということで、また次回。
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追
おなじような感じで
私よりも兵庫寄りで
古民家を直している工務店の
友達と今日、話をしていて
最近、古民家が不動産情報に
あがってこないよねーって。
昨今の古民家ブームで
鼻先の聞く不動産屋さんが
安く買って、
平成後半、令和の新建材リフォームで
新築みたいに内観に!
で売っている物件が多すぎて、
古民家を古民家らしく
直して住みたい人の手に
どんどんわたりにくくなっているねーと。
そんな状況であります。
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