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凰建設 株式会社

EWはお嫌い?

凰建設の森です。

本日は先にお知らせから。
7月以来の完成内覧会。

場所は岐阜市萱場です。
27坪のコンパクトハウス。

HPに先駆けてメルマガで
先行予約受付開始。
日時は1か月後の
11/6 11/7になります。

お申し込みはこちらから
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/0VRmkuQgpHR0I5

予約に際して1点注意事項。
7日の午後から、私が
打ち合わせの為会社に戻りますので
私に会いたいという方は、
6日か、7日の午前中で
ご予約を頂ければと。

さて、本日の話題は、EW。

EWというと、LIXILさんの
新窓を思い浮かべる方も
多いかと思いますが、
今日はそっちのEWじゃない。

Engineering Woodのほう。
(エンジニアリング ウッド)

加工木材の事を指します。
一般的には積層材、集成材、
合板などを思い浮かべるかと。

家づくりにおいても、かなり
広く普及しております。

特に構造材関係では、もう
必須と言ってもいいかも。

合板を使わずに耐震等級3を
目指すなんて、出来るのかな?

もちろん、構造に精通した
建築士さんであれば、
俺は合板を使わずに、
耐震等級3を取るぜ!

とやれるかもしれません。

そんなEWですが、やはり
人は好き嫌いをするものでして
そんなものを使った家は、
家じゃないと言われる方も。

今でこそ、ネガティブキャンペーンは
少なくなりましたが、以前は
合板や集成材の耐久性は
信用できないという声が、
業界のあちこちで上がりました。

建築会社のスタンスとしては、
EWの使い道として、

①構造:〇 内装:〇
②構造:〇 内装:×
③構造:× 内装:×

みたいな区分けになるかと。

③の人は、どうやって
耐震等級を取っているのか、、
機会があれば教えを請いたい。

凰建設としては、結果的に
完成する家は②的なものが
多いのですが、私は①でも
特に問題ないと思っています。

OSB合板仕上げの天井とか
かっこいいと私は思います。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/I0NTGC4an3l2wt

EWに否定的ではないのは、
私の価値観に寄るところも。

最終的に社会にとってプラス
であれば、それは善だと思ってます。

岐阜は木の国山の国~
※岐阜県民の歌

岐阜県は豊富な森林資源がある。

じゃあ、岐阜の木だけで、
岐阜県中の木材需要が
賄えるかというと、
物理的に無理な事もあります。

成長が早く木目も美しい杉。

戦後復興の為に日本中に
植えられましたが、その後
使われることなく、成木となった
今現在、杉花粉の温床として
厄介者扱いをされています。

杉は木の中でも柔らかい部類。
そのままでは構造材として
使うことが難しい場合でも
EWにすることで利用が可能に
なる場合もあるんです。

無垢材のまま使う場合は、
材ごとの強度のばらつきを考慮し、
弱い材料が使われてしまっても
良い様に強度を低く見積もって
材の性能表示がなされますが、
集成材の場合は、そのばらつきが
ある程度解消されるとみなすので
平均値に近い強度にて
材の性能表示がされたりします。

無垢の梁ではNGだったのが、
集成の梁になるとOKになる。

そんなことも構造計算の場では
起こる訳ですね。

また、異種木材の集成材
という物もあり、どうしても
強度の足りない場合は、
強い輸入材を混ぜて作ることも可能。

物理的に(強度的に)使えなかった
木材が、使えるようになる。

すると、杉の利用が進み、
花粉症の対策にもなる。

であれば、社会全体にとって、
EWの普及はプラスの方向に
進むのではないかと思います。

また、そもそもEWに対して
抵抗があるという事の中に、
「接着剤を使う」のが嫌
という要素も多分にあるかと。

EW=接着剤。
そういうイメージが
付いてしまっているのは仕方ない。

しかし、厳密にいうと、
必ずしも接着剤を使わないと
EWだと言えない訳ではない。

こういうのだってEWの
定義には当てはまります。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/OZPVknP1tkfeQI

また、新たな技術で作られる
EWはどんどん登場してきます。

構造強度の増した集成材。
木材の特性を変えてしまう含侵剤。
針葉樹の強度を広葉樹並にする技術。

このメルマガでも何度か
紹介をしている、岐阜の
後藤木材さんという会社は、
木材圧縮の技術を持っています。

針葉樹の強度を広葉樹化するやつ。

それを使った製品を現在鋭意開発中。
これは木材を圧縮して密度を
上げるだけの物なので、
接着剤は使われていません。

体育館の床に杉を使うなどして、
今は使われていますが、
その時に大量に発生する端材が
あるのだそうです。

木目がうるさくて使えなかったり
幅が足りなかったり、色々。

しかし、見てみたら、
え、これ捨てるの??

みたいなものも結構あるんですね。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/y8iC6yc4Am8Xlt

壁や天井のアクセント使いには
もってこいな感じの質感。

雨と紫外線が当たらなければ、
外壁に使ってもいい素材です。

うちの裏メニューとして
採用したいくらいの感じです。

木は余すことなく使うのが理想。

半端な材や細かすぎる材でも
少し劣る材料でも全部
利用できるEWの技術は、
地域産木材を有効利用する
という点で非常に優れています。

無垢材で完璧な物を求めるのは
形の良い野菜だけを求めるのと
よく似ています。

カット野菜や野菜ジュースを
認めてあげるから、形の悪い
野菜でも使い道が出てきます。

ハンバーグを認めてあげるから
A5等級以外のお肉にも
使い道が出てくるんですね。

EWを認めてあげるというのは
そういうことを認めてあげる
という事と同じです。

嫌いと言う方の理由も
もちろん分かりますが、、

地域が良くなるためのEWなら、
採用してみてもいいかな?

そう思っていただけるなら、
地元発のEWは是非
使ってみてほしいと思います。

岐阜市の図書館、メディアコスモス。
そこに使われている内装の板は、
全部地元岐阜のEW製造業者が
作って納品したものになります。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/2PmAOZdmr4sOkb

雨漏り、結露などなど、
性能的には???な建物ですが、
デザインはやはり素敵です。

岐阜県産材ヒノキのEW板。
悪くないと思いません?

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