こんばんは菊池組・キクチです。
自分で言うのもなんですが今日のメルマガはとっても重要です。
一部、辛い内容もありますが、最後にはちゃんと希望を届けられるように書きましたので、ぜひ最後まで読んで頂けたら幸いです。
一昨日のメルマガでは、KKBという全国の工務店仲間が集った中、色々と楽しい話、きわどい話が飛び出した中で、わたしが心に残っている話題を取り上げていました。
用事があって途中で終わってしまった前回のメルマガに
久しぶりにたくさんの感想、応援、続きを楽しみにしている、という反響を数件届いたので、続きを書きます…というか最初から書きます。
1通も返信していませんが、全部ありがたく読んでいます。
前回のメルマガを読んでくれた方は途中まで読み飛ばしていただいても構いません。
ゲストとして新建ハウジング(新建新聞社社長)三浦さん、
日経ホームビルダー元編集長の小原さん、
建築知識ビルダーズ編集長の木藤さんを迎えてのKKBトークセッションの中で、
建築知識ビルダーズ木藤さんが「自分のような庶民はどうすればいいの?」
と発言されました。
この3年位の間で全国の平均住宅価格は2割以上も上昇し、
主要大手ハウスメーカー8社では、注文住宅の工事費は総額ベースでは既に坪あたり150万円を超えているといいます。
30坪台前半で5000万円を超えるという世界です。
もともと高価格帯のお施主さんをターゲットにしてきたこれらの企業も、先を見越して建売分譲の比率を3割にしていくと発表した所もある、という話。
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主要大手HM8社とは、
大手の中でも古くから残っている、
積水ハウス
セキスイハイム
ダイワハウス
パナソニックホームズ
ヘーベルハウス
住友林業
ミサワホーム
三井ホーム
上記8社のこと。
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これからの工務店はどうしていくのか、
これから庶民はどうすればいいのか、
そんな問いを投げかけられたんですね。
このメルマガの読者で主要大手ハウスメーカー8社に頼もうとしている人はいないと思いますが、
最近、タマホームがUA0.26前後になる外皮性能、耐震等級3を備えた「笑顔の家」を発表した事が話題になりました。
タマホームは主要大手ハウスメーカー8社には属さない、いわゆるローコストハウスメーカーですが、この「笑顔の家」の価格が税込100万円オーバーになるという話。
(広告掲載の税別、付帯工事別の本体のみ価格では超えていません)
主要大手8社を遥かに上回る性能で、断熱スペック的には一条工務店アイスマート2と肩を並べる性能ですから、性能の割には格安と言えるのかもしれませんが、ローコストメーカーですら、近年求められてきている性能を追求すれば坪当り100万円を超えてしまうという現実。
それらの情勢を踏まえ、
全国の工務店の中でも質の高い住宅を建てている会社が多く集まっている集会の中でその問いを投げかけたのだと思います。
一般論として、、
建売住宅や企画住宅というのも工務店ができるひとつの手段だと考えています。
質を落とした注文住宅にする位なら、質を確保した建売住宅や企画住宅、大いに結構だと。
欧米ではArchitectが設計した新築注文住宅を建てられるのなんて、ほんの一握りの大金持ちであり、ほとんどの場合は中古住宅を購入し、アメリカでは新築住宅の場合も不動産屋さんが企画・建設した建売を購入。ヨーロッパではそれすらほとんどないという国が多いです。
日本人がお金持ちなのかというと決してそうではなくて、どちらかというと他の欧米諸国より貧しいのに、建てられるお金で新築を建ててしまうので、質の低い家にならざるを得ない。
30年前に新築された住宅の質が悪すぎるので、現在30年落ちの良質な中古住宅が出回っていない、という事なんです。
【ここまでが前回のメルマガでの話】
続けます。
空き家はあるけど、古い家は断熱性能が悪くて寒い、耐震性が悪い、間取り的に現在の生活に順応できない。見た目が悪い。
そんな理由で、そんなのを買って直す位なら新築を建てたい。
そんな事を戦後何十年もずっと続けてきたので日本の既存住宅は性能が悪く、イミテーションの新建材ばかりでできているので、古くなっても味が出ることなく、陳腐化してしまう。
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