こんばんは菊池組・キクチです。
先日、SNSのタイムラインに、
「大寒波でも安心、なぜなら◯◯工法に使用している硬質ウレタンはグラウスールの2倍の性能!」
という感じの北東北のビルダーによる広告が流れて来ました。
これは実は間違っていて、自分も10年位前まで、この間違った謳い文句を言ってしまっていた側でした。
「じゃあ、その壁構成の熱貫流率はいくつなのよ」と。
充填断熱の断熱材の性能×厚み(熱抵抗値)が倍になっても、壁全体の断熱性能は2倍どころか、1.5倍にすらなりません。
ウレタン100mmくらいのパネルで、GWの2倍の断熱性能だって?
現在一般的に多く使われている高性能GW16Kの充填断熱の壁に換算したら、
たった120~130mm相当でしかないんですよ!
こういった発泡樹脂系断熱材のパネル工法を採用する利点は、あくまでも
・どんな職人でも施工ムラなく断熱と気密が完結する事
・防湿の施工手間、工期が削減できる事
・施工管理や納まりの簡略化ができる。
それらが担保できる事であって、断熱性能は決してズバ抜けて高いわけでない(充填断熱のみとしては高いレベル)。
変な事を言っていると、それらを採用して真面目にやっている他の会社に迷惑かける事になるぞーって思ってしまいます。
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