凰建設の森です。
本日は、おやすみ。
地域団体の、家族交流会。
家族と一緒にお出かけでした。
こういうイベントがあると、
お休みする理由になりますので
何気に助かっております。
さて、本日の話題は、
昨日の省エネ生活の秘密。
太陽光による再生可能エネルギーを
存分に生かす生活がどのように
なされているのかを、
少しお話しできればと思います。
まずは各種前提条件、
名古屋の気象条件でPHプレミアムの
認定を目指せるくらいの建物性能。
とうぜんUA値だけではダメで、
各種日照コントロールなど、
設計の工夫もたくさん必要です。
PPAはこちらの会社を選びました。
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/6vH0XGPBn5GBap
お勧めした理由の一番は、
自家消費分が無制限で無料だから。
買う分の電気代がどれだけ高かろうが
自家消費割合をあげていけば関係ない。
屋根の大きさ目一杯に載せてくれるので
搭載量は、約13kW になります。
当然、そんなに使い切ることはありません。
ではなぜこんなに大量に載せるのか。
2つ理由があります。
ひとつはPHプレミアムの認定要件のため。
もうひとつは、悪天候対応です。
13kWあると、曇ったり雨が降っても、
日中エコキュートを回す分くらいの
電力が確保できるんですね。
6kWの太陽光を乗せるというと、
どうしても6kW発電すると、
想像しがちです。しかし、
今年のお盆のように、雨が続く
ということも十分にあり得て、
その時の発電量はぐっと落ちます。
だから、大きめに載せるんですね。
10kWであろうと13kWであろうと、
PPAであれば初期投資は無しです。
じゃあ、沢山載せたほうがいい。
というのが、前提条件になります。
続いて生活のパターン。
日中はほぼ使いたい放題だけど、
夜間はそうもいきません。
太陽が出ている時間以外で、
1日あたり1.3kWhの電力使用量。
夏なので12時間くらいが太陽の
出ていない時間だとすると、
常時108W程度使っていることに。
常時動くものとしては、
冷蔵庫と換気です。
冷蔵庫が30Wとしましょう。
換気はここまでくると非常に大きい。
変な換気扇だと、それ単体で
108W程度の消費電力を
使い切ってしまうことも。
最新号のビルダーズでも書きましたが
第一種熱交換換気は設計施工の
工夫次第で、消費電力は下がります。
ダクトの圧力損失をきちんと考える。
最適な風量設計をする。
ダーティゾーンも換気に含める。
そういうことができる機種選定や
設計力が求められます。
多分30~40W程度で動いてる。
残りは寝ている時間を除くと
100~200W程度かと。
太陽が沈んでからは、そのくらいの
消費電力で生活されているはず。
ここは住まい手さんの
省エネ意識のすごいところですね。
そして、恐らく多くの人が
気になっているのが、
自家消費率を上げる工夫かと。
まずはエアコン。
昨日も書きましたように、
我慢はされておられません。
太陽が出ている時間で、
家の中の温湿度を
24℃45%程度まで落としておく。
発電しなくなったらエアコンオフ。
翌朝発電が始まる頃にエアコンオン。
翌朝の温湿度は25℃50%程度。
エアコン止めてもそのくらいしか
温湿度が上がらない性能が
あってこその裏技ですね。
これはタイマーでセットできるので
何も難しいことはないかと。
そしてエコキュート。
使っておられるのはコロナ。
Web算定プログラム上、
最も効率が良いと入力できる機種。
この使い方がまたびっくり。
ご主人がコロナのサービスと
直接やりとりをしながら編み出した
半マニュアル運転。
たまげました。
基本的にはエコキュートは、
湯沸かし停止状態だそうです。
朝、出かける時にタイマーで
沸きまし設定をしてお出かけ。
多分、壊滅的に天気の悪い日は、
沸きましをしないなど、
工夫をされているかと思います。
で、10時~14時の太陽光発電
ゴールデンタイムに湯沸かし。
夕方帰ってきたら、また
給湯停止設定に戻す。
朝と夕方にそれぞれ10秒ずつ程度
エコキュートのリモコンを触る。
その手間がかけられるなら、
自家消費率はここまで上がる。
最近スマホを使い始めた奥様が
「私でも簡単にできるんですよ」
とおっしゃるくらい、慣れれば
なんてことない作業だそうです。
自分が気をつけていた省エネなんて
取るに足らないものだったと
思い知らされるような生活。
でも、毎日数十秒の給湯器設定と
陽が沈んでからの省エネ意識以外は
全く我慢していない生活だそうです。
家が快適すぎて出たくない。
実家に呼ばれるのが辛い(温熱的に)
旅行に行きたいという欲がゼロに。
森さんの言っていることが
体験してみてよく分かりました。
と、ご夫婦の談です。
ごめんなさい、多分、お二人は
私も未経験の快適性の家で
生活されておられますので、
もう私が想像できる暮らしの域を
超えておられます。
とお答えしたら、また今度
家にご招待いただけることに。
また楽しみが一つ増えました。
給湯器の設定は完全にお施主様の
オリジナルなやり方。
100%お施主様の手柄です。
でも、日中のエアコン運転だけで
快適性を保てる家の性能は、
手前味噌ではありますが、
私の頑張りも大きいはず。
1m3も無駄にしない換気空調の
設計は、私の自信作です。
熱容量の少ない外壁、
熱量量の大きい断熱、
熱伝導率と湿気伝導率、
そして非定常計算。
ご家族の暮らしに合わせて
どちらかというと夏向きにした
外皮構成を致しました。
6地域のパッシブハウスは、
大抵冷房負荷の方が大きいです。
エアコンを完全に止める生活は
想定しておりませんでしたが、
それに耐えうる設計施工なのが
証明されたようで嬉しいです。
今日だけは、少し自慢を
させていただけたらと。
今後の関心としては
パッシブハウスプレミアムの
秋がどこまで続くのか。
つまり、暖房を入れない期間が
いつまで続くのか。
無暖房で大晦日を迎える??
みたいな事を、ちょっと
期待してしまう自分がいますが、
無理せず暖房は使って下さいませ。
貴重なお話を聞かせていただいた
お施主様に、改めて感謝です。
エコキュートの部分などは、
PPA利用の方はみんな参考に
できるのではと思います。
卒FITの方もぜひ参考に。
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