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株式会社あすなろ建築工房

マイホームの予算の組み立て方

こんばんは。
あすなろ建築工房の関尾です。

この一週間もなにかとバタバタした一週間でした。
気が付くとメルマガも一週間の間が空いてしまっていました。(^^;

マンションリノベーション業界の巨笑(敢えて「匠」ではなく、「笑」の字を使ってます)マスタープラン一級建築士事務所の小谷さんをお迎えして既存マンションの採寸の様子を立ち会ったり、工務店業界のエースであるリブアースさん御一行様をお迎えしての交流会、そして土曜日は3年ぶりの開催となった「お餅つき大会」も開催されました。

マスタープランさんの情報はこちら。
https://asunaro-studio.jp/l/m/6smnoIDFWXhxC3

リブアースさんの情報はこちら。
https://asunaro-studio.jp/l/m/fNCSjZZJe4snwO

リノベーションのお仕事においては、既存建物の採寸作業と既存図面の作成がまず第一歩となります。
これまであすなろ建築工房でもリノベーション工事はいろいろと手がけてきたので、採寸は何度も行ってきたのですが、今回立ち会わせていただいて、大変勉強になることがありました。
というのは、現地で採寸して図面に記入して既存図面を作成するものなのですが、事務所に戻ってからの作図の時点で「あれ?この数字おかしいな」という感じで、数字がうまく合わないところってあったりします。
採寸読み上げ間違いだったり、書き間違いだったり、理由は様々です。
マスタープランの小谷さんは、リノベーションを数多く経験されていますので、小谷さんも同じような経験が数多くあるとのこと。
だからこそ、そんなことが無いように対策されていました。
その対策とは「文字で書くのではなく、写真に撮ること」でした。
図面に記入していく作業の際には、「採寸」、「読み上げ」、「記入」と、そこには人間がおこなう3つの作業が発生することになるので、どこかにエラーが起こりうるということ。
なので、採寸の様子をそのまま写真に収めて、その数字を画像で後から作図時に読み取るようにしているとのこと。
そうすることで「あれおかしいな」を減らすことが出来るとのことでした。
なるほど勉強になります。

リブアースさんは、「LIXILメンバーズコンテスト2022」というイベントがあり、横浜にお越しになっていました。
代表の大橋さん、現場監督さん2名、広報1名の合計4名での来横ということで、あすなろ建築工房にお立ちより頂きました。
あすなろ建築工房のコンセプトハウス兼自宅の六ッ川の家や現場を2軒ご案内させて頂きました。
そしてお帰りの新幹線の時間ギリギリまでの懇親交流会も開催させていただきました。
よい交流が出来たと思います。

それで終わりかと思ったら、まだイベントは続き、週末から3日間、JBN全国工務店協会スキー部で、安比高原スキー場に行ってきました。
このメルマガはその帰り道のバスと新幹線の車中で書いています。
JBN全国工務店協会スキー部ですが、2015年から毎年続いていて、今年で8回目となります。
このメンバー内では私は「若手」に属しており、今回は2回目の幹事を仰せつかっておりました。
安比高原スキー場ですが、私が学生の頃に開業していて、学生時代はあこがれのスキー場でした。
30年以上前から「行きたい」スキー場です。
幹事特権で訪問先を決めてよいので、この度初めての訪問先とさせてもらいました。
お陰様で、雪質最高、天気もよく、気持ちの良くスキーを楽しむことが出来ました。
実はこのJBNスキー部はいわゆる「体育会系」で、途中、コース中での休憩は一切なく、ゴンドラ降りたら、リフト降りたら、乗り場まで一気に駆け下りてくることを繰り返します。
私より一回りも上の年齢の先輩方が相当タフでいらっしゃいまして、「付いていくのがやっと」という感じです。
今年も怪我人もなく、無事に幹事の役目も無事に終わりそうです。

さて前置きが長くなりましたが、本題に。
本日は「マイホームの予算の組み立て方」の話をしたいと思います。

「マイホーム」の検討を始めると、まずは予算を考えることと思います。
皆さんは予算をどのように決めていますでしょうか。

・年収の5倍?
・今の家賃と同じ返済額?
・ローンの返済負担率を30%にして計算?
・仕事の同僚がマイホーム建設にかかった額と同じ?
・近所の建売住宅が〇〇万円だったからそれに500万円足した額?

お話を聞いてみると、皆様いろいろです。
ではどれが正しい「マイホームの予算」なのか?
答えとしては「どれも間違っている」と言えます。

別のメルマガやyoutubeでもお伝えしていますが、まずは「どんな暮らしがしたいのか?」によって予算の建て方も変わってきます。
なぜ、こんな話をするのかといいますと、それは長年この仕事をしてきて感じることは「家づくりの予算を正しく把握されている方が少ない」ということです。
「予算を低く見すぎている」方がとても多いと感じています。
給与が増えずに、自然災害も多く、コロナのような予期せぬ事象も起こる時代ですから、リスクを考えて「出来るだけお金を掛けたくない」と思うことも仕方のないことと思います。
そんな理由で「予算を出来るだけ少なくして予算内で建てたい」という方がとても多いのです。

その結果が、世の中にあふれている「予算通り」で建てた家です。
詳細な検討がなされる前に決められた「予算」に合わせた家づくりが行われてしまったものです。
「予算通り」が良くないとは言っていません。
「正しく算定された予算」で建てられるべきなのですが、「予算」を正しく算出せずに「根拠の薄いあいまいな予算」通りで建てられてしまっている家がとても多いのです。
究極が「建売住宅」と言えるかもしれません。

実際に建設すること自体では「予算に収める」ことはそれほど難しいことではありません。
将来に必要となるメンテナンスに必要な費用や冷暖房費などのランニングコストを考えることなく、建設時のイニシャルコストだけを気にして安く建ててしまえば、「予算内に収める」という目標達成は容易なものです。
イニシャルコストを削るには、出来上がっても見えないところを削ってしまえば、なんとでもなります。
法に触れない範囲でギリギリまで攻めることも出来ます。

世の中には、そんなニーズが根強くあるものですから、おかげで「安く作ることを目的とした家」が街中に乱立してしまっています。
夏が暑くても、冬が寒くても、居心地が悪くても、ランニングコストがかかろうとも、修繕費が莫大になろうとも、「いかに安く建てるか」ということが第一優先で建てられてしまっています。

建売住宅は極点な例として、注文住宅でも根本は同じです。
根拠のない「出来るだけ少なくした予算」で家づくりをしてしまっては、結果的に「冷暖房費がかさむ」「夏は暑くて、冬は寒い」「落ち着く場所がない」「家事が大変」など、『暮らしにくい』家での生活を余儀なくされる可能性が高くなります。
そのような建て方をした家では、決して「理想の暮らし」を得るこことは出来ません。

「予算通りに家を建てるのが仕事でしょ」と言われる方もいらっしゃいますが、限度を超えてしまった「予算通り」だと、上記のような問題が起こる可能性があります。
ちなみにですが、そんなことから、あすなろ建築工房ではお伝えいただいた通りの「予算通り」に家を建てることをしてはいません。
というのも、私どもは単なる「家を建てるだけ」を仕事と考えておらず、「暮らしを考える」ことをお手伝いさせて頂くことが仕事と考えているからです。
ですので、「暮らしにかかる費用」を確認し、「家づくりに必要となる予算」を組み立てるところからお手伝いさせて頂いています。
私たちと同様に、日本全国の仲間の工務店も同じ意識で家づくりをしているところは多くあります。
大事な家族とともに過ごすお家ですので、トータルで考えた上で、適切な予算を立てて、間違いのない家づくりを行っていただきたいと考えています。

ではその「適切な予算」を立てるにはどうしたらよいのか?
そのためには、まずは「頑張ったらどこまで住宅の費用として出せるのか?」を検討する必要があります。
「MAXの予算」です。
詳しくは後でご説明しますが、本当の予算ではなく「多少無理してでも出せる金額」を算出しておくのです。

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