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株式会社おおいた家づくりコンシェルジュ

~デジタルツールの弊害~

こんにちは。

シーナリーハウスの西村です。

最近、寒いですね。
外に出ると、
キーンと冷たい空気にさらされます。

みなさま、体調にはお気を付けください。

さて、
今日のテーマは、
「デジタルツールの弊害」についてです。

家づくりの参考にして欲しい
情報提供のメルマガで
取り上げる話題ではないように
思われるかも知れませんが、

私が思うに、
「家づくりで人間が本来大切にするべきこと」
と深いところで共通の要素があると
感じましたので、

今日はこのテーマでお話させていただきます。

スマートフォンなどのデジタルツールが出てきて、
とにかく便利な世の中になりました。

仕事もプライベートも、時間的にも経済的にも
効率的で無駄のない手段がいろいろと
選べるようになってきてますよね。

『スマホ脳』(新潮文庫)という書籍があります。
著者は精神科医であるアンデシュ・ハンセン氏。

↓ご参考に↓
https://m-sceneryhouse.jp/l/m/npeLaB2D4I7KmM

この本の中で、アンデシュ・ハンセン氏は
「スマホは便利だが、使い方には注意すべきだ。
思考力においては紙の優位性は揺るがない。
たとえば難しい内容の記事を読むときは、
スマホより紙の本のほうがいい」と言っています。

また、
デジタルツールという人類にとって
画期的な発明が私たちに負の影響を
及ぼしている側面は否めないとしていて、

多くの企業が私たちの弱さにつけ込んで、
莫大な利益を上げている。
それらの企業は、今まで私たちがみたことが
ない形に世界を作り変え、
社会のインフラとして確立している。
ひいては私たちの思考回路や情報の受け取り方、
生き方さえも変えている。

と。

Facebookを例に出して、
私たちはFacebookの顧客ではなく、
商品そのものであると言い、

現代社会最大の商品とは「お金」ではなく、
それは「人間の関心」であると言っています。

私たち人間の脳をハックして関心を集める力、
これを各企業がまるで兵器のように行使している。
こんな事態は、いまだかつて起こったことがない。

そう言っています。

人々の関心を集めたところに全てが集中し、
そこにビジネスが産まれ、お金が集まる。

どのような手段を使おうが「関心」を集めた勝ちである。

この本を読んで、家づくりの世界でも
いろいろと重なることが多く、
とても考えさせられます。

アンデシュ・ハンセン氏は
こうも言っています。

もちろん、私たちがデジタルライフに
大いに助けられているのも事実である。

そのプラスの側面はまず認識しなければならない。

そのうえで、デジタルライフから生じるマイナス面、
副作用についても、真摯な議論を行なうべきである。

いまスマホが引き起こしている副作用はほんの幕開けにすぎず、
私たちの生活は高度なテクノロジーに
今後さらに浸食されていくであろう。

テクノロジーに私たちが適応するのではなく、
テクノロジーのほうを私たちに適応させるべきである。
そして、
テクノロジーのメリットとデメリットを慎重に議論すべきである。

と。

それから、ここが一番重要なのですが、

「私たちから心身ともに健全である要素を奪っている」

と言っています。

詳しくは、以下の通り。

一般の人にとってデジタルライフが
人間の精神に及ぼす最大の影響は、
私たちが心身ともに健全であるために
必要な要素を奪うこと。

不安や鬱に対して有益な運動や睡眠、
人との交流といった基本的欲求は、
デジタルライフの加速によって希薄化している。

デジタルの影響によって私たちは防御因子を失い、
ますますデジタル媒体に対して
中毒になりやすい心身と化している。

と。

分かり易いこととして、
「電子書籍よりも紙の本のほうが五感を刺激する」
と言っています。

どうしても紙の本しか読めない私にとっては、
ホッとする言葉でした。
なんとなくそう思っていたので、
大いに支持したい気持ちです。

こういうことのようです。

紙の本を読むのは触覚で感知する経験であり、
長期的な記憶に結びつく。
空間記憶、三次元の記憶とも言い換えられる。
より脳を刺激できるため、内容を覚えやすくなる。
一方で、スクリーンでスクロールするだけだと、
触覚で感知する経験を十分に得ることはできない。

五感の話が出ましたが、
これを私たちの家づくりの世界に当てはめますと、
数値、数値のデータの世界に煽られて、
人間らしく家で過ごすことがないがしろにされている感がある、
急速な業界の流れについて考えさせられます。

季節の移り変わりを肌で感じる。

窓から入り込む風の気持ち良さを肌で感じる。

そういうことって、
人としてとても大事だと思うのですが・・・

分かり易いからと数値に頼る快適さのみを
追求していった無菌室のシェルターのような
ところで育つ子供ってどうなの!?
って思ってしまうのは私だけでしょうか?

人間が本来持っている感覚が鈍ってくるのではないか!?

『スマホ脳』を読んで、そう思いました。

決して、
昔の家のような、気密がなくすきま風だらけ、
断熱材も使われていない寒い家で、感覚を鍛えましょう!
っていう時代錯誤のことを言っている訳ではありません。

あくまで、バランスが大事だということです。

「暮らし方」と「性能」のバランスですね。

私が思うには、
人間の感性を無視した「性能」のみに偏った家づくりは、
何か人間としてとても大事なものを見失っているように思います。

どちらかに偏ったものは、
これからの時代、絶対的にNGだと思います。

「暮らし方」と「性能」のバランス。

バランスを取りながら、どちらも極めていくこと。

その中で、シーナリーハウスらしい答えを出していきます。

その答えは、
日々更新され、常にブラッシュアップされていきます。

みなさまも、良かったら、
『スマホ脳』(新潮文庫)読んでみてください。

↓ご参考に↓
https://m-sceneryhouse.jp/l/m/npeLaB2D4I7KmM

では今日は、これで
失礼させていただきます。

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