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株式会社おおいた家づくりコンシェルジュ

~ギリシャ滞在記(2)~

こんにちは。

シーナリーハウスの西村です。

今日は、日曜日。

先週の日曜日は完成見学会が終了した日でしたが、今日は比較的のんびりとした日曜日でした。

最近、モデルハウスのご見学も平日にいらっしゃる方も多い感じで、特に夜のご見学の方も増えてます。

完成見学会で初めてお会いした方などにも私が夜のご見学をかなりおススメするからかなぁとも思っておりますが・・・(笑)

ということで、

私としては、珍しくのんびりとした日曜日でしたので、今日のメルマガは先日のギリシャ滞在記の続き、「ギリシャ滞在記(2)」です。

前回では、ギリシャのデルフィに滞在して円形神殿の実測調査をしたことがあるお話をしましたが、今日は、その続きを。

デルフィって古代ギリシャ時代の大きな遺跡でデルフィ遺跡というものがあり、その遺跡の一番上には、円形劇場があります。

演劇はある種の神事でもあり、神と市民がつながる場でもあったようです。

ギリシャ悲劇は今でも演劇の題材にされておりますが、そのギリシャ悲劇などが誕生したのもギリシャで演劇文化が盛んだった証拠であります。

デルフィは演劇発祥の地ともされていて、ちょうど、私が滞在していた年には、演劇のオリンピック、シアターオリンピックの第1回がこの演劇発祥の地、デルフィで行われました。

出会いは衝撃でした。

8月の暑い日、午前中の作業を円形神殿の場で行い、いつもように、みんなで昼食をとるレストランに行くと、いつも多くない日本人がその日は多く居る。

こんなにデルフィの遺跡って日本人にも有名だったっけ。と思っていたのですが、あまりに多いので、ある日本人に声を掛けたら、その人は、そのシアターオリンピックで開催される演劇を見に、わざわざ日本から来ていた。

その当時は、私は全く演劇の世界なんぞ何も知らなくて・・・

世界的に有名な演劇の演出家で鈴木忠士という人がいて、その人の劇団でSCOT(スコット)という劇団が日本から来ているということでした。

その日本から来ていた学生が早稲田の学生さんで(といっても私も建築の学生だったわけですが)、知的好奇心が強く、話していて仲良くなった(ちなみに男性です(笑))ので、演劇の世界のことをいろいろと教えてもらいました。

余談ですが、日本に帰った後も、東京でいろいろな劇団の演劇を案内してもらったりしました。それで、少しだけ演劇通でもあります(笑)。

建築にはまる人間はいろいろとはまるものでして、少々演劇鑑賞にはまりました。

「表現すること」に関心があったんだと思います。

その頃、元気だったのは、平田オリザの劇団青年団とか、石橋蓮司の第七病棟、とか、唐十郎の劇団「唐組」とか、鈴木忠士のSCOTは富山県にある利賀村の拠点まで演劇ワークショップに行ったこともあります。

因みに、利賀村のSCOTの拠点は、大分出身の建築界の巨匠・磯崎新さんが設計されております。

この利賀村のSCOT拠点をかなり意識して、ドラムTAOの九重町の拠点も構想されたという話もあります。

麿赤児の暗黒舞踏集団・大駱駝艦なんかは恵比寿にある地下のビルでのイベントで、何が何やら良く分からないパフォーマンスを観た記憶もあります。みんな裸に白塗りでの無言のパフォーマンス。今考えるとそれにお金払って見に行くことってなんなんだったんだと不思議です(笑)

今は、すごい人になって、浜松の静岡県舞台芸術センター芸術総監督をしている宮城聡さんは鈴木忠士さんの一番弟子とされ、クナウカという劇団をやっていて、確か、下北沢の居酒屋で紹介されて会って、演劇論を聞きながら議論したこともありました。会ったその場で、名刺大の紙に筆ペンで自分の名前を書いて名刺として渡すという、その時のパフォーマンスに、感銘した記憶があります。

あの時は、みんな若かったですね。

この演劇の世界の話をしていて、言えることがあります。

やはり本物はすごい。
結局、本物は支持される。

ということ。

演劇の世界で自分らしい表現を追求していた人、ある意味、体で、身体で、顔で、声で、表現することを極めていた人たちの存在感はスゴイ!ということ。

平田オリザは言葉による表現者として作家、教育者として有名になりましたし、

第七病棟の主催者の石橋蓮司、看板役者だった緑魔子、存在感のある役者として超活躍しましたし、驚くのは、全くしゃべらない身体のパフォーマーだった、麿赤児や、田中泯をものすごい凄みのある役者として観ることになったことにはびっくりです。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で奥州の覇者、藤原秀衡役で出ていた、田中泯さん。
ちょい役ですが、存在感アリアリでした。

田中泯さん。
↓↓
https://m-sceneryhouse.jp/l/m/N94ntRMsItZX58

世界的に評価されているダンサーで舞踏家ですもんね。

クラシックバレエを学び、その後アメリカンモダンダンスを学び、1966年よりモダンダンサーとして活躍されております。

キチンと基礎を学ばれている方であります。

こういう人、魅かれます。

ちょっと、マニアック、渋すぎですか(笑)

ということで、今日のメルマガは、

デルフィで演劇に初めて触れて、ちょっとした演劇通になった話でした。

おそらく、あの時に演劇に触れなければ、その世界を知ることなど決してなかったと思います。

デルフィという場が教えてくれた。
ということですね。

偶然の出会いって面白いものです。

因みに、この歳になっても、未だ、劇団四季とかミュージカル、宝塚歌劇団とかは観たことはありません。

個人的な趣味からそんな観たいとも思っておりませんが、一度、観てから判断しないといけませんよね。

食わず嫌いはいけません。

し、
自分の目で観て、劇場空間を体感することってとても大事ですもんね。

なんか、つまんない話になってしまい、すいません(笑)
台本無しで書いておりますので、ご勘弁ください。

では、
今日は、これで
失礼させていただきます。

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