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凰建設 株式会社

電気の自給自足は有り?

凰建設の森です。

本日は、、色々あって
土曜ではありますが、
事務仕事がメインに。

という事で、本日の
話題は質問箱から。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/gmcsFXqwYN0uM4

ラクジュさんによる
弊社のモデルハウスの
紹介動画はこちら
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/9zH3muvBohWXMD

まず一つ目の質問、
なぜに市販のバッテリーで
オフグリッドシステムを
作ったのか。ですね。

これは質問で仰る通り
そちらの方がコストが安い。

今でこそ、家庭用の
蓄電システムは少し安価に
なってまいりましたが、
モデルハウスの計画をしていた
7年前はそんな商品は殆ど無い。

あったとしても住宅用ではなく
施設用の無停電システムなどで、
それだけで家が建つやん、
みたいな金額の物が多かった。

私の専門は建築環境工学や建築設備。
せっかく知識はあるんだから、
家庭用に使える蓄電システムを
自分で設計してみよう。

というのがスタートです。

家づくりのコンセプトと同じで、
誰でも買えるもので作ることを
心がけて素材を選びました。
1つのパーツは1つの役割。
役割を混ぜない事。

そして、1つのパーツの
上限金額は5万円。

何かあった時に、必要なパーツだけ
5万円以下の金額で交換できること。

それをルールとして設計しました。

今の所、オフグリッドのパッケージを
商品化するつもりは有りません。

実験住宅としての意味あいが
大きい事が一つ、もう一つは
まだオフグリッドが社会の為に
なるかというと、ならないから。

蓄電池が社会の為になるかというと
まだ社会の為にはならないから。

そもそも、今の発送電システムは、
社会全体のコストが最小になるよう
作られています。

そこから外れた建物の方が、
得になるのであれば、とっくに
誰か賢い人がビジネス化してるはず。

電気を自給自足するのであれば、
電力会社がやっている業務のすべてを
自分でやるという事になります。

日曜大工のDIYとは訳が違う。

オフグリッドは得にならない。
では蓄電池はどうでしょうか。

申し訳ないけど、蓄電池がお勧め
と言える条件の人は少ないです。

そもそも電気は蓄えるというのに
ちょっと不向きなエネルギーです。

生ものだと思ってください。
作ったらすぐに使うことが一番。

社会全体で電気が余って仕方ない
という状況が生まれて初めて、
捨てるくらいなら溜めてみるか。
となってくるわけです。

2020年、日本全体における
再生可能エネルギーの瞬間的な
ピークは、57.4%です。

1年を通してみると平均で9.5%。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/r18OHXm98B2idY

少なくとも日本全体で発電の
ピークが一瞬でも100%を
越える事が無ければ、
電気は溜めるのではなく、
必要な所に送るほうがいい。

日本全体で電気を融通しあう
仕組みを整える事、
使う場所に近い所に、
再生可能な発電設備を作る事。

蓄電池よりも先にそっち。

あと、そろそろ晴れの日番長の
太陽光メインから、一日中
安定して電気を供給してくれる
風力を強化していかないと
需要と供給のバランスが
崩れ始めていきます。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/hCdNKrFsq7oXWd

安定という点では、
原子力発電も非常に安定。

その是非は今後も議論が
必要だと思います。

isepさんの提供するデータは
非常に参考になりますので、
一度目を通されると良いかも。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/hNOEdIBsF68ymq

世界情勢、国の思惑、今後の施策。
それらを読み解くと、今は何をすべきか
それが分かります。

家を建てる住まい手個人としては、
エネルギーを使わない家を建てる。
太陽光はとりあえず載せておく。

蓄電池は10年後20年後に、
導入できる準備だけしておく。

家庭単位で電気が余りまくるなら
電気自動車を導入して蓄電池代わりに
してみてもダメではありません。

しかし、売り先があるのであれば、
まずはそちらに融通した方がいい。

いち早く電気が余りだすであろう、
九州、四国にお住まいの方であれば、
先行して蓄電池や電気自動車を
導入されても良いかもしれません。

エネルギーに限らず、今後の展開は
マクロな視点で考えないとダメ。

判断の為の材料は簡単に手に入ります。
是非、賢い家づくりをなさって下さい。

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