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凰建設 株式会社

軒仕様で悩む悩む

凰建設の森です。

本日もお打ち合わせ。

間取りの打ち合わせが
一番楽しいですね。

私の中であれこれ想像が
膨らんでいきます。

3次元で表現できる
CADが昔よりも発展し
住まい手にとっても
より楽しい打ち合わせに
なっていると思います。

さて、本日の話題は軒。

太陽光を適切に遮るという
機能面も大事ですし、
軒のデザイン如何で建物の
かっこよさが決まるという
意匠面の要点にもなってます。

軒の仕様に関しては、
その会社の考え方が
色濃く出るのではと思います。

また、軒にはポジティブな
面だけではなく、ネガティブな
面もあったりします。

住宅密集地で、火災があった場合、
隣家からの炎をまず受け止めるのは
軒になります。

平成最後の大火災、糸魚川市の
火災からもうすぐ5年が経ちます。

あの時、全焼地区の中で木造ながら
1件だけ焼け残った家があったのを
ご存じでしょうか。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/6zwOvdHg1sQ7ZC

当然注目度も高く、その後
メディアの取材も受けています。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/VmEREpr43Gz3nW

準防火地域で、隣の家が古くて
ヤバい感じの計画だと、
意図的に軒を短くしたりして
設計をすることもあります。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/efgpyrAedbsDoV

意匠的に考えれば、
なぜ十分な空きがあるのに
軒を詰めるのかという
指摘があるでしょう。

ちゃんと準防火仕様の
軒にしていれば問題ない。

そうなんですよね。
法律的には問題ない。

この、法律的には
問題ないというのが、
防火防災に関しては非常に
危うい考え方だと思います。

防火防災において、
問題ないと言えるのは、
その家に暮らす人が、
家から非難をすることなく
一生を終えられた時のみ。

糸魚川の火災も、新しい家は
全部準防火仕様になっていた
と思われます。

しかし、生き残って今尚
住めているのは特別に
防災に配慮した1件のみ。

軒は出すべきか出さざるべきか
出す場合の仕様はどうするか。

そうなんですよね。
軒裏の素材として、
断然かっこいいのは、木の板。
木製の軒裏が一番かっこいい。

私はそう思います。

しかし、それは防火の考えとは
全く逆を行くものになります。

木の板の奥に、不燃の板を
貼ることで、法律はクリア。

だけど法律をクリアすれば
それでいいのか。

建築士の知識としても、
消防団での実体験からも、
火災時に軒はヤバい。

日本の防火の法律は割と
厳しめではありますが、
軒の仕様に関してだけは、
甘いと思っております。

むしろ昔の庶民の知恵から生まれた
防火の工夫の方が、今の法律よりも
優れていたりします。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/iRIi46PylJDo0Y
※実は、あの言葉の語源は、
建築の防火から来ていたんですね。

法律でOKと言われてるのに、
そんな事気にするの?固いね。
と言われることもありますが、
住宅密集地の計画だと、
軒の仕様はいつも悩む悩む。

こういうロケーションの計画なら
軒を板張り?いいですね!
是非やりましょう!
って言えるのですけどね。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/hdgVIHERD2U6gf

軒の仕様はいつも、悩む悩む。

私一人で悩むのも辛いので、
是非みんなで一緒に
悩んでほしいです。

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