こんばんは!
マルトの澤田です。
今週は大寒波がくるそうな。
どうも寒くなりそうです 。
事務所でぬくぬくと仕事してたい
所ですが、その寒い先週に弊社も仲良く
させてもらってる神奈川の工務店さんが、
弊社の家づくりを見学してみたいと
わざわざ滋賀まで来てくれましたので、
完成したOB様宅の見学と、施工中の物件
をご案内してきました。
見学してもらうってことは、うちの独自
の施工方法だとか、設計とかを見せて
しまう訳です。
今回は他県の会社さんでしたが、近所の
競合他社ならマズイんではないですか?
って言われるのですが、実は全く問題
ないんです。
むしろありがたい事なんですね。
マルトの家作りや施工方法が正しいのか、
もっと良い方法はないのかを指摘して
くれたりしますし、逆にウチを見た事が
仲間の工務店のヒントになるかも
しれません。
そうやってお互い情報交換しながら、
切磋琢磨してより良い工務店になれれば
良い訳で、正直マイナスは何もありません
そんなこんなで見学してもらった後に
京都へ行きました。
京都らしい建築物を見ようって事で、
本当は堀部安嗣さんの設計された”鈍考”
にお連れしたかったのですが、時間が
無かったので、南禅寺にある長坂常さん
の設計されたブルーボトルにお連れ
しました。
僕も、ここは初めてです。
以前、滋賀県の木造住宅協会の総会で
基調講演をしていただいたご縁もあった
ので、見てきたのですが、
誤解を恐れないで言うならば
手抜き です(笑)
何もしてません。
あるものをそのまま活かしています。
私が設計するなら、ここは壊すし
ここは直すよなーって仕上がりの
オンパレード。
「もうこんな状態なら建て替えた方が
良いですよ」
って言ってしまうかもしれません。
確かに、今の住まいの考え方から考えれば
この設計・施工はありえません。
耐震性能も断熱性能も気密性能も全て
皆無に等しい。
ムダにエネルギーを使う設計になって
います。
それを言うと全く評価が出来ないので
それは無しにして、何より古い物を
活かす所に意味があると思います。
最初に言った通り、僕なら解体か
フルリノベで考えてしまうのですが、
”活かす”事に目を向け、それを
古さや和風がダサイものではなく、
使い方により、魅せる建築にして
いるんですね。
性能が良くないという意味では環境に
配慮出来てませんが、解体する事で
生まれる二酸化炭素の放出や、大気汚染
など、環境への負荷は抑える事が
出来ています。
物事ってどんな事も表があって裏が
あると思うんですよね。
デメリットもあるけど、それが理解
できれば、きっと”良い物”になる
はずです。
家作りでもそう。
どんな素材・機器・性能でもメリットも
あればデメリットもある。
昨今の価格高騰を考えれば、価格
が一番というのはすごくわかります。
でも、それが優先になりすぎて、
将来の暮らしや家族の健康が
損なわれては意味がない。
新築にしろ、リフォームにしろ、
クライアントや使い方が違えば、
無断熱も古さも素敵な空間に
なるんですね。
世の中、一つの見方だけで決めて
しまうと良い方向には向かないよって
事を学べたように感じた見学でした
ではでは
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