こんばんは。
あすなろ建築工房の関尾です。
この数日とっても暑かった日が続きましたが、今日は涼しくて過ごしやすいですね。
本日は月末ということで、あすなろ建築工房の事務所ではいつものように勘定日(スタッフ、大工、職人さんにお給料を払う日)のお疲れ様会があります。
事務所の打合せ室で、私の母が作った手料理をツマミながら、宴会します。
もちろんマスク会食です。(^^;
一昨日はモデルハウス兼自宅の「六ッ川の家」のご案内がありました。
お越しいただいたお時間はちょうどお昼過ぎで、外気温も一番高くなっていた時間ではありましたが、エアコンを使わずに通風している状態でご覧いただきました。
お越しいただいたお客様からは「とても涼しい。風通しがいいと全然大丈夫なんですね」とのご感想も頂きました。
しっかりと断熱をしてあるので、天井面も壁面も気温以上に表面温度が上がることもなく、「外気温=室温」をキープしています。
湿度も高くありませんでしたので、窓から入ってくる風と、ゆっくり回したシーリングファンで十分涼しい環境となります。
通風を考えた高気密高断熱住宅の居心地の良さをご体感頂くことが出来ました。
昨日もそうだったのですが、六ッ川の家だけでなく、見学会にお越しいただいたお客様からのご感想で「27坪とは思えない広く感じるお家でした」というものがとても多くあります。
実はこの感想は「してやったり」という部分です。(^^;
意識して「広く見せる」設計をしているからです。
ということで本日は『家を広く見せる技』の話をしたいと思います。
まず第一に「間仕切りが少なくする」ことを意識して設計しています。
一般的な家づくりの場合には、各部屋ごとにしっかりと間仕切りされてしまっています。
ハウスメーカーや建売住宅の家を想像してもらえばよいと思いますが、廊下と各部屋が間仕切り壁で仕切られ、扉が閉まっていることが前提での家づくりとなっています。
これはこれまでの低断熱な性能をカバーするための「各室個別空調」という目的から設けられてしまったものでもあります。
人が居る空間を効率よく冷暖房し、廊下などその他の部分は諦めるという家づくりです。
高気密高断熱住宅にすることで、家全体を冷暖房することが可能となるので、必要最小限の間仕切りで用が足りるようになります。
「廊下が寒い」ということがないので、「廊下で勉強する」ってことも可能になります。
玄関とダイニングの間の扉やスタディコーナーと子供室の間の扉など、高気密高断熱化によって不要となる扉は結構あります。
高気密高断熱住宅にするということは、単に「暖かい家」になるだけでなく、このような「家を広く見せる」「広く使える」という副産物もあります。
そもそも私が高気密高断熱住宅を手掛けるようになったきっかけは「どこにいても家族の気配が感じられるように、間仕切りの少ない家にしたい」と思ったからになります。
高気密高断熱住宅ならではの設計手法とも言えますね。
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