こんばんは!
マルトの澤田です。
最近ではバリアフリーの家作りが基本
ですので、出来る限り段差をなくし、
段差が出来る時は、大きな段差と
ならないような工夫をします。
よって、玄関ポーチなんかも、階段と
なる所は15センチ程度にしますし、
玄関土間から1階床までの段差も、
それかそれ以下にします
以前、玄関土間を木にした物件が
あったのですが、こちらは5センチ
程度の段差にしています。
さて問題はここから
どれぐらいの高さが良いんでしょうか?
極論段差は無い方が良いのですが、
それはそれで問題が起こります
例えば外部と同じ高さの玄関にすれば
段差もスロープもなくフラットで
めちゃくちゃ入りやすいですよね
でもそうすると、大雨の時に水が
入ってきやすくなりますし、
それこそ災害級の大雨の時は
即床上浸水になります。
様々な事を想定すると、1階の床は
地面(GL)から50~60センチは
最低でも上げる必要があります。
そうなると、アプローチやポーチで
階段や段差がないと上げれませんので、
最初に述べたように、高低差は高くても
15センチ程度にして段をつけるのが
良いでしょう。
次に玄関内部です。
玄関内の土間と床との段差も高くても
20センチまでが良いです。
弊社では、基礎の断熱との兼ね合いも
あって、最近は15センチ程度にする
事が多く、大変登り降りしやすい
高さになっています。
ただ、
◎15センチも段差がある
◎15センチでは低すぎる
という見方も出来るんですね。
まず15センチもあるという見方。
脚に障害があったり、お歳を召されて
段差がキツクなってきた方には15センチ
はかなりキツイです。
だからってここをゼロにすると、
土もホコリも全部家の中に上がって
きちゃいます。
1階床と玄関が例えフラットであったと
しても、外では50センチ以上の段差が
ある訳ですから、結局どこかには段差
が出来る事になります。
そう考えたら、ここが必ずしもフラット
である必要はないと思います。
そういう状況になった時の事を
考慮して、スロープを設置するなり
設置出来るスペースを検討して
おく方が良いでしょう。
15センチは低すぎるという見方は
靴の脱ぎ履きですね。
靴ひもを結ぶような靴や、ブーツ
などの脱ぎ履きをしようとすると
腰を掛けたいですよね。
その時の段差が15センチだとちょっと
使いにくいんです。
昔の家は下段板というものが、どの
家の玄関にもありましたが、そこで
靴を脱ぎ履きされた記憶はないですか?
あれが大体30センチです。
でも、さすがに30センチは毎日の
登り降りにはしんどいですし、
スロープをするにも高低差があり
すぎます。
よって、玄関は普通につくり、玄関脇
に造り付けのベンチを作るとか、
それが無理ならイスを置くのも良いですね
段差がイヤだからと、1階の床の高さと
土間の高さを限りなくゼロにするのは
あまり良いとは言えません。
また、玄関内の高低差もありすぎるのが
良い訳でもありません。
最低でも3~5センチ、高くても15センチ
までぐらいで、玄関の高さは調整し、
欲しい機能に合わせて、間取りや仕様や
パーツで工夫するように考えましょう。
ではでは
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