水戸工務店代表の小林弘典です。
今日は名古屋で空調設計の勉強会があり、
名古屋へ向かう電車の中でこのメルマガを書いています。
今日の勉強会のテーマは、
エアコンを設置することで起きるトラブルについて、その回避方法、
と言うような感じ。
結露計算なども行い、なぜそのトラブルが出るのか、などが学べそう。
より良い家づくりのために頑張ります。
さて、前回のメルマガでは、
「断熱等級6といっても、その中身には大きな差がある」
というお話を書きました。
今回は、その続きになります。
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■ 断熱性能の数字は「設計の仕方」で変わります
UA値(家全体の断熱性能を表す数字)は、
とても大切な指標です。
ただ実はこの数字、
設計のやり方次第で、わりと簡単に良く見せることもできます。
その代表的な方法が、
窓を小さくする、窓を減らすという設計です。
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■ 窓を減らすと、UA値は確かに良くなります
窓は、壁に比べると
どうしても熱が逃げやすい部分です。
そのため、
・窓を小さくする
・窓の数を減らす
こうした設計をすると、
UA値は確かに良くなります。
断熱等級も取りやすくなりますし、
数字だけを見ると「高性能な家」に見えます。
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■ でも、それは本当に暖かい家でしょうか?
ここで、ひとつ考えてほしいことがあります。
冬の家づくりで、とても大切なのが
太陽の熱です。
冬は太陽の位置が低く、
南側の窓からは、たくさんの熱が入ってきます。
これは、
お金のかからない、自然の暖房です。
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■ 窓を減らしすぎると、太陽の熱も入らなくなります
UA値を良くするために、
・窓を小さくしすぎる
・日射が入らない配置にする
こうした設計をしてしまうと、
・昼間でも家が温まりにくい
・暖房に頼る時間が増える
ということが起こります。
つまり、
数字は良いのに、実際には暖かくない家
になってしまうこともあるのです。
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■ 私たちは、数字と同じくらい「使い方」を大切にしています
私たちの家づくりでは、
・断熱性能(UA値)
・窓の大きさ
・窓の配置
・冬の日射取得
これらをセットで考えることを大切にしています。
断熱性能の数字を良くするために、
暮らしに必要なものを削ってしまう。
そういう家にはしたくない、
というのが正直な気持ちです。
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■ 数字を見るときは、「どうやって達成したか」を見てください
家づくりの打ち合わせで、
断熱性能の話が出たら、ぜひ聞いてみてください。
「その性能は、どういう設計で出していますか?」
「冬の太陽の熱は、きちんと取り込めますか?」
性能の数字そのものより、
その数字の作り方に、
その会社の考え方が表れます。
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家は、数字の競争ではありません。
実際に住んで、
・暖かい
・気持ちいい
・無理なく省エネ
そう感じられることが、一番大切だと思っています。
住まいは作る人のエゴではなく、住んだ人が幸せになる器ですから。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
それでは!
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