手抜き工事が起こる理由

こんばんは。

あすなろ建築工房の関尾です。

昨日は、久しぶりに
「勘定日」のお疲れ様会を
開催しました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/315ip444SzpMtq

このところは感染防止のため、
ＺＯＯＭを用いた
ウェブ開催だったのですが、
蔓延防止措置期間も
解除されたこともあり、
久しぶりにマスク会食での
リアル開催となりました。

「勘定日」とは、大工さんや
職人さんやスタッフに
お給料を払う日のことです。

「誕生日」と聞き間違えられる
ことも多いです。(^^;

従来、工務店という業態では、
手渡しでお給料や月ぎめの
支払いを行っていたので、
月末には人が集まります。

そこで、簡単な食事や酒が用意され、
毎月宴会が行われていました。

時代は変わって、
お給料も現金でなく振り込みになり、
お酒が出るので
車で移動している人は
参加しにくくなり、
業界的に勘定日のお疲れ様会
自体が無くなってしまいました。

昔は、月に一度の勘定日に
集まることで、いろいろな
情報交換が出来、
人と人との軋轢も
解消出来ていたものと思います。

業界的に無くなってしまった
慣例ですが、敢えて
あすなろ建築工房では、
月末には集まることが
出来る人で集まって
お疲れ様会を行っています。

以前は、近所の商店街のお惣菜や
出前寿司やデリバリーピザなどでしたが、
母が近所に住まうようになってからは、
母の手料理を頂いてもらっています。

独身のスタッフなどには
喜んでもらっています。

やっぱりリアルはいいですね。

楽しい時間を過ごすことが
出来ました。

さて、本日は
「手抜き工事が起こる理由」
についてお話してみたい
と思います。

先日、ランニング中に見かけた
某ハウスメーカーさんの現場。
https://asunaro-studio.jp/l/m/mQMUg3ZFyafivW

土台が据えられた状況だったのですが、
通りすがりにどうしても
気になってしまったので、
写真を撮ったものです

〇を付けた部分が気になった場所。

まずホールダウンと呼ばれる
地震時に大事な役目をする
金物が正しく施工されていません。
https://asunaro-studio.jp/l/m/S7O0A71W4bXd8n
https://asunaro-studio.jp/l/m/gem9dljNHEPJhs

本来は土台の中央に穴をあけて
設置するものなのですが、
写真のように芯からずれて
設置されてしまっていて、
土台からも外れしまっています。

これでは大きな地震が起きた時に、
ホールダウン金物が
引き抜けてしまって、
最悪の場合は倒壊して
しまう可能性もあります。

筋交い金物との干渉を嫌がって
位置をずらしたのでしょうが、
これではずらし過ぎです。

せっかく構造性能を高めて設計しても、
肝心の地震時に性能が
発揮できないばかりか、
足元が緊結出来ていないとなると
相当危険なことになってしまっています。

そしてもう一つ気になるのが、
基礎気密シート（天端リスト）
のコーナー部の処理。
https://asunaro-studio.jp/l/m/XC2jZ4CFiURFq9

このシートは重ねては
いけないものなのですが、
しっかり重なってしまっています。

気密のゴムが重なってしまうと
ここだけが分厚くなってしまって、
土台に不陸が出来てしまう他、
気密性能も確保できなくなります。

正しい基礎気密シート（天端リスト）
の施工方法はこちら。
https://asunaro-studio.jp/l/m/oDRYWnjo7UY6N6

コーナー部の施工方法は
４０秒以降にあります。

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施工範囲