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株式会社あすなろ建築工房

建材が手に入らない!

こんばんは。

あすなろ建築工房の関尾です。

このところはめっきり寒くなって
冬らしくなってきましたね。

街はすっかりクリスマスモードに
なっています。

先日、全木協神奈川県協会主催の
「かながわの木と
森に触れるバスツアー」に
主催者側関係者として参加してきました。

厚木市七沢で伐倒の様子を見学するほか、
神奈川県産材製材工場で
製材の様子を視察してきました。

これまで和歌山県や長野県や
栃木県や静岡県などで、
伐倒の様子や製材工場の視察は
してきたのですが、
神奈川県内では初めての経験です。

「なぜ神奈川県内で
見ることが出来なかったのか」
については、また別の機会に
お話ししたいと思います。

伐倒の様子の動画はこちら。
https://asunaro-studio.jp/l/m/1zOPc2MPwDt6HS

IMG 1316 - YouTube

asunaro-studio.jp

伐倒の様子は
やはり迫力がありますね。

全国の大規模林業地では、
プロセッサと呼ばれる枝打ちと
玉切りを行う機械が
導入されていることが多いのですが、
供給量の少ない神奈川県では
まだまだ手作業で
切り出されているそうです。

以前に山長商店で視察した
プロセッサの動画はこちら。
https://asunaro-studio.jp/l/m/QzcW4npuYLoD7c

他の方の動画ですが、
こんな機械も導入されています。
https://asunaro-studio.jp/l/m/otDLmUnWkj4KTn

早くて安全です。

しかしこの機械で
処理できるものは、
間伐材などの細い材です。

以前にお話した
バイオマス燃料に使用されるような
細い材を切り出すには
とても便利な機械です。

価格が同じなら、
簡単に切り出される木が
増えてしまうことは
この動画などを見ていると
想像が出来てしまいますね。

私たちが必要とする
大径木の供給が増えないのも
改めて納得できてしまいます。

供給量が少なく
なかなか手に入れにくい
神奈川県産材ですが、
連携を深め、普段から
活用できるようにしていきたいです。

バスツアーの移動時間中に
「WOOD JOB!(ウッジョブ)
~神去なあなあ日常~」
の映画を鑑賞しました。

改めて見てとても良い映画です。

林業を描いた映画ですが、
山と自然と田舎に暮らす人々が
人情深く描かれています。

まだ見ていない方は
是非見てみてください。

アマゾンプライムや
NETFLIXで見られます。

主人公のように、
映画を見た後は、
皆さんも木造での現場を見ると
うれしくなってしまうと思います。

前置きが長くなってしまいました。

本日は、木材、建材関係の
動向のお知らせです。

木材関係はあまり変わらない状況です。

まずは合板が相変わらずの状況です。

そんなところに、さらに
合板の値上げの記事がありました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/PvgJbShrUEoCt0

原木の入手難が続き、
接着剤の高騰と
物流コストが影響して、
合板が12月からまた値上がりです。

構造材は高止まりしたままで、
合板や羽柄材などが
ジワジワ値上がり基調にあります。

12mmの合板も以前の倍の
価格になってしまいました。

11月30日に木材・建材の
今年の推移が掲載されています。
https://asunaro-studio.jp/l/m/wBdiKV36XMKjum

関西圏では値下がりの様子も
見られますが、関東圏では
依然高どまりしていることが
分かります。

その説明をするように
12月1日に首都圏での
商況報告が出ていました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/ZGMGU49NrvdsBT

合板のひっ迫の様子が分かります。

10月以降の買い控えの様子も
書かれています。

4寸角の構造材の不足の状況も
報じられています。

こだわりを持つ工務店の多くが、
構造材は4寸の幅の材を
使用しています。

絶対的に流通量が多いのは、
安い3.5寸材なので、
需要過多の場合は4寸材は
どうしても供給が
後回しにされてしまいます。

知人の工務店の中では
4寸材での家づくりを諦めて、
3.5寸材での家づくりに
移行したところもあります。

youtube動画でも
説明していますが、
3.5寸と4寸では材積が2割違います。

材木は立米単価つまり体積で
価格が決まりますので、
単純計算で3.5寸と4寸では
価格も2割違います。

これだけ木材の単価が
あがってしまうと、
構造体全体だと
この2割の差は大きくなります。

ただ単純に構造材を、
4寸から3.5寸に変えてしまうと、
やはり耐震的なところへの影響もあり、
断熱材の厚さなどにも影響してきます。

つまり性能に影響が出てきてしまいます。

3.5寸に変更するには、
構造を見直し、断熱材も
付加断熱を追加するなどが
必要になってきます。

4寸角で家づくりしている
住宅会社としては、
もうしばらくの辛抱となりそうです。

12月2日の木材新聞に
「日本ウレタン断熱協会 
工事遅延に懸念表明 
現役の供給不足で」
の記事がありました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/va2PDnmJ2zWEQz

あすなろ建築工房では、
吹付の断熱材は使用していないので
影響はないのですが、
ローコスト住宅を手掛ける
住宅会社さんには
かなり影響が大きいと思います。

手っ取り早く、
断熱性能をある程度
上げることができ、
気密も取りやすい
発泡ウレタン断熱なので、
ローコスト系の住宅会社さんが
多く採用しています。

以前にメルマガでも
お伝えしていますが、
現場発泡でのウレタンは
木材や合板に
貼り付いてしまいますので、
解体の際に困ることになります。

そして、性能も年数とともに
落ちてしまう断熱材です。

私がなぜ使わないのか
については、詳しくはまた
改めてメルマガで
お伝えしたいと思います。

12月3日の木材新聞に
「MDF、3月めどに10%値上げ」
の記事がありました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/8SxXQJQzqsntAq

MDFもあすなろ建築工房では
あまり使わない材料なので、
私たちは直接的な影響は受けません。

とはいっても、
日本の家づくりのほとんどが
MDFを基材にしたプリント建材を
用いているので、この影響は
業界的には大きいと思います。

これまでハウスメーカーや
パワービルダーさんたちは、
「ウッドショックの影響は少ない」
と説明してきましたが、
今後はそうはいかないと思います。

この2週間でいろいろと
値上げの連絡が入って来ています。

YKKap
https://asunaro-studio.jp/l/m/3cBncNN13JWgTo

リクシル
https://asunaro-studio.jp/l/m/gq79yeVOFNEW7G

アイカ工業
https://asunaro-studio.jp/l/m/1I9IRkeDfNjCvw

あまりに値上がりが多いので、
「建材 値上げ」で検索かけてみました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/7uNwq4Dehfci85

リクシルの建材と住宅設備いろいろ、
アイカの化粧ボード、
パナソニックの設備器具いろいろ、
石膏ボード、ガラス、
金属サイディング、壁紙、、、、、、
もう建材はすべてですね。

ウッドショックで、
すでに450万円位
材料費があがってしまっていると
以前にお伝えしましたが、
上記の値上がりなどは
これからの話です。

「ピークは年末」と
予測していたのですが、
来年に持ち越してしまいそうです。

予測が外れてしまって
申し訳ありません。

そして11月25日の
日経新聞の片隅の記事に
ブルーシートの値上げの記事が、、、。
https://asunaro-studio.jp/l/m/vn23rCZ11VKHCb

ブルーシートって、
現場では必需品です。

上棟した後は、
雨に濡れないように
ブルーシートで全体を覆います。

このブルーシートですが
大きくて分厚いものを使用するので、
結構な費用になるんです。

気にせずに構造材を雨に
濡らしているような
住宅会社さんにとっては
関係のない話かもしれませんが、
構造体を濡らしたくない
住宅会社にとっては
結構痛い値上げです。

そして、以前から
メルマガでもお伝えしていますが、
このところ、材料の納入に
とても時間がかかっています。

納材業者さんが住宅設備や
建材の欠品状況をリストに
してくれていたのでご紹介。
(2枚あります)

さまざまな住宅設備や
建材で供給が滞っています。

リストにあるように、
金属サイディング、ドアホン、
太陽光発電パネル、ガスコンロ、
IHコンロ、食洗器、給湯器、
エアコン、建具、家具、洗浄便座、
洗面台、キッチン、照明器具、
食洗器、ガス乾燥機、バス乾燥機など
本当に多岐に渡ってしまっています。

ここに挙がっていないものも
納期にとても時間にかかっています。

例えば基礎工事に
必要なコンクリート合板や
鉄筋も不足していて、
納期に時間がかかってしまっています。

基礎工事は工期に一番影響を
受けやすいものです。

というのも工事請負契約をしてから、
最初に工事を行うものだからです。

基本的に私たちのような
小さな工務店は契約後に
必要なものを発注します。

工事契約をしていない状況で
見込みで発注をしたりは
していないです。

ハウスメーカーや
パワービルダーのように
同じような家を
量産している場合には、
見込みでの発注も
問題はないのですが、
一品生産の家づくりの場合には、
見込みでの発注は
危険を伴ってしまいます。

もしも契約が
出来なかったり
遅れてしまう場合には
不良在庫になってしまいます。

基礎の鉄筋も図面が出来て、
請負契約が出来てからの
発注になります。

契約後すぐに発注しても、
鉄筋の納期に
時間がかかってしまっています

そのために着工時期が
このところが遅れ気味に
なっています。

給湯器の不足が一般にも
報じられるようになってきました。

先日もNHKのディレクターさんから
「給湯器が不足していて
問題になっているようですが、
現状どうですか?」って
電話がありました。

世間的には給湯器の納期が
3ヵ月以上かかるので
問題になっていますが、
私たちのような在来工法での
手づくりの家づくりの場合には
あまり影響がでていません。

というのも工事請負契約をしてから
実際に給湯器を設置するまでには
5カ月以上の時間があるので、
契約してすぐに発注しておけば
特に問題にならないからです。

ローコストビルダーさんなどは、
工期2か月とか3か月で
完成させているので、
「給湯器が手に入らなくて
引き渡しが出来ない!」
って問題が生じているようです。

この後も何が足りなくなるか
分かりませんので気が抜けません。

12月9日の日経新聞に
「カナダ産木材1割安」
の記事がありました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/3JEpfecJlDLmR0

カナダ産原木の対日価格が
下がったのですが、
アメリカの相場は豪雨の影響で
再度上昇していることが
報じられています。

以前にもお伝えした
カナダの大洪水の影響が
まだ続いているようで、
しばらく混乱が続きます。

この記事は、「価格が下がる」
という内容ではなく、
記事の最後にあるように、
アメリカとカナダで混乱が
続いているので日本もまだまだ
影響を受けるかもということです。

これまで当たり前のように
皆が使っていた北米産の米松
(ドライビーム)は、
元に戻ることを待っていても
当てにならなさそうです。

ドライビームの価格が落ち着くのは、
まだまだ先になることを
示唆しているように感じます。

ウッドショック、
建材ショックとは関係ありませんが、
12月8日に各新聞やテレビで
「住宅ローン減税税制改正大綱固まる」
の記事が掲載されました。
https://asunaro-studio.jp/l/m/5K601QS6tvLqkt

住宅ローン減税、省エネ性能で差 認定なら借入上限維持 - 日本経済新聞

政府・与党は7日、住宅ローン減税の見直しの大枠を固めた。ローン残高の1%を所得税…
asunaro-studio.jp

2022年度の税制改正大綱にて、
これまでの1%控除が0.7%に
縮小されることが本決まりしました。

減税期間10年→13年に
固定化されるのは、
とてもよいことです。

そして省エネ性能が良い家は、
限度額が上乗せさせるのもいいですね。

まだまだ金利が低いので、
0.7%でも十分な恩恵が期待できます。

建設時にしっかりと費用をかけて
性能を上げて家を建てる
人にとっては追い風の
税制改正と思います。

そして以前から噂されていた
住宅資金贈与の非課税についても
2年延長になるようです。

非課税枠の拡大も
まだ期待できると思います。

なんだかとりとめのない
メルマガになってしまいました。

ウッドショックと
建材ショックの話は
いい話が少なくて嫌ですね。

次回は明るい話をしたいと思います。

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