こんばんは!
マルトの澤田です。
昨日は業界内が少しザワザワしてました
5/12に経産省から新しいZEH基準が
出されました
現行のZEHは断熱等級5で1次エネルギー
消費量削減率が20%だったものが
2027年には それぞれ等級6と35%まで
引き上げられる事になりました。
それにプラス蓄電池やHEMZの設置も
義務付けられそうです。
今まではある意味、
「なんちゃってZEH」
だったんですが、いよいよ本格的な
ZEHにしようって事ですね
今更ですがZEHとは
(ネット)ゼロ・エネルギー・ハウスの
略で、エネルギー収支をゼロ以下にする家
というイメージですね。
でも現行のZEHでは、かなり難しい、、、
いやほぼ無理な状況でした。
それだけ現行案のZEHのレベルは低かった
という事です。
2027年からの新ZEHは、今年から始まった
GX志向型の補助金とほぼ同じ設定です
から、こちらを見越した制度設計なの
かなと思います。
基準数値からの35%減は結構厳しい
削減率でして、弊社の現行仕様で何とか
クリアするレベルなので、正直全ての
工務店さんで対応できるかというと
これはかなり難しいでしょう。
決してウチがスゴイと言ってる訳ではなく
逆に言うと、今これぐらいの性能を持たせ
てない会社は2027年にはすでに、ZEH性能
を満たさない家を作ってしまうという事
ですね。
国はやっと本腰入れたのかな
って感覚です。
高断熱化の流れは止まりませんね
弊社もうかうかしてられません。
ただ、個人的な感想としては、この施策は
良い取り組みだなと思うのですが、他が
ついてきていないように思います。
物価高に金利上昇、給料が上がっていると
いってもこれに追いついていません。
現状でも、20代や30代前半の所得があまり
多くない方には新築が難しい状況なのに、
もっと厳しくなりそうです
現行ならZEHを希望しなければ良いのですが
2030年にはZEH基準まで性能を上げる事が
これまた確定してるんですよねー(苦笑)
5年後には建築基準法の性能以下になる事
がわかっている家が欲しいですか?って
聞かれたら、誰だってイヤって言うと
おもうんですよね。
という事は、ほぼどこの住宅会社も対応
してくると思いますので、また家の価格
が上がっていきます。
弊社ももっと先を見越して、もう一段階上
の性能を模索していかなければと思って
ますので、またお施主様を悩ますような
金額提示になりそうで頭が痛いです。
消費税を無くせ!というような政治的な
発言はしたくないですが、本当にそれぐらい
しないと、新築にしろ中古リノベにしろ
誰も出来ない時代に入っていくようにも
思います
お客様は新築が建てられず、中古物件の
リノベが増え、工務店は技術力のアップ
はもちろんですが、市場の冷え込みにより
受注減が予想されます。
取り残されないような性能や技術を確保
するのは前提ですが、もっと違う何かを
提案出来る会社にならなければと感じて
います。
ではでは
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