こんにちは。
プレゼントデザイン 川端です。
今日は、恩師の丸山弾さんが、
ふらりと事務所に立ち寄ってくれました。
堀部安嗣さんの一番弟子で、
静かで、強い建築をつくる人です。
気づけば、建築の話より、
子育ての話の方が長くなっていました。笑
建築も、子育ても、
どこか似ているのかもしれません。
思い通りにはならない。
でも、思い通りにならないからこそ、
面白い。
最近、ある設計者の友人が、
SNSで疲れた感じの投稿がありました。
「防草シートを敷いたのに、草が生えると言われた」
「漆喰にひびが入ったと責められた」
どちらも、事実なんでしょう。
でも、それは、失敗なのか。
私は、いつも考えます。
家づくりは、工業製品ではありません。
自然の中に建てられ、
人が暮らし、
時間が流れていくものです。
そこに、「完全」を求めること自体が、
どこか無理のある話なのかもしれません。
性能を高めれば、コストは上がる。
自然素材を選べば、揺らぎが生まれる。
地面をコンクリートで固めれば、熱がたまる。
どれも、間違いではありません。
ただ、
すべてを同時に手に入れることはできない。
家づくりは、
「何を選び、何を手放すか」を決める行為です。
そして、その選択は、
図面の中ではなく、
暮らしの中で、はじめて意味を持ちます。
設計者の仕事は、
完璧な答えを提示することではありません。
不完全な世界の中で、
どこまでを許容し、
どこまでを大切にするか。
その“境界線”を、
お客様と一緒に探すことだと、私は思っています。
契約書は、
責任の所在を明確にするためのものですが、
本当は、信頼関係の代わりにはなりません。
家づくりは、
「疑うこと」ではなく、
「信じること」から始まる。
少なくとも、私はそう信じています。
完璧な家はありません。
でも、
「その人にとって、ちょうどいい家」は、
きっとあります。
私たちプレゼントデザインは、
その“ちょうどよさ”を、
一緒に探す設計事務所でありたいと思っています。
それでは、また次回。
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