こんにちは。
輝建設のコハラです。
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無垢材を使った木の家に
住みたい方とは
切っても切れないのが
「左官の壁」
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左官壁と言っても、
珪藻土や漆喰、
そのほかにもいろいろありますが
当社一押しは
「土壁」です。
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「土壁」って聞くと、
竹小舞を編んで、
その上に荒壁をつけて…
という大工さんや
左官さんの高度な
伝統工法を
思い浮かべる方が
多いかもしれません。
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実際、当社でも
古民家再生のときは
(たまには、新築でも)
竹小舞~荒壁~中塗り~仕上げ
という“ガチ”の土壁もやります。
(現在、リノベで
ガチ土壁やっています)
でも、新築や、
古民家でもない
中古住宅でも
あーそういうのやりたかったなーと。
でも、費用のことあるしー。
左官壁、やめとくか。。。シクシク。
的なことになっているあなた。
土を仕上げにはできるんです。
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とはいえ、全部の壁を
竹小舞でやろうとすると、
手間もコストも大変。
そんなときは、
石膏ボードの上に塗る
“土壁仕上げ”
という方法をおすすめしています。
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これは、
現代の家づくりで
メジャーな下地
「石膏ボード」に
我が国何千年もの
伝統の壁土を塗るというものです。
仕上げだけが「土」なのですが、
見た目・質感は、
土壁そのものです。
室内の調湿にも
貢献するらしいです。
先日、行ったドイツの土壁建材の
講習でそう言っていました。
土の粒状構造の隙間に
湿気がはいるとかなんか
そんな感じでした。
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たとえば
・新築だけど、
寝室や書斎の一部だけ
“土の雰囲気”にしたい。
・古民家の再生で、
構造補強のためにベニヤを貼ったり、
間仕切り壁尾新しく入れたところが
石膏ボードで、
でも仕上げは土っぽく。
そんなときにちょうどいいんです。
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「塗り壁」=「漆喰」
と思っている方も多いですが、
土壁だと、
土着感がすごいですし、
木との相性の良さが
ほんとによくわかります、。
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「一面だけでも土っぽくしたい」
「和室じゃないけど
落ち着いた感じにしたい」など、
部分的に取り入れるだけでも
住まいの空気感は
ぐっと変わりますよ。
ということで、また次回。
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追
こちらはうちの事務所。
和ダンスの後ろの土壁は
女性更衣室を作った時の壁です。
石膏ボードに中塗りという土を
塗って仕上げています。
↓↓
https://m.terukensetsu.jp/l/m/kqqtgp2ueS1SWh
こんな感じで
古民家では周辺の仕上げに
寄せて作っていけば、
あんまり違和感なく
工事ができるかなと思います。
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追の追
土壁は左官仕事の基本中の基本なので
これで仕上げておけば、
将来のメンテナンス。左官屋さんなら
必ずできます。
塗り壁材に限ったものではありませんが、
現代の機能性建材とか、
将来なくなっていることも多いですし、
将来のメンテナンスに来た会社さんが
何使っているのかよくわからん、という事態に
なりがち。
私たちも、昭和や平成の家に行くと
全く同じものがない仕上げばかりで
部屋をきれいにするときに
全面やりかえになりがち。
ということで、
土や木などの
汎用的な素材、
枯れた技術でシャレオツに作っておけば
将来、職人さんたちも治しやすいですし
治しやすいということは長持ちしやすいと
いうことになりますから。
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