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クオホーム

古びる家と、美しくなる家

こんばんは
クオホーム本田です。

今日は現場の進捗確認と、
図面チェックを行き来しながら、
合間に設計仲間とも
少し情報交換でした。

こういう日ほど、自分の中に
ある設計の基準をもう一度
見直す時間になります。

さて今日は、
建築家の秋山東一先生の話。

私は最後まで直接お会いする
機会はなく去年逝去されました。

BEAHAUSは、建築家・秋山東一が開発した現在進行系の規格住宅。基本性能を備え、経年変化に適応し、暮らしと環境に馴染むよう作られた家です。
m.quohome.com

ただ仲間の工務店さんや設計者さんから
秋山さんの考え方や、
建築への向き合い方を
何度も聞いてきました。

その中で特に強く残っている
言葉があります。

「良い家とは、
楽しいバラックのことである」

初めて聞くと、
少し驚く言葉です。

バラックと聞くと、
粗末な家、間に合わせの家、
そんな印象を持つ方も
多いはずです。

でも秋山先生の言う
バラックはそうではない。

家は建てた瞬間が完成ではなく、
暮らしが始まった瞬間から
少しずつ変わっていく。

物が増え、傷がつき、
使い方も住む人も変わる。

つまりどんな家でも、
時間が経てば最初の完成形から
離れていく宿命がある、
ということです。

私はこの視点、
とても大事だと感じています。

新築の引き渡し時だけ
かっこいい家。
写真だけ映える家。
これは危うい。

住み始めて数年で
生活に負ける家は、
設計がまだ浅いです。

逆に、多少の傷も、
使い込まれた木の艶も、
庭の育ち方も含めて、
だんだん馴染んでいく家。

それが本当に強い家です。

基本性能がきっちりしていて、
暑さ寒さに無理がない。

構造も素直で、
修理や更新がしやすい。

素材は経年変化を受け止め、
周囲の景色にもなじんでいく。

そういう家なら、
古くなるのではなく、
美しいバラックへ育っていく。

私は家づくりでは
ここを外してはいけない、
と考えています。

最新設備を詰め込むことより、
長く使える骨格を整えること。

流行の形を追うことより、
暮らしに耐える余白をつくること。

これが大切。

家は展示場のまま
止まっていては駄目です。

洗濯物の動きも、
家具の置き方も、
子どもの成長も、
歳を重ねた後の暮らしも、
受け止められること。

その余白がある家は、
年月が味方になります。

反対に余白のない家は、
暮らしが始まるとすぐ
窮屈になります。

良い家とは何か。

私は、完成時の美しさより
10年後、20年後に
無理なく馴染んでいることが
答えだと見ています。

新品のままを守る家ではなく、
暮らしながら育つ家。

秋山東一先生の
「楽しいバラック」という言葉は、
その本質を短く、鋭く、
突いています。

これから家づくりを考える方は、
ぜひ新築時の見た目だけでなく、
この家は歳を取った時に
どうなっているか。

そこまで想像して
選んでください。

それが結局、
飽きずに長く愛せる家へ
つながっていきます。

ご参考に。
では、では。

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