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凰建設 株式会社

凰建設に未来はあるか。

凰建設の森です。

本日は上棟。
の後にZOOM会議。

本日は最高の上棟日和。
5月で曇りの日なんて、
一日動いていても、
余り疲れません。

大工さんもそうだったみたいで
予定よりも進んで終了。

私も最後まで体力が
持ちましたので、
最後まで頑張りました。

いつも通り、
気密断熱工事担当。
上棟の時にしかできない
気密工事をやります。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/kTjndFPVZFz5xw

今の住宅の場合、木材の
接合部の気密って、
あまり重要視されてない。

どうせ合板を張ってしまったり
しますので、その時に、
気密をやればいいです。

もしくは内側の防湿フィルムで
きちんと気密を取れば、
良いC値は出ます。

しかし、木材は痩せます。
木材が痩せた時でも、
隙間ができないようにする
気密工事は、竣工時のC値を
確保するための施工ではなく、
長期に渡って気密性能を
維持する為の工夫になります。

全部集成材なら、そこまで
やらなくても痩せは少ない。

しかし、極力地元の木材、
そして環境負荷の少ない
無垢材を使った家にしようと
思うと、そういった工夫は
どうしても欲しい。

昔はそんなに手間をかけて、、
みたいに言われておりましたが、
今は逆に外国産材の方が高く、
入ってきづらい状況です。

地元の無垢の木を使って、
高性能な家を作る為の、
技術の蓄積が生きております。

気密が終わったら断熱工事。
上棟の時の断熱工事と言えば
屋根や天井の断熱です。

「グラスウールを踏まないで」

という呼びかけと、踏まれた
グラスウールの手直し。

赤ちゃんにベビーオイルを
塗るような気持ちで、
グラスウールを整えます。

そして余ったグラスウールを、
こっそり増し増し施工。

私が余った分を全部その現場で
使ってしまうからか、
監督さんの数量拾いが
だんだんシビアに。

本日もほぼぴったりの数量で
納品されておりました。
グラスウールのゴミの量はゼロ。

UA値には反映されないけど
光熱費には反映される断熱。

断熱材なんて、どんだけ
過剰に入れたっていいんです。
余らせるくらいなら、
基礎断熱の角に入れておいて。

みたいな事をやりながら
上棟を行ってまいりました。

前段の方が長いですが、
今日の話題はこれから。

私が生まれる前に、凰建設に
入り、独立した今でも
仕事をしていただいている
大工さんがいらっしゃいます。

御年57歳。普通の企業だと
定年が見えてくる年でしょうか。

その大工さんが今朝言われたこと。

「こうちゃん(私の事)
今お世話になってる会社だけどよう、
俺が一番若手の大工なんだわ。
75歳の人がバリバリでよう、
凰の上棟だと俺が年寄りの
やる役割ができるから嬉しいよ」

今に始まった事ではありませんが
建築関係の職人さんは、
高齢化が進んでおります。

どこも人材不足になります。
20代の大工さんがいるなんて
本当に稀な事になります。

これから先の建築会社は、
受注が取れなくて倒産する
のではなく、受注を
こなしきれずに倒産する。

と言われることもしばしば。

会社に若いスタッフがいる事、
特に職人さんの若い子が
いる事というのは、その会社が
今後も続いていくかどうかの
試金石とも言えます。

営業で若い子がいる?
すみません全く当てになりません。

ほぼ全員、なんとなくで
営業になってます。

家づくりに関わる仕事を
したいけどスキルが無い。
→じゃあ、営業ですね。

みたいな感じ。

その営業さん、建築士
持ってます?

設計で若い子が居る?
建築系の学生さんはほぼ全員、
設計志望です。わざわざ
花形では無い所に行きたい人はいない。

設計だけは、買い手市場。
設計で募集すれば若い子は
いくらでも集まります。

現場監督さんや職人さんの
若い子。それは本当に貴重な存在。

2年以上続いている若い子は
もう幻のポケモンと言ってもいい。

弊社が世の中に対して
胸を張れるのは、
若い職人さんや監督さんが
頑張ってくれている事。

彼らが未来を作ってくれます。

住宅は商品寿命が長い。
自分がいなくなっても、
建てた家を診てくれる、
若い子の存在は必須。

って、分かってはいるけど、
なかなか若い子が育たない。

だって建築会社は殆どが
ブラック気味なんですから。

何故ブラックなのかというと、
経営が良くないからです。
適正な利益が得られない。

何故適正な利益が得られないか。
ギリギリの金額でしか仕事を
請けられないし、業務の
効率化も進んでいないから。

仕事が仕組みではなくて、
マンパワーに掛かってるから。

そういう職場、たくさん
ありますよね?

仮に今、仕事が潤沢にあっても
若い技術職がいない建築会社に
未来はありません。

改善すべきところは山ほど
あるのですが、そこだけは、
うちは本当にありがたい。

自慢できるポイントだなと、
改めて感じた上棟の一日でした。

配信、遅くなってごめんなさい。

明日は広島での全館空調設計講座
第一回目。

色々、楽しみです。

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