水戸工務店代表の小林弘典です。
先週は、千葉市稲毛区で上棟作業でした。
少し天気に不安のある今日この頃ですが、
土曜日に何とか上棟式まで行うことが出来ました。
上棟まで無事に済んで一安心。
と言うのも、この家のプランニングはなかなかに苦労しました。
この家の敷地が三角形と言うのが一つ。
もう一つは借景を取り込みたい。
道路側に面する北側の公園の木がとても立派なんです。
なんとかこの公園を借景して生かせないか?
さらに高台に建つため、南側の空はとても開けているので
これを生かさない手はない。
ただ、南は三角敷地のとんがり方向なので、
どうしても間口が狭くなっていく、、、
で、プランに取り掛かったのですが、
やりたいこと形にをすると、
顔を出してくる出てくるデメリットがある。
三角地なので、いろいろ制限が出てきます。
三角の敷地に合わせて三角で作れば?
単純に考えればそうなのですが、
建物の耐震性を考えると、簡単にはいかない。
そんなこんなで作っては考え直しの繰り返し。
なかなか前に進まないのが一番つらいですね。
実際私にお話しを頂く前にも、複数の建築会社に
ご相談されていたようですが、どのプランも
この敷地を生かせていなかった。
ハウスメーカーのプランは型式認定なので、
斜めのプランニングは対応できない。
地場の工務店も相談されていたようですが、
工夫されていない無難な間取りでした。
四角い住宅地ならそれでもいいですが、
この敷地には絶対に合わない、と直感でわかります。
ああでもない、こうでもないと、時間はかかりましたが、
結果、2階建てになる部分はほぼ四角の建物にして、
借景を取り込みたい部分は斜めの平屋エリアを作る、
と言う形になっていきました。
こんな形で、大きな窓がほぼ公園と正対しています。
https://m-mitok.jp/l/m/HvzkEUOFbFVsGe
何とか形になって、お客様に喜んで頂いたときは
とても嬉しかったです。
ただ、プランが出来た後もなかなか大変。
斜めの壁が2か所あると、構造計算も複雑化します。
詳細図で納め方を検討しては、構造計算に反映して、、、
基礎工事に取り掛かった時も、何もない敷地に
斜めの基礎の基準を出すのも簡単ではありません。
計算点を出しては、アナログにスケールで確認の繰り返し。
間違えることは許されないので、とにかく確認です。
いろんな人に、難しい、これは大変だ、
手間がかかるよ、と言われ続けて、、、
そんなこんなでしたが、やっと形になってきました。
ここから先は、そんなに大変ではない、はず(笑)
苦労はしたけど、いいものになる、という確信があります。
性能面も住み心地も、いつも通りの最高の家です。
こちらも完成時には見学会を行いますので、ぜひご覧ください。
秋ごろの予定です。
当社からは少し遠いですが、見る価値のある家だと思います。
敷地については、形状、大きさ、高低差、周辺環境など、
どれも同じものはありませんが、丁寧にひも解くように考えるのが大切。
その敷地に合った、住む人や未来までも考えた家を創りたいものですね。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
それでは!
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