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株式会社 N.style 建築工房

マンションの明るさ~明るければOK?

こんにちは仲田です。

週末は打合せと
急遽の物件立ち合いなど。

昨日は納まりの打合せと
材料手配と変更に絡めての修正など。

バタバタしてました。

現場見てると
あ、こうしたほうがいいかもな~
というのも出てくるので、
その辺を微調整してます。

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マンションの明るさ~明るければOK?
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とある業者向けのサイトを見ました。

模型を用いて実際に光を当てて
マンションリノベの前と後で
どのように光の感じが変わるか?

それをお客さんにプレゼンする、
というわけです。

南側からライトを当てると、
リノベ前のマンションは
北側の部屋には明かりが届かない。

でもちゃんとしたリノベすると、
光が北側にも届く、
というわけです。

なるほど。
こういう方法はお客さんには
わかりやすいですね。

模型もあるから
テンションもあがる(笑)。

ただちょっとだけ注意点。

まず、北側に南からの光が届かない、
という状況ですが、多くの場合、
中住戸でも北側には
1つか2つは窓があります。

なので、単純に、
南からの明かりが
北側のスペースに届かないと
北側が暗くなる、
ということにはなりません。

ただ北側に窓がない場合なら
南からの明かりを
北へと取り入れるようなプランは
明るさという点では効果的ですね。

あと、タワーマンションみたいな
大きなマンションだと、
北側に窓があっても
ほとんど明かりが入らない、
という事例もあったりしますね。

で、南の明るさを
北側へと取り込むためには
仕切り壁を天井まで伸ばさず、
上部を空けておけばいいわけです。

例えば、こちらは子供室なんですが、
建具閉めてる状態。
https://n-style-renovation.jp/l/m/91fvhweBCl3j2g

建具開けた状態。
https://n-style-renovation.jp/l/m/v32GkONfiuXz2x

この事例写真の奥側は
南ではなくて西面ですが、
光が柔らかく入るようになっている。

ちなみに西面は
どうなっているかというと
こういう感じ。
https://n-style-renovation.jp/l/m/lQ4KsTcXGOok2F

南から北に向けての写真です。
左側が西面になります。

奥の方の服がかかっているところの右側が
先の写真の建具があるところ。

この南北縦長スペースは
裏動線も兼ねた
長い室内干しスペースになってます。

風も通るし、光も入ります。

ちなみに西側には建物があるので、
西日はまあまあ遮れます。

・・・と話が脱線しましたので
元に戻します。

模型で明かりの感じを見ることは
イメージを感じる点では
悪いことではない。

でも明るいことがイイこと、
という価値観が絶対でもない。

壁の上部を空けることで、
他のスペースと
しっかり区画する、
という状態ではなくなるわけで。

例えばここで紹介した事例のように、
子供室の壁の上部を
明かりを採るために空けたとします。

で、子供室の配置によっては、
子供が就寝後は
リビングで見るTVの音が
聞こえる状況でもあるわけです。

夜の場合は照明の明かりが
上部から漏れてくるので
真っ暗にはならない面もある。

・・・と説明を聞くと、
じゃあやめようかな・・・
って思うかもですね。

でも上部が空いていると、
空気が循環しやすいので、
各スペースの冷暖房の効きが
良くなる面もあったりする。

また、子供が就寝後は
TVの音を小さくするとか、
早く寝るとか、
そもそもTVを見ないとか、
そういう対応の仕方だってある。

その方が実は、
すてきな暮らし方なのかもしれない。

単純な良し悪しではないのですね。

個室のプライバシー性を確保するには
どうしても仕切る必要がある。

その必要性をどう考えるかによって
この手法の価値が変わるわけです。

模型でライトをあてるのは
いいアイデアなのですが、
それはプレゼン手法の
工夫の一つにすぎません。

だから見たときに
すごい~!わかりやすい~!
っていう良い面はあるけれど、
その前に検討しておくべきことは、

住まいの中を開放的に仕切るのか、

部分的には
他のスペースと区画したいのか、

そのあたりの考え方を
ちゃんと整理しておく必要がありますね。

あ、補足があった。
先ほどの上部が空いている事例では、

その空いている部分を
明かり窓にする、とか、

引違戸にして、開け閉めで
明かりの調整とか
プライバシーの確保を
調整するようにする、

という手法もあります。

暮らし方、使い方の手間、
将来的な利用の仕方、

体調が悪い時は?
など

日常のいろんなシーンをイメージし、
何が自分にとっていいのか?

そこを考えることが大事ですね。

ほかのいろんな条件とか、
要望なんかも関わってくるので、
そうしたことも含めて
どういう在り方がいいのか?

そこの検討がないと、
イメージだけで
明かりが届くから明るくていい!

って判断してしまうと、
暮らし始めてから、
あれ?ちょっと暮らしにくいな・・
あれ?ちょっと合わなかったな・・

ということが出てくる可能性もあるので。

これ、プレゼン時に、
手書きのイメージ図がある場合も
同じように注意がいる。

よくよく見ると、
全然収納がないとか、
使いにくいとか、
そういう部分が
うまい立体図でごまかされる、
ということもありますからね。

と、いろいろお伝えしましたが、
模型を活用したり、
優れたイメージ図で表現するのは
わかりやすく、
イメージがしやすいので
基本的にはいいことです。

仲田はどちらも提供してないので、
たんなるヒガミではないのか?
という耳の痛い意見もあり・・(;^_^A

ただ模型作成も、
イメージパース図も、
作成すれば当然費用はかかります。

そうした費用は目に見えにくいですが、
見積に計上されていなくても、
必ずその分の経費は見込まれています。

人が関われば、必ず費用が発生する。

これが無料に見える、
もしくは無料でする、
というのはただの錯覚ですので。

自分でやればいいのでは?
という人もいるかもですが、
いや、私が時間を掛ければ
その分設計費にもプラスされます。

なので、どういう提案の仕方、
打合せの仕方をするのかは、
本当に難しいんです。

昨今はただでさえ
様々な建設資材や設備、工事費が
上昇していますから、

そういうことを考えると、
住まいの質を落とさない部分の
経費を抑えることも必要。

悩ましい部分ですが、
いまのところ、
見学会を有効に活用してるのが
実情ですね・・。

ここは仲田の課題です ((+_+))

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編集後記
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見学会いよいよ1枠。
https://n-style-renovation.jp/l/m/Qy4k5RpEHhh020

土曜日の9:30~のみ空いてます~

実物確認で体感することから得る情報は
かなりのものです。

ぜひどうぞ。

あしたはインスタライブです!
20:00~。

今回の後半戦は仲田が担当。
まだテーマ決めてません・・・
何にしようかしら・・・

ということで、今日はここまで!

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