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凰建設 株式会社

それを無駄だと切り捨てるか

凰建設の森です。

本日も打ち合わせ。
平日打ち合わせへのご協力
頭が下がります。
ありがとうございます。

さて、本日は質問箱から
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/gBfDAi58IcWTN2

来ましたこの質問。

業界の人の中でも、この質問への
答えは様々かと思います。

やはり日照の少ない地域ですと
窓からの熱の収支は、
マイナスになりがちです。

例えば、建物燃費ナビに
デフォルトで入っている
福岡パッシブハウスのデータ。

これを、他の条件は一切変えず、
雪国に建てたとします。

すると、窓からの熱収支は、
こんなに変わります。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/llD6ZcmvN46AFD

これをプラスに持っていくのは
正直な所至難の業と言えるでしょう。

じゃあ、やっぱり雪国は
窓を小さくして暖房を
メインに考えたほうが良いのか。

建築を、工学と捉えるなら、
その通りだと思います。

窓小さくした方が合理的ですからね。

しかし、建築を、暮らし全体で
考えた時には、どうでしょうか。

もし、あなたが夏でも冬でも
窓を閉めて、暗い中で過ごした方が
落ち着くという人であるならば、
窓は小さくしても全然OK。

法的に採光がOKになる
ギリギリまで窓を小さくして、
より家の温度差が少なく、
省エネルギーな生活を
目指してください。

しかし、そうではなく、
朝には朝日を感じ、夕方には夕日を感じ、
休みの日は庭を見て暮らしたい。
そう思っているのであれば、
やはり窓は欲しいかと思います。

雪国とは言え、年に数日間は、
晴れる日がやってきます。

いつも曇っているからこそ、
晴れた日の太陽の恵みは、
余計に有難みがあるかと。

そして、上手く設計をすれば、
年に数日の晴れ間の日には、
オーバーヒートを体感できます。
↓     ↓
https://ohtori1.com/l/m/QR2JdiwJff2aGR

年に数回のオーバーヒートの為に、
残りの冬の期間、寒さを我慢して
過ごすかと言えば、高性能な家なら
そんなことはありません。

※本当に高性能なら、です。

窓が小さい家に比べると、
年間にして1万円、暖房費が
変わるかどうかくらいでしょう。

後は初期投資ですね。
そちらの方が大きいかと。

もし、あなたの価値観が、
大きな窓を善しとするものなら。

大きな窓を付けたほうが、
満足度は高いと思います。

しかし、質問にあるように、
大きな窓を取り付けたとしても
年に数日の晴天日に、
恥ずかしくて雨戸やカーテンを
閉めてしまうような感じなら、
その窓は本当にもったいない。

敷地の様子や自分の理想の暮らしと
大きな窓が合っているかどうか。

そこは設計者さんとよく相談。
数字では表せない部分です。

人は、足りないからこそ、
満ち足りた時の幸せを大きく感じる。

雪国だからこそ、冬の晴れ間の
有難みは、太平洋側に住んでいる人に
比べると大きく感じる事が出来る。

そういうものだと思います。

質問の答えとしては、
あなたの理想や価値観に合わせて
窓の大きさを設定すればよい。

という物になります。
答えを出すまでのプロセスが今です。
是非、色んな情報を集めて、
あなたの価値観を確たるものに
してから答えを出していただければ。

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