凰建設の森です。
本日は朝、OB様の所へ。
電気自動車を購入されるので
充電コンセントを作りたい
というご相談でした。
弊社の建物は高気密高断熱。
後から外壁に穴を開けて、
電気配線をするのは、
あまり歓迎いたしません。
なので、新築させていただく
現場には、分電盤から家の外に
後で線を出せるような予備の
孔が空いております。
今回もそれを使い配線が
可能な事を確認しました。
予備の穴が無ければ、
電線一本で大工事です。
住宅という長い寿命の商品に
必要なものの一つに拡張性
というものがあります。
今後起こり得るあらゆる
技術革新であったり
ライフスタイルの変化に
対応できる住宅でないと、
なかなか厳しいです。
さて、本日の話題は、
あなたの家づくりとは直接
関係は無いかもしれません。
私が、こういう会社で在りたい
と思っているというお話。
京都に、1日100食分だけしか
売らないという飲食店が。
100食分だけ材料を仕入れ、
100食分料理が売れたらそれで
店じまい。
という会社になります。
↓ ↓
https://ohtori1.com/l/m/3bUK8HpLHAxTWP
色んなメディアでちょくちょく
取り上げられておりますので、
聞いたことがある人もいるかと。
これと対極にあるのが、
恵方巻商戦になります。
売れ残り前提で生産し、
従業員さんにも購入ノルマを課し
廃棄代も補える金額設定で売る。
日本で買い物をするにあたって
「品切れ」「売り切れ」って、
あまり目にすることはありません。
多くの商品は、売り切れを
起こすことが無いようにと
仕入れられるからです。
需要が続く限り、売り続ける。
そうやって企業は売り上げを
上げてきました。
勿論、発生するであろう
売れ残りの処分コストや、
たたき売りの利益低下分も
その商品代に乗せております。
住宅の請負業になりますと、
原材料については、比較的楽。
注文を受けてから材料を
発注することになるからです。
不良在庫などは比較的
出にくい業種と言えます。
しかし、人件費は違います。
需要が続くがままに家を建てる
人員構成を確保すると、
仕事が薄くなった時には
利益が確保できません。
だから、その分の利益を
乗せて金額設定をすることに。
私たちが子供の頃、社会の
授業の中では、拡大再生産
という概念を学びました。
会社は大きくなり続けなければ
ならないという意識を
持っている経営者さんも
多いかと思います。
私もやはりそういう教えを
受けてきた経験があります。
決して間違いでは無いと思います。
そういう会社の在り方を
求めていくことも否定はしない。
しかし、人口が拡大し、
市場規模が大きくなり続ける
世界にあっては、みんなが
それを目指してもいいけど、
今後どんどん縮小していく
市場において、その考えは、
より熾烈な他社との競争を
巻き起こすことになります。
何度も書いておりますが、
私は家を建てたいのではない。
持続可能な社会を作りたい。
みんなが豊かに暮らせる社会を
作りたいと思っています。
みんなの中には、顧客である
住まい手はもちろんのこと、
会社の社員さんもそうだし、
私自身もそうだし、
競合関係にある会社も含みます。
誰かの成功の陰に、
誰かの不幸がある状態は、
持続可能とは言えません。
全ての人が豊かな暮らしに
なる為に、自分の人生を
使っていきたいと思います。
だから、量を追う会社には
したいと思いません。
会社の社員さんが人並以上に
豊かな生活を送り、
会社の取引先も豊かになり、
勿論住む人も豊かになる。
家づくりを通してそういう事が
実現できる会社であるために、
仕事の量を決めていきたい。
まだ私が結婚したての頃、
ずっと年上の先輩経営者さんに
どんな会社にしたいんだ?
と聞かれた時に、上記のような
話をしたことがありました。
それはそれは鼻で笑われ、
理想が実現できるといいね~
と受け流されたことがあります。
その時、私には夢はあれど
実力はありませんでした。
凰建設も、今のように余裕が
ある訳でもなく、理想はあれど
目先の利益の確保の為の
仕事もせざるを得なかった。
その先輩経営者さんは、
現実を見ろと言いたかったのだと
思います。
また、先ほど紹介した佰食屋さんの
ような価値観はあったかもしれないけど
それを実現している会社は
殆ど無かったと思います。
経営者と言えば、苛烈な拡大競争を
生き抜いてきた人ばかりです。
そんな甘い考え方では会社は
続いていかないと考える人が
多かったのは致し方ありません。
しかし、社会は変わりました。
拡大することが正義の時代から、
持続可能性という概念が生まれ
それが広まってきました。
スローライフ、ロハス、SDGs
ヒュッゲ、ラゴム、エシカル
オーガニック、フェアトレード
こんなキーワードが世の中に
沢山登場してきて、
競争ではなく共存を目指すという
価値観も広がってきました。
自分の身の周りにある物以上に
欲を出さない。足るを知る。
人のシェアを奪いに行く労力を
仲間が幸せになることに使う。
そんな価値観を持った会社で
あり続けたい。
地域の豊かさを作ることができる
会社で在りたい。
と、そう思っております。
理想や夢物語を実現させるためには
実力が無くてはいけません。
だから、住宅に情熱を注ぎ、
絶えず知識をアップデートし、
強くあり続ける努力をする。
優しく在るためには、
強くならなければならない。
10年前、それを教えていただきました。
会社として絶対に敵に回したくない
強い会社が地域にあったら、
警戒すると思います。
しかし、その会社が絶対に向こうから
仕掛けてこないと分かったら、
協業する道もあるかもと思えるかな。
そう思われる会社でいたいですね。
今日はあなたの家づくりとは関係のない話。
でも最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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