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株式会社 勝部建築

【命を預かる設計図なのか】

皆さんこんにちは
KATSUKENの勝部です(^^)

出張で広島へ移動中
新住協の勉強会です
今回もまた沢山学んで帰ります

さて本日は
命を預かる設計図なのか
というお話

家づくりにおいて
間取りやデザインを考える時に
並行して考えないといけない
重要なことそれは「構造」

一軒一軒毎に違う
家の重みを考慮して
実際にどこにどれだけ
耐力壁が必要なのか
地震の力がどう建物にかかるのか
それは感覚や経験ではなく
数値で検証するしかありません

これはたとえるなら
人間ドックのようなもの

普通の健康診断では
分からない所まで
人間ドックでは分かりますよね

健康そうに見えても
中では病気が
進行しているなんてことが
あってはいけないから
人間ドックを受ける

それは建物も同じで
見た目ではわからない
弱点や力の偏りがあります

見つけて手を打つには
構造計算が欠かせません

基礎アンカーボルトの配置や
梁のサイズ
金物の種類などは
構造計算しないと
本当に適切かは判断できません

地震や台風で建物が
「転倒」したり「滑ったり」
「浮き上がったり」
想像できないような力が
建物に加わった時に

どこにどのように
力が加わり耐えられるかを
検討するのが構造計算

風の力に対しては
屋根が吹き上がるような
負圧になる場面では
屋根が抜けてしまう恐れがある

それを防ぐには
屋根を留める金物や
柱・梁の引き抜き力も
正確に計算しなければならない

構造計算をしてみると
意外な場所に力が
集中していることも分かります

例えば片流れの屋根の場合
屋根の高い方は重たいので
重心が偏ったり
太陽光パネルも乗せる枚数を
正確に計算して荷重設定しないと
バランスが変わってくるんです

つまり構造計算とは
安心を「見える化」する作業

完成したら
見えなくなる部分こそ
数値で確認しておくことが
本当の安心につながるのです

逃げ道ばかりの建築基準法に
安心して家を建てるのではなく
その家にかかる過重に対して
逃げ道のない構造計算で
大地震時の木造住宅の倒壊を
一棟でも減らしていくこと

それは実務者の責任であり
住まい手の心からの安心に

構造計算は
「誰かに任せるもの」
ではなく自ら理解し
設計の中に活かしていくべきもの

構造を知り考え
責任を持って設計する
それこそが木造住宅を
大地震から守る一歩となります

外注先に任せているから
大丈夫ではなく
プランニング段階から
構造をしっかりと意識する

本当に安心して
依頼できる構造設計者と
家創りは進めましょう

それではまた次回(^^)

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