こんばんは
クオホーム本田です。
本日は富山県に!
遠い!!!
明日は群馬県です。
移動中はカチカチしながら
図面チェックとちゃっとで
オーナー様と色々やりとりしています。
さて本日こちら↓
「坪単価」の件。
土地を買って家を建てようとすると
誰しも一度は口にする言葉。
「この家、坪いくらぐらいですか?」
ですが、設計を生業にしている者として
いつもこの質問には
ちょっと答えに困るんです。
なぜか。
理由はシンプルで、
家づくりは「面積」だけで
価格が決まるものではないからです。
例えば、30坪の家があるとして、
その30坪がただの箱のような空間なのか?
吹き抜けがあるのか?
土間があるのか?
中庭があるのか?
によって、全然つくり方が違ってきます。
おまけに性能もバラバラ。
同じ30坪でも
断熱材の厚み、窓の性能、耐震等級など
見えない部分に
コストが乗っている家もあれば
見える装飾にだけ
予算を割いている家もあります。
なので「坪単価いくらですか?」と
聞かれても、「何を含めた坪単価を
聞いているのか?」が分からないと、
答えようがないんです。
ある人にとっては
「建物本体価格のみ」かもしれないし、
別の人は「照明・カーテン・外構まで含めた価格」
を想定しているかもしれません。
そうなると、
聞かれた側と答える側で
前提がズレたまま話が進む。
これ、すごく危ないです。
「えっ?それって含まれてないんですか?」
って後でなるパターン。
これが一番多いトラブルです。
私の経験上、
坪単価という考え方自体が
家づくりには向いていないと断言できます。
実際に私たちが提案する家の中には
吹き抜けあり、スキップフロアあり、
土間あり、造作家具あり…
こういう空間設計を重視した家があります。
その中には「空間としては存在するけど、
面積に含まれない」スペースも多数。
こういった家は、坪単価だけで見ると
めちゃ高く見えるんです。
でも住んでみたら広いし心地良い。
一方で、完全な総二階で
無駄を削ぎ落としたプランにすると、
坪単価は安く見えます。
しかし、「実際に得られる心地よさ」や
「素材の質感」「温熱環境」は
価格だけでは測れません。
だから難しい。
だからこそ、
私は「坪単価では測れない家づくり」を
おすすめしています。
予算の中で何を削って、
どこに投資するか?
ここに「家づくりのセンス」が問われる。
坪単価の数字で即決するのではなく、
その家が「どんな暮らしを提供してくれるか?」
そこを見極めてください。
そうすれば、
後悔しない家づくりにつながります。
ご参考に。
では、では。
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