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株式会社 北村建築工房

「土地は最後に決める」

こんばんは

梅雨の晴れ間の、新緑の庭
を通る爽やかな風が入ってきます。

庭を手掛けてもらったガーデナー
さんが打合せで来たのですが、
この環境で仕事している皆さんは
幸せですね~と言ってました。

プロに言われるのは妙な感覚ですが、
そよぐ緑や鳥の声を聴きながら
仕事できることが改めて贅沢なんだ
と気付きます。
そう、日常の普通が実は当たり前
でないこと、沢山ありますよね。
いろんなところに感謝ですね。

今回は、その「普通」について
土地探しの進め方で少々お話をと。

世間一般的には

「家づくりは土地探しから始める」

というのが「普通」で当たり前に
なっていると思います。

でも実はその逆、

「土地は最後に決める」

のが私たちの常識であり、それが
ごく「当たり前」のことです(笑)

家づくりを考え始めた方から、
聞かれるフレーズがあります。

「まず土地を決めないと、
何も進まないですよね?」

そう思われるの無理はありません。
少し前までそんな風潮でしたから・・

でも、プロである我々造り手は
この順番こそ「迷い道の入口」
になると考えています。

最初に整えるべきは土地ではなく、

どんな人生を送りたいか!?
つまりは「人生観」です。

ここが全ての土台となるし
全てはそこから始まります。

子育て中の慌ただしい朝。
子どもが巣立った後の静かな夜。
足腰が弱った頃の買い物や通院。
家族一人となったとしたら、
最後にその家でどう過ごすか、
はたまた施設へ行くとか、
家をどう残すのかなど。

家族で一度、その都度の「情景」
として浮かべてみる。
「今」だけでなく、家族の人生の
終焉や先までを眺めて、話し合って
おくことで、本当に必要な大事な
ものが浮かび上がるはずです。

もちろん、全部が予定通りに
進むわけではありません。
でも、本当の夢のような理想の
暮らし方をまずはご自分で
セーブすることなく、我慢せずに
話し込んでおくのがよいと思います。

そこでようやく見えてくるのが、
本当のオリジナル資金計画です。

住宅ローンがいくら借りられるか、
月いくらなら無理がないかという
一般的な話だけでは足りません。

定めた人生観からくる理想の暮らし
には細かなライフイベントに加えて
ランニングやメンテコストも入れ、
二の手三の手も見据えた完全な
無二の「キャッシュフロー」を
完成させる作業をおろそかにしない
ことです。

ただ、大きな難題にぶつかります。
その全て入れ込む「資金計画」を
誰と作り上げるかという点。

いわゆる汎用的な資金計画ではなく、
人生観からくるキャッシュフロー
を盛り込んだ「オリジン資金計画」
を作れる相手の存在の有無が
勝負を分けている気がします。

少し話が変わりますが、
ご自分で見つけた土地が一見は
問題なさそうな擁壁やインフラ
に費用がかかるなど、建築始める
時点までが土地費用になるので、
大きな費用の読み違いとなり、
楽しみにしていたしつらえや庭を
我慢するなどイメージとは程遠い
ものに成りかねません。

土地が悪いわけでもありません。
人生観と資金計画を整える前に、
走り始めてしまったことが原因です。

繰り返しますが、だからこそ

「土地探しは最後」

です。人生観や暮らし方を共有できる
相手や建築のパートナーと一緒に、
人生観を折々の情景とともに
作り上げることから始める。

そのうえで、家の規模や仕様を考え、
本当のオリジナル資金計画を作り、
最後の決め事として土地探しへ進む。

この順番なら、おのずとふさわしい
土地が目の前に浮かび上がって
くれるはずはずです。

土地がなくても考えることは山ほど
あります。むしろそれが出来ていないなら
土地は買ってはいけないと思います。

くれぐれも不動産屋さんから
「今、押えないと次の方に取られますよ」
という殺し文句には乗らずに、
今の自分のステージはどこだっけ?
と深呼吸して考えてみましょう。

全てが見えてからでも決して遅くはありませんから。

ではでは。

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