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株式会社 北村建築工房

「『南向き信仰』信者ですか?」

2026年6月20日

こんばんは

先日、築16年を過ぎた住まい手さんの
お宅に全体点検に伺いました。

大型車二台が裕に並んで入るRC地下車庫
の築造から関わったお宅で、4M程の
高低差がある東西に長い敷地のため、
南側に開いたり庭を造るのが難儀な立地。

そこでダイニングキッチンを抜け感の
ある一番良い場所の東面に計画し、
リビングには北面の吹き抜けまで続く
大きな窓を配した個性的な間取り。

回遊導線を始め、日々快適に暮らして
いますと住まい手様。とにかく家自体
とても綺麗で、日々大事にして頂いて
いるのが分かる、我々にとってこの瞬間
が嬉しく苦労が報われるご褒美タイムです。

実はこのお宅は今日のテーマに
ピッタリな敷地条件でもありました。

まず、土地選びでマストな要望のフレーズが

「陽当たりの良い、南向きの家にしたい」

もちろん南に開けた土地は魅力です。
冬の日射を取り込みやすく、植栽や菜園も
旺盛で、庭も明るく計画しやすいです。

ただ、南向きだけを「正解」にすると、
目の前にある、その候補の土地の魅力を
見落としてしまうことがあります。

場所はとても良いのだけれど、南にはお隣さん
が競り建っていて、西には道路や隣宅からの
視線が気になる環境。
でも北側にはとっても素敵な見晴らしの抜け感が・・

そんな条件ならどこを主役にするか・・
その主役となる土地の魅力が、求めているもので
あれば方位は二の次となるかもしれません。

つまりは、単に「方位」だけで物件の
善し悪しは決まるわけではない。

土地の目利きは「光、景色、視線、庭、余白」
で捉えて、一番気持ちよい場所を探します。

例えたように北側に林や借景があれば、
大きな窓を北へ向けることもありました。

実はあまり知られていませんが、

「曇りの日などは北空の方が明い」

その理由は雲で乱反射により、南よりも
明るく柔らかい安定した光となって北窓
から入るため、夏でも南のような直射日光
に悩まされずに景色を楽しめたりとメリット
も沢山あります。

それに陽が当たる鮮やかな緑や山々を
見れるのも、北窓の大きな魅力です。

なので、北にLDKなどの抜けを作る
のも暮らしやすく、実は結構お勧めです。

また、東の方に抜けがあれば、朝の食卓が
気持ちよくなります。
西に遠く稜線や夕景があれば、西日対策は
要ですが、日々の楽しみにしてみたり。

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