凰建設 - 家づくり百貨

凰建設の森です。 本日は現場に。いや、夏の陽気になってきましたね。 爽やかを通り越してちょっと暑かった。 さて、本日は太陽光。 東京都の太陽光義務化で色々騒がしい事になってるのでちょっと流行りに乗っかろうかと。 多分発端はこちら↓ ↓https://ohtori1.com/l/m/pr94B0gNzcwJ9z 太陽光の義務化について「アホだろ」とばっさり。 気象予報士さんが天気がコロコロ変わるので日本は再エネに不向きとおっしゃっていたり、太陽光発電について否定的な意見が沢山。 具体的なデータも何も示さないけども、「科学が分かっていない」と言えることにもびっくり。 それに異を唱えたのが東大の前先生になります。↓ ↓https://ohtori1.com/l/m/iVxRDkTY3GKC3Z 太陽光は本当に面白くって、前先生の言われているように、最も便益を得られるはずの人がわざわざ反対派に回り、自らを貧しくさせる方向に誘導していくという、喜劇？悲劇？ 東京都なんてビルの陰に隠れて発電なんかしないよと仰ってますが、日が当たらないのは壁についてる窓の話。 東京都と言っても全てビルで埋まっているわけでは無く、膨大な一戸建てが都内を埋め尽くしているんです。 その東京都を冬の太陽の角度で見下ろしてみますと↓ ↓https://ohtori1.com/l/m/2RkZfE6shKuB9L いかがでしょう。屋根が見える家と屋根が見えない家。どのくらいの割合ですか？ 屋根の角度があっちこっち向いていて良くないとおっしゃっていました。確かに南側が100だとすると、東西は80%強まで効率が落ちます。 しかし、東西の切妻に太陽光を載せると、南中時刻にピークが来る南の屋根と違い、9時くらいから15時くらいまで、安定して一定の電力を供給してくれる発電設備になります。 一点集中型の発電よりも自家消費の事を考えると使い勝手が良かったりします。 何より、東京都です。日本最大の電力需要地。 夏や冬のピークには、周辺の電力会社に電気を融通してねとお願いして、他地域を巻き込んでの電力不足を巻き起こす東京が少しでも電気の自給自足をというのが、なぜダメなのか。 東京に建築される住宅は年間13万戸程あります。そのうち10万戸が、太陽光を載せたとします。 1つの家に付き平均で3kWの太陽光を載せられたとしましょう。 日照時の平均発電量は半分の1.5kWだとします。 すると、日照時に稼働する発電所が、都内に1年ごとに1.5kW×10万戸=150MWずつ増えて行くことに。 10年で1500MW、20年で3000MW、 川崎の火力発電所が3000MW程度ありますので20年でそれと同等の日照時の発電能力ができます。 太陽光はkW当たり30万円火力発電はkW当たり10万円。 火力発電の方がイニシャルは安い。しかし、ランニングコストが違うんですね。 太陽光は生み出し続けるだけ。火力発電は燃料が必要。 社会全体の設備投資としては、10年経たずに元が取れてしまう。 税金で補助してもいいくらい。 夏も冬も、今の所夜間よりは日中の方が電力需要は多い。 特に夏は、昼から昼過ぎに需要のピークがやってきます。 そのピーク時に電力供給を助けてくれる太陽光は、東京都内においては強い味方。 もし、電力を自分たちで賄うという選択を東京都民がしないのであれば、今年の冬の電力ひっ迫時には大人しく停電していて欲しい。 他の地域を巻き込まないでほしい。と、他の電力管内の人は怒ってもいいくらいの案件です。 東北電力や北陸電力は冬は厳しい。中部電力だって発電量は大きいけど余裕がある訳ではない。 「東京都」で「新設住宅の屋根」に、載せる太陽光発電はすごく理に適っている政策なんです。 野山を切り開いて設置するソーラーファームとは訳が違う。 あれはもうやめたほうがいい。風力など別の再エネに切り替えて行かないと本当に社会全体のバランスがおかしくなってしまう。 今までは飴の政策。これからは鞭の政策。 この流れはどんどん進むでしょう。 今回、仮に東京都の太陽光義務化が流れて行ったとしても、もうそうせざるを得ない状況が目前に迫ってきております。 そして可哀そうなのは、今回の流れで太陽光設置に反発してつけなかった人。 本当に近い将来、電気代で泣く事になりかねない。 あなたの所にやってくる電気は、中東や東南アジア、オセアニアで生まれ、海を越えてやってきて発電所で電気の形になり、長い長い送電線を通って、あなたの家に届くんです。 そのどれがおかしくなっても電気は届かなくなるんです。 もしくは高くなるんです。 自宅で何の苦労もなく、電気を作れる設備が、こんなに安価に設置できるのに付けない理由は何でしょう？

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