あすなろ建築工房

こんばんは。 あすなろ建築工房の関尾です。 先日お知らせした完成見学会ですが、お陰様で受付開始後早々に満員になってしまいました。 「申込みしたかったのに間に合わなかった」という方、申し訳ございません。 ５月も見学会は開催予定ですので、是非こちらにお越しいただければと思います。 建材価格の値上がり状況としては、相変わらず値上げの連絡が頻繁に届いています。 業界紙の新建ハウジングが、このところの建材価格値上げをまとめた表を作っていたのでご紹介。https://asunaro-studio.jp/l/m/NOOgecslxBq4Vn ７月や１０月にも値上げの予告が出ています。 過去にも値上げがされている製品です。 ３年前くらいから比べると２割以上上がっています。 このところ、建設費用だけでなくいろいろなものが値上がりしていますね。 ガソリン価格がめちゃくちゃ上がってますね。 先日、志賀高原までスキーに行ってきたのですが、高速道路のサービスエリアで給油したら、199円/リットルでした。 支払い時にビビッてしまいました。(^^; 一時期の倍ですね。 念のため、推移を見てみるとこんな感じです。https://asunaro-studio.jp/l/m/KiQUQJdKTMPKmC こうやって見てみると、ロシアがウクライナに侵攻する前から値上がりは進んでいたのですよね。 海外では値上げに不満を持った市民がデモを起こしたり、暴徒化したりしている国もあります。https://asunaro-studio.jp/l/m/wyR5DPRsMfZDA3 ガソリン代に比例して、ガス料金もジワジワと値上がりしているのは皆さんご承知の通り。 こちらも念のため確認してみるとこんな感じです。https://asunaro-studio.jp/l/m/TPA2op4cPUH6AI 価格の反映が早いプロパンガスの推移です。 ガソリンやガスだけでなく、実は水道料金も値上がりしています。 横浜市では昨年７月に値上げされています。https://asunaro-studio.jp/l/m/nhT8LBEAv1Q1IS 気が付いていない人も多いと思いますが、じつは12％も値上がりしていました。 工事現場って結構、水を使うのですよね。 特に基礎工事中は道路を清掃したりとそうとうな量の水を使うので、水道料金値上げは困ったものです。 ４月に入ってからは、身の回りのものも随分と値上げされています。 テレビなどでも連日報じられているものでは、ウクライナ、ロシアに起因する小麦粉関係ですね。 私はラーメンが主食なので、麺類の値上げは困りものです。 他にも「ポテトチップス」「トマトケチャップ」「ウイスキー」「ティッシュペーパー・トイレットペーパー」「紙おむつ」「首都高速道路」などが値上げされています。 そして値上げで一番注目しなければならないのが「電気料金」です。 このところは、年々高くなっていると実感ありませんでしょうか。 我が家の電気料金を見てみると、昨年と消費電力量はほとんど変わっていないのに、昨年の３月と比べて、今年の３月は4000円以上高くなっていました。 「えっ、なんで？！」と思ってしまうほどの差です。 周りの知人も同じようなことを言っている人がいます。 「高くはなっていると思うけど、どれくらいかは調べてみないと分からない」という方も実は多いのではないでしょうか。 是非、ご自宅の電気料金支払い明細を１年前と比較して見てください。 東京電力エリア内の方は、「くらしTEPCO」に登録してログインすると過去のデータも見ることが出来ます。https://asunaro-studio.jp/l/m/dCJozYbi8bBHWb この電気料金の値上がりについて、いろいろ調べてみました。 資源エネルギー庁のホームページを見てみても、なんだかよく分かりません。https://asunaro-studio.jp/l/m/TxHuuoF5Odyk08 これをみると電気代が下がっているようにも見えますね。 東京電力のHPを見てみても、グラフでの表示はなく、テキストデータでの表示になっています。https://asunaro-studio.jp/l/m/dFHx5QJIzXzRBv おそらくですが、グラフにすると急激な右肩あがりになってしまうので、あえて文字データにしているように思います。 そしてデータが２０１５年までしかありません。 その先は公表できない数字なのかと勘繰ってしまいます。 なにか知らせたくないこと、知って欲しくないこと、裏があるように思えてしかたありません。 もっといやらしいのが、東京電力が出している「電気料金と他の公共料金等との上昇率比較」というもの。https://asunaro-studio.jp/l/m/0eR3gEtD2aOmIr パット見ると電気代が上がっていないように見えるグラフです。 よく見ると、比較対象が鉄道運賃や郵便料金や新聞代や水道代との比較になっています。 それらと比較して「そんなに上がっていないでしょ。比較したら下がっているくらい」って思わせるためのグラフと思えてしまいます。 なんかいやらしい感じしますよね。 しかもこれも2015年までの数字です。 では実際にはどうなのか。 新電力ネットのHPにデータがありました。https://asunaro-studio.jp/l/m/h7gRksMLiPzn37 燃料費調整額は、発電に必要なLNG（液化天然ガス）や原油などの燃料の価格変動を電力量料金に反映させるためのものです。 マイナスの時もあれば、プラスの時もあります。 この１年以上はずっと右肩上がりです。 グラフはありませんが、推移について詳しい数字はこんな感じ。https://asunaro-studio.jp/l/m/ShGsAG4yHooKos 東京電力エリアで、2022年5月を１年前と比較すると、2.74円-（-3.64円）/kwh＝6円38銭/kWhになります。 ４人家族の全国平均年間消費電力量はおよそ5,500kwhと言われてしますので、たった１年で3万5000円も値上がりしていることになります。 そしてジワジワ上がり続けるのが「再生可能エネルギー発電促進賦課金」です。 詳しくはこちら。https://asunaro-studio.jp/l/m/wzOmndVLqCDyUM 「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」による賦課金で、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度により徴収されているものです。 電力会社が買い取る費用の一部を電気を国民から賦課金という形で集め、再生可能エネルギーの費用に充てています。 「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は年々上がり続けています。https://asunaro-studio.jp/l/m/vNZ3VWzXDhc9Qm 表だと分かりにくいので、グラフにしてみました。https://asunaro-studio.jp/l/m/AFf1mokkQOZuid 2021年は一般家庭で年に1万8480円を負担していることになります。 昨年は1万6390円ですから、2000円以上高くなっています。 しっかりと年々額が大きくなっています。 この制度が始まった時には「年に1000円位ならいいか」と思っていた人も、今では年に1万8000円の負担になってしまっています。 もう無視できない金額ですね。 先の燃料費調整額で3万5000円、再生可能エネルギー発電促進賦課金で2000円、合わせて3万7000円も一年の間に高くなったので、、そりゃ高くなった感しますよね。 ちなみに我が家の電気料金の明細で確認してみると、昨年の３月と今年の３月では、燃料調整額で3500円、再エネ発電賦課金で400円の差になっていました。 月に4000円なので、一年にすると4万8000円の負担増です。 我が家は高断熱高気密住宅なので、冷暖房費が一般的な家よりもかなり少なくなっています。 オール電化なので給湯も含む電気使用量ですが、先の一般家庭の5万3000円も腑に落ちる数字と思います。 このことは、総務省統計局が出している消費者物価指数にも表れています。 2022年２月分を見てみると、電気代がかなりの右肩上がりです。（３ページ目の左下のグラフ）https://asunaro-studio.jp/l/m/rL2O8dHcX07xQ6 ロシア問題からして、電気代はまだまだ上がることでしょう。 電気に頼る割合が多い家庭は、この電気代が悩ましい日々が続くことになります。 夏は冷房費、冬は暖房費とどうしても電気を使ってしまうものです。 「家づくりのお金の話がぜんぶわかる本2022」でもお伝えしていますが、ランニングコストの増は、ライフサイクルコストに大きく影響してきます。https://asunaro-studio.jp/l/m/Bc6invcsHRqMqr この本を書いたときは、一般の住宅の電気代を月に1万5000円で試算していました。 42ページから45ページあたりに住んでからのランニングコストについて書いています。 本の内容としては、1万5000円×１２カ月×30年＝540万円が一年の電気代としていました。 これが、現時点で5000円位電気料金が月に上がっているとすると、2万円×１２カ月×30年＝720万円になってしまいます。 その差は年間で180万円、、、。 まだまだ上がりますよ。 もう無視は出来ない金額ですね。 高性能な住宅の電気代は月に1万円で試算していました。 これが1万3000円位になっている感じでしょうか。 1万3000円×１２カ月×30年＝468万円 一般的な住宅と高性能住宅の差は252万円になります。 差は開くばかりです。 家は30年で終わりではありません。 30歳台で家を建てたならば、60年以上住む可能性も十分にあります。 倍の期間を過ごすので、一般的な住宅との電気代の差は500万円以上になってしまいます。 この家計を圧迫する冷暖房費を少なくするもっとも効果的な方法が「高断熱高気密」の家に住むことです。https://asunaro-studio.jp/l/m/tOxwSDmvdshCUP 上記のページで示されている金額よりももっともっと大きな差になってくるものと思います。 簡単に言えることですが、「500万円余計に建築費用をかけてでも高断熱化し、毎月の電気料金を抑える方が結果としてコストダウンになる」ということです。 高断熱化することによるメリットは電気代だけではありません。 冬は暖かく、夏は涼しく過ごせます。 寒暖差が少ないので、ストレスが減ります。 家族の病気や怪我のリスクも減ります。 他にもいいことだらけです。 繰り返しますが、昨今のエネルギー料金の値上がりに対する自衛策は「出来る限り家庭でのエネルギー使用量を下げる」つまりは「高断熱高気密化した家に住まう」ことになるかと思います。 是非、これから家をご計画の方は、電気料金の明細を一年前と比較しつつ、高断熱高気密住宅をご検討ください。

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