あすなろ建築工房

こんばんは。あすなろ建築工房の関尾です。 寝不足ですか？私は寝不足です。(^^;;本日は出張があって朝早く起きなければならなかったのですが、延長戦からのＰＫ戦になってしまって、興奮したまま寝ることができず、ほとんど寝ないままとなって朝を迎えることになってしまいました。冷たい雨が降る中、出張に出掛けてきました。 昨日も日中はあまり気温が上がらず、寒い一日となりました。朝晩もしっかり冷え込むようになり、冬はもうすぐ目の前です。自宅でありコンセプトハウスである「六ッ川の家」は、日中に日が差し込んでいると日射取得で蓄熱して、外気温がまだ１０度前後のこの時期であれば、エアコンなしでも過ごすことが出来ます。昨朝や今朝はリビングの室内温度も１９．４℃とそろそろ何かを羽織りたくなる気温になってきました。https://asunaro-studio.jp/l/m/5R3F4jpoOGzKwgそろそろ床下エアコンの出番です。 一昨日は、このメルマガでもお知らせた「神奈川県産木材産地見学ツアー」が開催されました。メルマガでバスツアーの紹介をさせていただいたところ、多くの方からご参加のお申し込みを頂くことが出来ました。当初は２５名の定員だったのですが、メルマガでお知らせしたところ、大変多くのご参加の申し込みを頂き、急遽バスを１台追加して大型バス２台という大人数での見学会となりました。神奈川県の方や森林組合の方などにとっては、「大勢の人に見学して欲しい」という思いがあったようで、「大勢に来ていただけてうれしい」とお話を頂けました。 県産木材を使った家を見学の後、相模湖でお弁当を食べ、伐倒の様子、製材工場を見学頂きました。https://asunaro-studio.jp/l/m/VAqmpvtl4wewZ7https://asunaro-studio.jp/l/m/2zjq5GuUjTtix2 当初は昼食は蕎麦屋さんで天ぷらそばの予定だったのですが、大人数となったため、崎陽軒の「シウマイ弁当」を頂くことになりました。https://asunaro-studio.jp/l/m/7d7fPl32n2CCs8 スギの木を伐倒したのですが、あいにく広葉樹の枝に引っかかってしまってダイナミックな伐倒の様子にはなりませんでした。(^^;以前のメルマガでもご紹介してましたが、昨年の伐倒様子の動画でご勘弁頂ければと思います。https://asunaro-studio.jp/l/m/DxPVsLslerevyY（↑こんな風に倒れるはずだった、、、、） 伐採の様子と製材工場の見学後は、山の木の枝葉を使ったクリスマスリース作りを行っていただきました。https://asunaro-studio.jp/l/m/nSjJTBkShjBsqE講師は「一般社団法人 森を守るクリスマスリース協会」さんで、伐倒の山から採取したスギ、ヒノキ、モミの葉に、山の樹々の実や松ぼっくりで飾りました。https://asunaro-studio.jp/l/m/eBUSMEvzmPipsChttps://asunaro-studio.jp/l/m/RgIboKEN6KMd2w そして最後に丹沢名物おぎのパンでお土産を買ってからの解散となりました。ご参加頂いた皆様からも楽しんで頂けたようです。ご参加頂いた皆様、お疲れ様でした。 さてそろそろ本題に。本日の本題は「水回り修理業者に注意」についてです。 ３か月前のことなのですが、日経新聞に「水回り修理、検索上位でも 業者とトラブル多発 国民生活センター注意喚起」の記事がありました。https://asunaro-studio.jp/l/m/vI2IWVD5FKHde9 「トイレや蛇口などの水回りに不具合があって、インターネット検索サイトの上位に表示された業者に修理を頼んだら、法外な費用を請求された」ということです。こうしたトラブルが全国で相次いでいるそうで、国民生活センターからも注意喚起が出されたとのこと。国民生活センターからの注意喚起はおそらくこれ。https://asunaro-studio.jp/l/m/BprQOXzb3IKXot 新聞記事では、自宅の台所の蛇口が外れて、水が噴き出てしまった方が、ネットで修理業者を検索して、検索のトップに表示された番号に電話したら、トラブルになったとのこと。最近本当にこの手の話をよく聞きます。国民生活センターのページにあるように、トイレの修理や鍵の交換などの「暮らしのレスキューサービス」的なものに関する相談件数は年々増加傾向にあるのこと。国民生活センターの注意喚起の事例では、「水回り修理950円～」と安い価格で呼び寄せておいて、実際に自宅に訪問され修理が終わってから数十万円請求されたりしています。 先に言っておきますが、この手の応急修理サービスは、困っているところに付け込んだ悪徳商法がほとんどです。組織ぐるみで高額な請求をして、利益を吸い上げています。テレビやネットで宣伝しているところが大元締めで、研修という名の詐欺行為の伝授を行ってフランチャイズ参加を増やし、そのフランチャイズ業者がいろいろとやらかしてくれています。詐欺師集団みたいなものです。消費者庁や警察も黙って見ているだけではなく、しっかりと取り締まりはされているようです。https://asunaro-studio.jp/l/m/hbI2z613i083Mp この記事によると、「水回りトラブルの修理でうその説明をして高額な請求をしていたとして、消費者庁は特定商取引法に基づき、修繕会社「アクアライン」（広島市中区）に対し訪問販売の業務停止を、役員ら2人に業務禁止を命じたと31日、発表した。期間は共に9カ月。 同社は「水道屋本舗」の名前で、マグネット式のチラシを配ったり、電話帳に広告を載せたりして全国で事業を展開。同庁によると、2019年2～4月、見積もりを依頼された客に対し、「トイレ部品が製造中止になっている。全部交換するしかない」などと虚偽の理由を告げて、30万円以上の契約を勧めた。クーリングオフの対象なのに対象外と説明したり、一度成立したクーリングオフを何度も電話をかけてやめさせたりしていたという。ウェブではトイレやお風呂のトラブルに「3300円から」などと安さを強調していた。 国民生活センターには、同社について「直らなかったのに6万円弱請求された」「30万円で便器一式取り換えろと言われたが、別の業者に聞いたら1万円かからなかった」などの相談が18年以降計707件あったという。水回りトラブルの修理業者を巡る相談が増えており、消費者庁は注意を呼びかけている。」とのことです。 この会社だけで、３年間の間で700件を超える相談が入っているということなので、とんでもない数字です。相談せずに泣き寝入りしていたり、だまされていることに気が付いていない人も多いと思います。 「我が家は大丈夫」と思ったりしていませんか？ネット検索の業者が危険なだけではありません。上記記事内に写真も掲載されていましたが、マグネット式の水道修理広告を冷蔵庫に貼っていたりしていませんでしょうか？時々ポストに入っている名刺位のサイズのアレです。以前に気になって、ポストに投函されるマグネット広告を集めてみたことがあります。https://asunaro-studio.jp/l/m/YW0i8uGaI2IIR2 かなりの量ですね！我が家に届いたものだけでこれだけありました。 ダブっている会社名もありますが、かなり多くの会社がひしめきあっていることに驚かれると思います。もし冷蔵庫にこのマグネット広告を貼ってしまっていたら、要注意です。水道のトラブルは、急にやってきます。日中ではなく深夜に起こることもあります。マグネット広告には「２４時間対応」「すぐに駆け付けます」とあります。 繰り返しますが、このマグネット式広告の水道修理業者のほとんど（100％）が悪徳業者です。先の記事で処分を受けた業者と同じような会社ばかりと言っていいです。組織的に、水のトラブルで困っている人を食い物にしています。元オリンピックやお笑いタレントを起用してテレビで宣伝しているような業者も基本的には同じです。先ほどの朝日新聞の記事の内容はまだまだカワイイもので実際はもっと被害が埋もれていると思います。 本日は被害を拡大させないためにも、過去に私が経験した事例の一部をご紹介します。 お客様から「洗面所の排水に不具合があって困っている」との連絡がありました。話を聞いてみると、洗面所以外の場所で水漏れがあり、緊急性があったとのことで、冷蔵庫に貼ってあった「マグネット広告」の24時間サービスの会社に修理を依頼して、そこの修理は終わっているとのことでした。電話をするとすぐに技術者？が来て、修理をしてくれて、修理費は３８,０００円だったそうです。 まあ、そこまではいいでしょう。夜の遅い時間に急に対応してくれたのですから、作業時間が３０分とは言え、緊急出動費用と考えて、仕方のない金額と思います。しかしそこからが問題。 作業が終わったあと、その技術者？が家中の住宅設備を見て回って、「他の排水管のパッキンも劣化しているからすべて取り替えた方がいい。10万円位はかかる。」と言って帰っていったそうです。数日後に洗面所が汚水臭くなったので、不安になって弊社に連絡を頂いたとのことでした。お伺いした弊社スタッフが、その汚水臭いという洗面所の配水管を見てみると、なぜか排水管と洗面所のＳトラップの配管をつなぐパッキンが無くなっていたそうです。劣化しているからと言って急にパッキンが蒸発することはありません。 推測ではありますが、マグネット業者が、不具合のあった個所を修理した後、点検と偽って、他の個所を見て回り、水漏れとは関係のないパッキンをわざと外して行ったものと思われます。後でまた呼ばれるための細工です。後日に汚水臭いと感じた家主からその業者が連絡をもらったら「やっぱり、パッキンが駄目になってましたか～。思いのほか早かったですね。すべて取替えしておきましょう。」なんてことを言うのでしょう。 その業者は「Ｓトラップに壁から固定されるべきステーが取り付けられていないので外れてしまうかもしれない」と話もしていたとのこと。通常洗面所の排水トラップにそんなステーを取り付けすることは通常ありません。怪しさ１２０％です。 その水道業者が10万円かかると言っていたパッキンはホームセンターで手に入れるなら高くても５００円くらいのもので、取り付けにも10分もかからないものです。それを１０万円で売り付けられてしまいます。怖い話です。 もう一つ、別の体験事例もご紹介します。 これは、別の件でお伺いしたお客様が被害に合っていたことを後からお話をお伺いしたものです。洗浄便座から水漏れしたので、マグネット業者に電話をしてしまったとのことでした。洗浄便座は動くものなので、締め付けのナットが緩んだりすると、洗浄便座の給水の部分やストレーナーと呼ばれるフィルター部分から水漏れが起こることはよく起こることです。緩んだナットを締め付け直したり、ストレーナーを掃除することで直るものです。 しかしマグネット業者の対応は違ったようです。すぐにやってきたので、見てもらったら、「洗浄便座ではなく、便器の不具合で漏れている」と言われたそうです。便器って陶器で出来ています。よっぽどのことが無い限り通常の使用で壊れたりすることはありません。私のように建築に携わっている人ならそんなことを言われても「洗浄便座ではなく、本当に便器の不具合なの？」ってすぐに不審に思ってしまいますが、一般の方だとそうは思わないようです。 その技術者（？）は「便器の手持ちはないので、修理は後日になります」って立ち去ったそうです。「水漏れしてはいけないので」ってことで、ご丁寧にトイレ自体の給水の止水栓を固く閉めて行ったそうです。工具を使って固く固く締めていますので、ご家庭にあるペンチなどでは開けることは出来なくなっています。 給水の止水栓を止められてしまっては、洗浄便座だけでなく、トイレの水を流すことが出来なくなってしまいます。お客様はトイレが使えなくて困っていたそうなのですが、３０分くらいしてその技術者（？）が戻ってきて、「よかったですね。近くを走っていた仲間がちょうど便器を車に積んでいて、その便器を譲ってもらってきました。」と言ったそうです。お客さんもトイレが使えなくて困っていたので、そのまま取り付けてもらったそうです。 そして、作業が終わり、請求書をみてびっくり。５０万円もの請求書。既に取り付けられているし、無いと困るし、途中で断らなかったし、、、、と諦めて、払ってしまったそうです。 数か月後に別件で私たちがお伺いした際にこの話をされて、「便器って高いんですね」とおっしゃってました。ちなみに便器だけの交換ならなら、4万円、5万円もあれば十分って感じです。こんな手口でいろいろと全国で悪さをしています。 そして先のヤフーニュースのように、行政指導を受けては、会社名を変えたり、つぶしてまた新たな会社を興してまた同じことを繰り返しています。ちょっと調べると同じ代表者の名前で複数の会社があります。そしてホームページには代表者の名前が書いていないものも多いです。 水道設備でお困りの際は、このようなマグネット広告の業者ではなく、信頼のおける地元の工務店や水道屋さんに連絡するようにしてください。一番の対策は「普段から信用できる家守り工務店との関係を作っておく」ことです。緊急時や災害時には、信頼できる相手が必要であり、そしてそんな時に頼りになるものです。 本日は「水回り修理業者に注意」のお話でした。

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