家百マガジン

こんにちは。プレゼントデザイン 川端です。 家族からまだプレゼントはもらってませんが、笑 スタッフからコーヒーをもらいました。 今飲みながら、メルマガを書いています。 ありがたいですね。 さて、この話題を書くまで、色々と心の整理が必要でした。 最近では、ネット情報もたくさんありますし、我々、実務者はさまざまな業界紙からも情報を得ています。 それが正しいと思い、いろんなことを決めていきます。 その一つが、外壁の透湿防水シート。 よく、外壁の耐用年数より、短い透湿防水シートは意味がないということで、最新のシートを使いたいというお客様が増えています。 そうですよね。耐用年数が短いのは問題です。 実は透湿防水シートの前は、アスファルトルーフィングという防水紙を下地に張っていました。 防水性能とすれば、透湿防水シートより、いいものです。 ですが、通気工法の普及により、壁内の湿気を外に放出するために、 「水ははじくが、湿気は通す」 という昔にはなかった素材の透湿防水シートが普及したわけです。 でも、今度はそれが経年劣化でボロボロになるとネットで情報発信され、みんな、おののいたわけです。 実務者としていえば、乾く前の防蟻材に触れなければ、大丈夫と判断してますが、素人のお客様のみならず、実務者も右往左往する状況。。 こういう話題が上がるので、良い性能といわれる建材を使わざるを得ない状況です。 その素材も実験データでは良い製品です。 実際、完璧な建材というのはありません。 これは断言できます。 私達がつくる建築は、潜水艦や宇宙船をつくっているわけではないので、 水を一切入らないようにするのではなく、 １．入るのを極力少なくする２．入っても出るような工夫をする３，構造体が濡れないようにする この３つを考えています。 どの家も屋根や外壁にかならず隙間はあります。 それは構造上、かならずできるものです。 また、あえて隙間を作っているケースもあります。 だから、風の向きによっては外壁や屋根に裏に雨が入ることはありますが、でも構造体を最終的に濡らさないようにする設計や施工の工夫をしているわけです。 これはフラット３５や瑕疵保険でも同様の基準で検査をします。 といっても、私は防水紙のメーカーの人間でもないので、説得力がないのですが、 昨日のインスペクションの写真下記を見てみてください。 https://m.pleasant-design.com/l/m/tjI0K5KU4gzKHD 平成２年、１９９０年につくられた家です。築３２年です。 外壁はアスファルトルーフィングにラスモルタルです。 外壁がまったく湿気を逃さないし、断熱もほとんど機能していないので、過酷な環境にあったルーぢングです。 ちなみにルーフィングの耐用年数は１５年。 その年数の倍の月日が流れているので、もうボロボロになっていても、おかしくない。。。 でも手で触るとしっかりしている。 調査をくまなくしましたが、外壁から雨漏りしている形跡はない。 材料も使い方次第だと、インスペクションをしている立場では思います。 メーカーの保証期間は知識のない実務者が使う場合、過酷な気候風土の場合、地震や台風の影響、それらも加味して、 自分たちが裁判でまけないように年数を定めているに過ぎないと私は考えています。 テレビなどの家電も、保証期間は１年ですからね。 昨日のインスペクションのおかげで、ようやく言いたいことを書けました。 とはいえ、お客様の希望を叶えてあげたいとも思います。 また、悩みながら、お客様とお話していきたいと思います。 それでは、また次回。

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