家百マガジン

こんにちは。 シーナリーハウスの西村です。 日中の気温も高めで暖かい、暑い一日でしたね。 今日のテーマは、昨日のテーマに続いて「建売の値引きって！？」についてです。 このメルマガを読んでいる方は、建売には一切ご興味ないと思いますが(笑)、 家づくりをされる時の予備知識として良かったら読んでください。 建売の広告なんか見ていると、たまに、300万とか400万とか値引いているものもありますよね。 どうゆうこと！？・・・(笑)って思いますよね。 元の値段はなんだったの！？って。 建売は建築されて1年以内は「新築」と広告できますが、1年を過ぎると「新築」物件と言えなくなりますので、 その前に大幅ディスカウントしてでも売ってしまおうということがあります。 また、その建売を建築する資金を銀行さんから借り入れているので、その返済期限前に売ってしまいたいということもあったりします。 ですから、とんでもない金額の値引きという現象が起きるのです。 けど、よくよく考えたら、そんなに赤字になってまでも会社は値引きしないだろうから、 その分、ぼったくってたのか！？って話になりますよね。 同業ながら、恐ろしい話です。 建売って、会社がお金さえあれば（基本は銀行から借りている）お客さまとの打合せなどに全くの手間がかからずに建築できるので、 住宅会社さんや不動産会社さんからしたら楽だし、建築後1年以上売れ残るというリスクさえなければ、おいしいので、かなり儲かります・・・ だから、大分って、建売が多いのか！？ そういうことなんです。 建てたら、「切った張った」でとにかく強引に売り抜ければ良いので。 不動産会社さんの建売なんかは土地だけ確保して家づくりに関してはほとんど下請けの工務店に丸投げだったりしますからそこに家づくりの思いもへったくれもありません。 ただ、売れて自分が儲かれば良い。 住宅の仕様や内容は、「売れる」価格設定から逆算して設定しています。自分達の十二分の儲けを確保して。 そこは、「いい家」をつくるどうかではなく、「売れる」か「売りやすい」か、しかありません。 一番怖いのが、丸投げされた下請け工務店さんもとにかく一番安く建ててくれるところを選んでいる。 「うちは安くてもいい仕事しますよ～。」 「安くてもすごく手間暇かけて仕事します。」 「腕のいい職人ばかりですが、請負金額は安いです。」 って、信用できます！？ 私たちは出来ません。(笑) 日常的に、あらゆる業者さんから見積もりをとって、細かい打ち合わせを常にしている私たちからすると・・・ ということは・・・・！？ですよね。 ご想像の通りです。 世の中、「ここ」だけに上手い話はありません。 建売の下請け工務店をしていて、倒産した会社ってかなり多いんです。 私が知るだけでも、ここ2，3年で数社あります。きっと、採算取れない仕事も請けていたのでは・・・ 建売を建てた会社が元請けの仕事もしている会社であれば、まだましですが、 不動産業が専門で建売住宅の販売のみをしている場合は、建築した工務店が倒産すると建物の責任の所在が・・・ 本当に、売って終わり。ということも、あながち、ないこともないんです。 建売は価格も手頃で「買いやすい」ですが、 決して、「住みやすい」わけではなく、 長い目で考えると、決して、「お得」なわけでもありません。 けど、売る方としては、儲けやすい。 これが市場の原理ですね。 市場のポジションでは私も「売る」側です。 そのポジションの私が言うのもなんなんですが・・・ 決して「市場の原理」に惑わされないようされてください。 テーマの「値引き」のこともそうですが、世の中、「お金のこと」はとても大事です。 しかし、「お金のこと」だけで豊かな時間、豊かな暮らしは手に入らないと思いますので・・・ 家づくりには、「プライスレス」なこと、とてもとても大切だと思います。 では、今日は、これで失礼させていただきます。

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