家百マガジン

こんにちは。 シーナリーハウスの西村です。 週末、来週明けから九州北部上空に寒波が来て、寒くなるようですね。 これまで暖か過ぎたので、みなさん、体調管理にはお気を付けください。 さて、今日のテーマは「数字の伝え方のマジック」についてです。 法人向けのあるメルマガに、これはみなさんにもお話したいと面白い内容のものがあったので、それを利用させてもらいます。 いきなりですが、みなさん、イメージしてみてください。 あなたは、今から投資をしようとしています。 そこで、投資会社をA社、B社の２社に絞り込みました。 Ａ社の営業担当は、 「投資した人のうち、90％の確率で成功します」と言います。 Ｂ社の営業担当は、 「投資した10人のうち、１人は失敗します」と言います。 さて・・・ この２社のうち、 あなたは、どちらの会社に投資を依頼したいと思いますか？ 如何でしょうか？ 見て分かるとおり、２社とも数字的にはどちらも同じ確率です。 同じ確率のものを違う伝え方でしているだけです。 しかし、 この２通りの伝え方を見た多くの方が、Ｂ社の方が失敗しそうだと感じる傾向にあります。 これは、ある心理効果が働くことで無意識に脳に影響をおよぼしているからなのです。 Ａ社の営業担当のように、「％パーセンテージ」で伝える。 B社の営業担当のように、「絶対数」で伝える。 今、この２つの伝え方を見ました。 心理的に、「％パーセンテージ」で伝えると「実在しない可能性の話」と脳が捉える傾向にあり、 「絶対数」で伝えると「実在する人（もの）を想像する」という傾向にある、 と言われています。 どちらも無意識に脳に働きかけるため、気付いたらそう感じているという人の生理的な現象ともいえます。 ここで、例をもうひとつ・・・ 「２％の確率で不運に見舞われる」と聞くと自分には関係ないことだなと低く感じられやすいですが、 「100人中、2人が不運に見舞われる」と聞くと実際に２人に何かがあったのかと想像して脳に強い印象が残ります。 要は、印象に強く残したい場合は「絶対数」で、あまり印象に残したくない場合は「％パーセンテージ」で使い分けると効果的ということになります。 ちなみに、冒頭の投資の例で言いますと、 選びたくない会社を印象付けるために絶対数で伝えることで、消去法でＡ社が選ばれ易いことになります。 では、みなさんの家づくりにおいて直接関係する数値のお話を。 例えば、住宅ローンについての数値の話。 私は、住宅ローンに関しましては詳しいが故に、完全に中立なスタンスでのアドバイスをしておりますので、テクニックで心象を操作することはありません(笑)。 もし、仮にですが、変動金利がよく選ばれていることを印象づけたいのであれば、 「住宅ローン利用者のうち、52.5％が変動を選んでいます」 と言うよりも、 「住宅ローン利用者の、２人に１人以上が変動を選んでいます」 という伝え方のほうが効果的だということになります。 この住宅ローンの話に限らず、住宅会社さんの営業マンとかが自社商品やサービスの長所をお客様に伝える際にも「絶対数」を使って伝えたほうが効果高いです。 何事も数字が、嘘をつけないFACTファクトとして重要ではあるのですが、そのファクトも伝え方の心象操作によって歪んでしまうことも・・・ そういうことですので、そこは、ファクトも大事ですが、そのファクトを誰が言っているのか！？ということが一番大事になってくるでしょうね。 会社のマニュアルの棒読みのファクトでは、それはちょっと信用できませんよね。 そういう意味で、「家づくり」は「携わる人間づくり」も重要なポイントです。 そこに力を入れている、力を入れ続けている、シーナリーハウスです。 当然に私の想い重視の、現時点では発展途上の、まだまだですが、私の想いがある限り大丈夫だと思ってください。 人材選びも大事ですが、人材育成が一番大事。 日本一の工務店と言われる、鹿児島のスーパー工務店シンケンの迫社長は、社員指導とは何回か言っただけで伝わるものではない、1,000回同じことを言って育てると言っていました。 ちょっと、狂気じみてますが、熱い思いと志のパッションでそういう言葉が出ているのだと思います。 日本一の工務店と言われる組織を創り上げた人の言うこと。 決して無視は出来ません。 私も肝に銘じておこうと思います。 では、今日は、これで失礼させていただきます。

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