家百マガジン

仲田です。 本日はプランの初回提案でした。 これまでかなりの数プラン作成してきましたが、どれだけ経験してきても毎回悩みます・・ こういう方法もあるけど、違う方法もある、という感じでどっちを採用しようかな・・とか。 こういう考え方ってダメかな？オーナーさん、どう思うかな？ という感じですね。 でも結局のところ、最初のプランって、自分なりの方針とか、考え方をベースにしてとりあえずのプランを計画するしかない。 とりあえず、といってもテキトーな計画ではないです。 当然、ご要望も伺っているわけなので、それを踏まえて、かなり細部まで考えてます。 ちゃんと下地の壁材の違いによる厚みも反映してますからね。 プラスターボード12.5ｍｍシナ合板12ｍｍと5.5ｍｍ板張りのところは調整下地5.5ｍｍに樹種の違いで10ｍｍと12ｍｍ という違いなんですが、ただ実際のところ1/50の図面だとほとんどわかりません (;^_^A でも、最初からそういうレベルで検討した方が、質のいい計画になっていきます。 ひとまず出来上がったプランはまだまだ未完成。 この図面をもとにまずは基本の説明。 ここはこういう考え方でこういう計画にしてます、という感じで意図をお伝えしつつ、 その後、部分の計画の在り方とか、いろいろ意見交換をしながら計画したプランを調整していきます。 この調整がとても大事。計画していた時に悩んでいたことも、打合せでより細かく意向を聞けるので、どんどんプランの質が高まるんです。 今回も子供室の在り方とか、キッチンの配置、室内干しのボリュームなどまあまあいろいろ変わりました（笑）。 考え方、意向がよりはっきりしたのでよりいいプランになりそうです。 ただ、かなり細かく寸法を詰めないと破綻してしまうので (@_@)それなりに頭をひねる必要があります。 既存の壁をとったりするだけの簡易な計画ではないのでなかなか大変ですけど、基本プラン作成は一番楽しいです～ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊窓にとらわれない手法＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 角部屋って明るくて風通しが良くて人気がありますよね。 ただ、メルマガの読者さんは何回も聞いてるのでご存じだと思いますが、角部屋の場合、断熱補強コストが増えます。 壁面の断熱工事に、窓面への内窓とハニカムスクリーンの設置、それに伴う大工さんの施工費と材料費 がプラスされるからです。 物件選びの際は、そうしたコスト増を踏まえましょう。 窓が多いのはいいことではありますが、プラン上の制約にもつながります。 窓があるということは、その面にＴＶを配置したり、収納をつくったりすることが通常はできなくなるからです。 面積が大きい場合はそれほど問題ないんですけど、70㎡前後くらいだとプランを考えるのが難しくなります。 じゃあ、そういう物件の場合、どう計画したらいいのか？ 以前、角部屋で68㎡ほどのリノベをしました こちらの計画がちょっと面白いのでご紹介です。 見学会をしたときの案内に元の間取り図があるのでこちらをご覧ください。https://n-style-renovation.jp/l/m/nCbfZCP7XPemPf 窓は多くて明るいけれど、収納やTVを置く場所がむずいです。 ではどうするか？TVはこんな感じで南面の真ん中のサッシの前に。https://n-style-renovation.jp/l/m/Qprvb0RX9Sqe5W ここからの出入りをしない計画です。 窓前に設置というのはあまりやらないと思いますが、こういう計画にすることで南面が全部つながってかなり開放的になります。https://n-style-renovation.jp/l/m/vbFvjuGMhylXb3 窓面に設置しないとなるとこうしたヨコのつながりはなくなります。 小上がり畳の北はWCLOを抜けて洗面室へとつながります。https://n-style-renovation.jp/l/m/7tRMV9tiP6PBqj 洗面室から見た感じ。奥に小上がりがあります。https://n-style-renovation.jp/l/m/KQwfnMPJDANwge この洗面室の背面、方角で言うと東面にクローゼットがあります。https://n-style-renovation.jp/l/m/ySLitWDyQ0wHvw クローゼットをあけると窓が！https://n-style-renovation.jp/l/m/J6qZxolhed0Qfa ハニカムスクリーンをあけたところ。https://n-style-renovation.jp/l/m/zh6EdEzrTDsXXS この窓がなくても小上がりからWCLOを通って洗面室の北の窓へと風が抜けます。 なんなら夏の暑さ対策にもなる。 こうした手法はちょっと特殊ですけど、リノベーションの場合、元の間取りから窓位置が決まっているので、そのまま活用しにくい場合があります。 でも今回のような方法にすれば、空間のひろがりができますし、 窓を一つなくしても、通風は阻害されないどころか、元の間取りよりもよくなります。 今のよくある家の先入観をなくして考えると実は物件の環境をより生かすための素直な手法だということが見えてくると思います。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊編集後記＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 週末は打合せもしつつ、図面をいろいろ取りまとめ。 明日はペケチェアが届きます。お客さんのですけど。https://n-style-renovation.jp/l/m/Z0IcSI6wX3eIii かわいらしい感じ (*^-^*)飽きの来ないデザインで、長く使える椅子ですね～。 月曜日は解体が完了した大阪の現場で墨だし作業なので、立ち会ってきます～。 打合せがあるので、すぐ戻ってきますが、たぶん、メルマガ発信はできそうもないですね (;^_^A 1月は何だかお問合せが多くて、なぜなのか？ちょっと不思議です。 ガイドブックももうなくなりそう。 新ガイドブックは現在、隙間時間でいろいろ修正してます。 ウッドショック等の影響で価格も大きく変わったのでその変更や、施工事例の追加、設計内容の加筆など前の内容からの変更も多いです。 残りあと3冊なので、急いで製本しなければ・・・(;^_^A ではではこのへんで。

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