家百マガジン

こんにちは。 プレゼントデザイン 川端です。 今日は打ち合せがない日曜日。 みなさん、気を使っていただき、 平日の打ち合わせも増えてきました。 ありがたいです。 とはいえ、事務所で たまった仕事をやっております。 午後は息子がイギリスへ3週間の ホームステイに行くので、お見送り。 羨ましい限りです。 ちなみに私の稼ぎは家計を支えるのみで、 子供たちの学費などは、 妻の収入から出ていますが、 さすがに、イギリス留学は家計ですね。 私はこの5年ほど、海外に入っていませんが、 子供たちが羽ばたく順番で、 私は頑張って働きます。笑 さて、昨日のインスペクションは 10年間住んだお客様からの依頼でした。 本来、インスペクションの依頼のほとんどは 中古住宅購入、もしくは、建売住宅の購入時など、 住む前に行うことがほとんどです。 住んでから、相談が入るということは、 何かお困りごと、心配なこそがあるということになります。 過去には雨漏りなどもありましたが、 今回は壁のひび割れについてのご相談でした。 壁がひび割れてくると、 この家大丈夫？ってなりますよね。 そういう依頼でした。 結果は構造躯体は問題なし。 つまり、建物が傾いているとかではない。 ではなぜ、壁にひび割れが入るのか。 ここで、一応お伝えしておくと、 内装仕上げのひび割れは、 重要な瑕疵（問題）ではないと、 法律上されています。 なぜなら、台風や地震の影響で、 すくなからず、建物は揺れますし、 木造の場合、どうしても、 乾燥していく過程で、下地の木材が縮み、 入隅部分（壁の出っ張りの角ではなく、奥まった角）は 両方の壁が縮むことから、ひび割れは 私が設計した家でも起こります。 気になるレベルまで、ヒビが出た場合は 一年後に補修をしています。 ただ、今回は壁の真ん中や、 天井の中央部分にひび割れがありました。 原因は断熱施工の杜撰さ。 断熱材は文字通り、熱を断ちます。 しかし、その施工がきちんとできていないと、 熱が仕上げの下地である石こうボードの裏まで熱が侵入します。 夏であれば、天井仕上げのすぐ裏まで、熱い空気が入り込み、 部屋側からは、エアコンで冷房運転をしている。 石こうボードはそのまま、石膏です。 イメージとしては、美術室にある石膏像や、 骨折したときに巻くギブスですかね。 燃えにくい材料ですが、 天井は9.5mm、壁は12.5mmの薄い材料で、 外部側は40℃近い空気に触れ、 室内側は25℃の空気、 まあ、確実にジョイント部分は温度差で割れます。 しかしながら、施工者にその断熱施工の杜撰さを、 指摘しても、断熱材を施工しなおすかどうかは、 その会社の良心に任せるしかできません。 なぜなら、10年前も、今現在も、 住宅の断熱基準は義務化されていないので、 断熱材が入っていなくても、家は建てれる。 その施工が杜撰であっても、 施工者からしたら、入っているだけましと言われれば、 それまでです。 しかし、入っていて、本当にマシなのかは、 はなはだ疑問です。 断熱材もただではない。 建売であろうが、断熱材の価格は その売価に反映されている。 それを施工要領書も見ずに、 適当に施工するくらいなら、 入れない方が、断熱材の価格を捨てずに済むので、 私は、マシだなぁと思います。 建物を長く持たせるには 断熱気密の施工はとても大事です。 建売が安いのには必ず、理由があります。 家は、家電よりも、車よりも、 長く使い、家族の安全と健康、 家計の経済性、資産をつくる大事で、 一番身近な道具であることを忘れないようにしてください。 それでは、また次回。

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