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株式会社あすなろ建築工房

在宅勤務の住まい(快適な書斎のつくり方)

こんばんは。
あすなろ建築工房の関尾です。

9月に入りましたが、まだまだ蒸し暑い日が続きますね。

今年の夏休みは、なんだかんだと家で仕事をすることが多くありました。
このところは娘たちも一緒に遊んでくれなくなったので、休みの日に在宅で仕事をすることも多くなっています。

一昨年のピーク時などは感染防止のため、私も基本として在宅でのワークとし、1週間ほど在宅だけで仕事したこともありました。
その際に「家の居心地」がいかに大事なのかを改めて感じさせられたことをよく覚えています。
家で過ごしてみて、家族全員が「家にず~っと居る」となると、それぞれの居場所というものもとても大事なのだと再認識しました。
私は書斎で仕事、家内はダイニングテーブルで家事、長女はファミリーデスクコーナーで学校の宿題、次女はリビングでゲームという感じです。

「お互いの邪魔をしない」という距離感を確保しておくことが大事であることがよく分かりました。
在宅ワークを重ねてみて、改めて「設置しておいて良かった」と感じたのが「書斎」です。

仕事柄、書類を広げ、パソコンのモニターを眺めながらの仕事がメインとなります。
そしてZOOMを使ったウェブ打合せが日に数回あります。
これをダイニングテーブルで行うにはかなり難があります。

そんなこともあり、お客様からご要望いただくことも多くなり、コロナ禍のこの2年間で竣工した建物の多くに「玄関手洗い」と「書斎」を設けています。
最近では、この二つはもう標準としている感じです。

玄関手洗いについては、また別の機会にお話しするとして、本日は「書斎」についてまとめてみたいと思います。
本日は「在宅勤務の住まい(快適な書斎のつくり方)」のお話。

コロナ禍になってから、「在宅勤務の比率が高くなった」という方も多いと思います。
中には「9割以上在宅で、出社するのは数か月に一度程度」という方もいらっしゃいます。
特に大手電機メーカーにお勤めの方に在宅比率が多いように感じます。
学校の先生など「出社が基本」という職種の方でも「書斎(ワークスペース)は欲しい」という方がほとんどで、最近はどのお家にも「書斎」と呼ばれるスベースを確保することがとても多くなりました。
医療関係の方は、もともとご自宅で調べ物をしたりすることが多いようで、書斎を設けることが多くありました。

書斎を考える上での注意事項として、
①書斎の位置
②書斎の広さ
③書斎の椅子
④書斎の空調
4つを確認いただければと思います。
これは新築の方もリフォームの方も同じです。

一つ一つご説明していきたいと思います。

【書斎の位置】
まず一つ目「書斎」の『位置』ですが、簡単に言うと「音の問題」となります。
「在宅と言っても長時間ではない」「ウェブ会議はほとんどない」程度であれば、リビングダイニングの周辺に設置することもよいのですが、「リモートワークスペース」としての場合は、ある程度静かでこもれる場所が望ましくなります。
https://asunaro-studio.jp/l/m/gtuE7BkgmLScEy

ウェブ会議を行うお仕事の場合には、周りからの音の問題があるので、書斎は他の家族から邪魔されない(邪魔しない)「静かな」場所である必要があります。
その場合には、寝室の周辺や寝室内など「2階」に設けることが多くなります。
2階リビングの場合は、逆で1階となります。
寝室の中のクローゼット内に設ける場合もあります。
https://asunaro-studio.jp/l/m/wy6YHI9vVQjIkm

お仕事の時間に夫婦間でズレがあり、片方が就寝している時間帯も仕事をする場合には、主寝室や子供室から離れた場所にします。
キーボードのカタカタ音も、家族にとっては騒音にもなります。
静かな環境を必要とする場所から離して設置することも必要です。
これは「どの時間帯に在宅仕事をするか」に寄ってきます。

子育てをしながらの在宅ワークの場合には、家事と並行で仕事される方も多くいらっしゃいます。
その場合には、キッチンや家事室の近くに配置して、頻繁に移動が出来るようにする場合もあります。
https://asunaro-studio.jp/l/m/PNKlxZuXqCZRMG

家事室と兼ねる場合もあります。
https://asunaro-studio.jp/l/m/QJ6oYDanENVE91

またその逆で「集中して仕事をしたい」という方や、昼食と仕事が終わった時にしかダイニングなどには立ち寄らないというスタイルの方もいらして、その場合には玄関の近くや土間を介して、居住スペースから離した位置に設置することもあります。
https://asunaro-studio.jp/l/m/aY0KplKxOj5zz0

「小さくてもなんとか確保したい」という時には階段下に設置することも可能です。
https://asunaro-studio.jp/l/m/R1raL4GP7aH2bu

このように階段下のように小さくてもどこかしらに書斎を設けることは多いのですが、それでも「書斎を確保するスペースが無い」という場合に活用しているのが、ロフト空間です。
ロフトは「階」とならないようにするために天井高さを1400mm以内に収める必要があります。
前屈みにならないと歩くことが出来ない天井高さですが、ここに畳などを敷き、座卓を置けば立派な執務空間となります。
https://asunaro-studio.jp/l/m/5OI36vG3tpille

以上のように「仕事の内容」や「生活スタイル」に寄って、書斎の位置も様々となります。
ご夫婦で別々の書斎が必要になる場合もあれば、書斎は一つだけにして、片方はダイニングでお仕事される方も多くいらっしゃいます。
「同じ時間帯にウェブ会議がある場合はあまりないので、譲り合いながら仕事するので一つでよいです」というお話になる場合も多くあります。

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