こんばんは。
あすなろ建築工房の関尾です。
前回、鹿児島に研修に行ったことをこのメルマガでお伝えし、その際にシンケンとベガハウスという2つの工務店さんをご紹介させていただきました。
本日は、この2社さんについて、私なりに深堀して語っていきたいと思います。
まず、日本一の工務店と呼ばれるシンケンさん。
【シンケン】
https://asunaro-studio.jp/l/m/xHJMAHHnThOiuZ
「ふだんを、いちばんの幸福に」が家づくりの理念です。
現在のスタッフ数は100名を超え、年間70棟以上の家づくり、家守りを行っている会社さんです。
工務店というよりももう地域のビルダーの規模です。
この規模であっても、行列が絶えず、常にお待ちいただいている状態が続いています。
工務店業界でシンケンを知らない人が居たら、その人はモグリか、勉強してない人と言い切っていいと思います。
しっかりと勉強している工務店の社長に「日本一の工務店はどこか?」と聞けば、ほとんどの人が「シンケン」と答えることと思います。
ホームページを見てみると、家づくりの理念が示されています。
「生活の中で美しい四季を味わうことが出来、毎日いろんな幸せが訪れる家を“つくる”こと。
年月を経て成長する姿を楽しみながら、親から子へ末永く受け継がれる家を“育てる”こと。
そうすることで、ふだんの生活が家族の幸せになってほしい。
“つくる”と”育てる”そこに私たちが伝えていきたい、日本の家への願いがあります。」
とあります。
“つくる”と”育てる”これこそが、シンケンさんの家づくりを象徴した言葉となります。
私はあすなろ建築工房の創業時からいろいろと全国の工務店さんを訪問して、勉強させていただいてきました。
その中でもシンケンさんから学んだことはとても多くシンケンさん無くして「あすなろ建築工房」を語ることは出来ないとも言えます。
家づくりを検討している方も、インスタグラムなどで、気に入った画像の中にシンケンさんで建てたお家の写真がある方も多いと思います。
「シンケンのような家を横浜で建てたい」ということで、あすなろ建築工房にご連絡を頂く方もよくあります。
私自身が「シンケンの家づくり」を強く意識しているので、そのようなお問い合わせを頂くことはとてもうれしいものです。
シンケンさんのお家は、実質本意でカッコいいだけでなく、機能が伴っています。
シンケンさんのお家の元になっているのは、建築家の秋山東一先生がご設計されたフォルクスハウスになります。
【フォルクスハウス】
https://asunaro-studio.jp/l/m/mfJhXgIWWsVi5g
フォルクスハウスは、「OMソーラー協会」(現OMソーラー株式会社)のコンセプト住宅のことです。
【OMソーラー】
https://asunaro-studio.jp/l/m/eaWFDIr6mqm5sG
このフォルクスハウスをアレンジして、シンケン流に昇華させたものが、シンケンスタイルという家づくりになります。
元々はシンケンさんもOMソーラー協会の初期メンバーで、中心的な役割をされていました。
現在ではOMソーラーを卒業し、「そよ風」を用いた太陽集熱での家づくりをなさっています。
【そよ風】
https://asunaro-studio.jp/l/m/z4WEzPsM9HukLT
機能と住まい心地が一体となっているから、過ごしやすい家になるのですね。
そして、シンケンさんの設計されるお家の醍醐味は、なんといっても「景色の取入れ方」です。
これがが半端なく上手いのです。
土地探しからの家づくりを多く手掛けられているのですが、ロケーションのよい土地の扱い方がずば抜けています。
鹿児島といえば「桜島」ですが、敷地がこの「桜島」が見える立地の場合、しっかりと窓の景色に「桜島」を取り込んで設計されています。
桜島の西側の土地に建てることが多いシンケンさんですが、夏の東からの日差しがあろうが構わずしっかりとダイニングの空間に取り込んできます。
桜島が見えなくても、鹿児島という田舎条件を最大限に駆使して、外構植栽を活かした設計をなされます。
外構計画無くして、シンケンさんの設計は成り立たないものです。
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