こんばんは菊池組・キクチです。
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先日、すまい手さんと協働で庭の植栽をしている時「菊池さんは建築の仕事上、植物など詳しくなったんですか?元からですか?」という感じの質問を頂きました。
私は小学校の頃にはアサガオの管理すらもイイ加減で、とても植物好きになるような感じではありませんでしたし、チューリップすら大事に育てた記憶がありません(笑)
現在でも自分は詳しいというレベルではありませんが、私が植栽の本当の魅力に気付いた大きなキッカケは6年前「里山住宅博 in 神戸 2016」を見学した事。
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前回、前々回のメルマガで登場した「里山住宅博 in つくば」より3年前に、兵庫県で里山住宅博が開催されていたんですね。
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業界の専門誌、新建ハウジングやFacebookで内容を知り、堀部安嗣さん設計のヴァンガードハウスを体験したかったのはもちろんですが、
それ以外にも、アルミフェンスやコンクリートブロック、カーポートは一切禁止。屋外のコンクリートも最小限で、玄関ポーチも石で利用して製作。地域の石や自生種を使った緑の外構、建築協定と建築ルールによって、各街区それぞれ好きなように建てるのでなく、街並みの調和を保って建てられている…
そういった町づくりがされているという話に興味を持ち、たまらず一人で見学に行って、大きな衝撃を受けたというのがキッカケです。それ以前からもちろん、住まいにとっての緑の大切さや環境との共生について、頭では理解していましたが、この時に大きく心が動きました。
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その「里山住宅博 in 神戸 2016」のヴァンガードハウス。
つまり、住宅博の目玉となる先進的な家を設計されたのが建築家・堀部安嗣さん。
「あの堀部安嗣が高断熱住宅やるってよ!」
というのは、当時一部で大きな話題に。
堀部安嗣さんが高断熱・高気密と出会い、その後の設計にも影響を与えた立役者といえるのが、ヴァンガードハウスの施工を担当した大阪のダイシンビルド・清水社長なんです。
今回、わざわざ日本の端っこの私共の所に来てくれた変態的麺バーの一人です。
関西では最初期から高断熱・高気密に取り組んでおられ、このメルマガ読者の方なら多くの方が既にご存知の会社と思います。
堀部安嗣さんは東京から事務所の所員さんを連れて、大阪のダイシンビルドさんに勉強しに行き、この住宅を通じて多くを学ばれたという事を色々な所でおっしゃっています。
そしてダイシンビルドさんもこの堀部さんとのお仕事を経てさらに進化されたのではないでしょうか。
ダイシンビルドさんは里山住宅博 in 神戸において、堀部安嗣さん設計のヴァンガードハウスの施工を担当された他に、
田瀬理夫さん(造園家・ランドスケープデザイナー)の計画・設計に基づいた、出展工務店全ての街区の緑の外構工事をダイシンビルドさんが担当されました。
私とダイシンビルド清水さんとは、里山住宅博の年(2016年)の「日本エコハウス大賞」の表彰式で一緒になり、挨拶したのが初対面。
ダイシンビルドさんは「性能設計部門賞」、菊池組は「温熱性能部門賞」。
当時から有名な工務店だったダイシンビルド清水さんは、今回、生まれて初めて青森県に上陸されたらしく、光栄やら恐縮やら。
今回むつ市にいらして食事をご一緒させて頂いた時、ダイシンビルド・清水さんの言葉(造園家・田瀬さんの言葉?)がとても印象的だったのでご紹介します。
「犬でも猫でも赤ちゃんの時に貰ってこなアカンで。大きくなってからじゃあ、よう懐かんもん。樹木も、他の山で大きくなったのを取ってきて植えるんやなくて、苗木から育てた方がえぇのよ」
ダイシンビルドの清水社長は、見た目はとても怖そうでアッチ系の人に見えますが、この言葉からもわかる通り、本当はとても心の優しい方です。
その清水さんがこよなく愛する作品は↓コチラですので興味を持たれた方はチェックしてみてください。↓
https://my164p.com/l/m/o0cUgsObgIn9hS
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