こんにちは。
シーナリーハウスの西村です。
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今年最初の完成見学会
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2/19(土)~27(日)の間、
玖珠郡九重町にて「渓谷の家」
完成見学会を開催させて頂きます。
↓↓↓是非、ご予約ください↓↓↓
https://m-sceneryhouse.jp/l/m/vmZ9lCj37W9YpG
※今回ご見学いただく建物写真アップしております。
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今日のテーマは、
「アアルトのマイレア邸」についてです。
写真撮影のための設営をするために、
金池事務所やモデルハウスから家具や
備品や本などを持ち込んでいるのですが、
合間についつい持ち込んだ作品集などを見ちゃいます。
個人的に好きな建築家にアルヴァ・アアルト
というフィンランドの人がいるのですが、
このアルヴァ・アアルトの作品集は必ず見ちゃいます。
好きなので、
何冊も何種類も持っているんですよね。
アルヴァ・アアルトの作品集。
みなさん、
アルヴァ・アアルトが設計した「マイレア邸」
という住宅をご存知でしょうか?
アルヴァ・アアルトが設計した住宅の
中で最高傑作と言われています。
残念ながら、私はフィンランドに行ったこと
ないので、実物を見たことはないのですが、
是非とも見に行ってみたい建築の一つであります。
ご興味ある方はネット検索で「マイレア邸」で
いろいろな写真が出てきますし、
完成見学会の会場に作品集がありますので
良かったら一緒に見ましょう!
「マイレア邸」は、アアルトや妻のアイノ・アアルトらの
4人で設立したフィンランドの家具ブランド「artek(アルテック)」
の出資者でもあるグリクセン夫妻のための住宅で、
アアルトへ自由な設計を依頼されました。
その結果、それまでに手がけた「アアルト自邸」や
「アアルト・アトリエ」らの建造物をさらに
発展させたアアルトの最高傑作となったのです。
やはり、
優れた建築家には自由な設計を依頼した方が
良い作品が産まれるんですね(笑)。
アルヴァ・アアルトの最高傑作と言われる
だけあって「マイレア邸」は、
おそらくアアルトが手がけた建築のなかでも
最もインテリアが素晴らしくまとめられていると思います。
デザインの美しさに限らず日々の暮らしを
豊かにする工夫がたくさんあるのも魅力的です。
外では、アウトドアダイニングで食事を楽しみ、
夜は暖炉の火を見ながらお酒を飲む。
またはサウナに入ってプールで汗を流して、
好きな事をして気ままに過ごす。
そんな日々の暮らしを最大限に楽しめる建築である
ことも名作とよばれる理由なのかも知れませんね。
「マイレア邸」では家具、建築ともに日本的な
素材を多く用いています。
コンサバトリー(ガラスで囲まれた温室空間)では、
アアルトは日本に影響を受け、窓の桟や紙の照明器具、
竹を思わせる籐家具などで空間を構築しています。
そこらから、
アアルトが日本文化を勉強していたことが分かります。
アアルトは 1930 年代に日本に大きく
関心を持ったとされています。
何故、日本に関心を持ったのか?
理由としては当時ヨーロッパで主流だった
機能主義の美学的理想からの脱出を模索して
いた時に日本の文化を参考にしていたらしいです。
自然と向き合う日本の文化はアアルトにとって
無視できない内容のものであったと。
アアルトが参考にしたモノとしては、
フィンランド日本大使館の友人に
もらったという日本の詩集、
吉田鉄郎の『日本の住宅』、
ストックホルムの民族誌学博物館の
庭園に建てられた日本茶室「瑞暉亭」
の三つが具体的に挙げられています。
いずれも、渋いですね。
繰り返しになりますが、
アアルトの学んだ日本が建築作品に最初に
現れたのが「マイレア邸」で木そのものを
細やかなディティールで利用し、
繊細に扱うことで和の雰囲気さえ感じます。
自然の材(木材)などをこのように利用して
いるのはアアルトの作品の中で初めての試みであり、
日本の文化がアアルトの建築、自然観の形成の
一要因となったのがわかります。
私を含めてアアルトの建築や家具が
好きな日本人が多いのも、
そういう共感できるところが
あるからかも知れませんね。
ということで、
今日は、これで
失礼させていただきます。
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