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凰建設 株式会社

アクティブに住む?パッシブに住む?

凰建設の森です。

本日は年始1回目の
全館空調講座。

全10回の講座も
はや7回目。

後半戦です。

予定通りといえば
予定通りですが、
1月に入り、身動きが
取れない状況に。

新しいお申し込みに
なかなか対応できず
ごめんなさい。

順次対応して参ります。
どうぞよろしくお願いします。

さて、本日の話題は、
昨日の一宮パッシブハウスの
勉強会で出た話題から。

パッシブハウスと聞くと
どんな印象を持たれますか?

なんだかすごい高性能。
みたいな感じの方が多いかと。

もちろんそれで合っております。

そもそもパッシブハウスの
基準選定になっているのが、
世界中の建物がこのくらいの
省エネ性能を持てば、
人類が持続可能であるという
ところから逆算したもの。

え?全部がパッシブハウス?
そんなの絶対無理無理。

と思うかもしれませんが、
気候変動問題というのは、
そのくらいの無理に挑戦するもの。

全ての人が気付くのが先か、
人類の口減らしが始まるのが先か。

そういうことです。

日本ではまだほんの一部の人の活動。
気づいた人から、余裕のある人から
一緒に取り組んでもらえると、
嬉しいなと思います。

パッシブハウスの目的は省エネ。

ただ、省エネだけだと原始時代に
戻れみたいなことになります。

そうじゃなくて、今の生活レベルを
維持したままの省エネが大事。

だからこそのパッシブハウスです。

パッシブハウスを例えるなら、
高性能な帆船に小さなスクリューが
ついた家になります。

普通の帆船と、エンジンで動く
クルーザーを比べたら、
そりゃあクルーザーのほうが、
速いし便利でしょう。

だけど燃料を使います。

使う燃料を1/4にして、なおかつ
普通のクルーザーと同じくらい
なんだったらもっと速く
移動できるというのがパッシブハウス。

風の力だけはエンジンには敵わない。
だから同じ風の力でも、速くなるよう
船体のあちこちに設計上の工夫がある。

そんなイメージです。

結局速さが変わらないなら、
クルーザーでもいいじゃないですか。
と思われる方もいるかと。

風の力はほぼ無限ですが、
燃料は違います。年々残量は減り、
再生するまで数千万年~数億年。

仮に、燃料がゼロになったとしても
きちんと前に進めるのがパッシブハウス。

燃料がゼロなら殆ど動かないのが
従来の家になります。

燃料がゼロになるなんてあり得る?
1960年代~今まではなかった。

しかし、この前は東京電力、
昨日は北陸電力。それぞれ
電力危機を迎えております。

今、日本の電力事情は、
ギリギリの状況で踏ん張っている。

いつ、大規模停電が起きても
不思議ではない状況です。

今日、暖房が止まったとして
あなたの家は人が暮らせる環境に
なるでしょうか?

それは困るけど、まあ人が健康を
害すような温度にはならないよね
(18℃以上)
と言ってられるのがパッシブハウス。

燃料がなくなると、帆が大活躍。

パッシブハウスで言えば、
日射取得と日射遮蔽の装置。

普段は閉めっぱなしとかでも
全然問題なく住めますが、
よりアクティブに、開閉をすると
その真価を発揮します。

人が手間をかけずにパッシブに
住むでも全然問題ないし、
よりアクティブに気象と
付き合う住み方も面白い。

だから、設計する前には
全ての人に聞いています。

日射遮蔽の設備などを
まめに開閉したりするのは
苦になりますか?と。

敷地の特性×住まい手の性格で、
パッシブ要素をどのくらい取り込むかが
決まっていきます。

せっかくパッシブハウスに
住むのであれば
できるだけアクティブに
住んでいただけるとその真価を
存分に発揮できるかと。

ただ、アクティブにも住めるような
準備だけはしておいたほうが、
良いのではないかと思います。

それもまた、一つのリスクヘッジ。

参考にしていただければと。

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